【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
集結

祟騙し編第4話です。
6月17日、金曜日。
雛見沢分校全員で児童相談所に陳情した翌日、児童相談所前に集まった人数は、前日を大きく上回っていました。
エンジェルモートの店員さんに、常連客と思しきヲタ。
少年野球チーム・雛見沢ファイターズの宿敵、興宮タイタンズの面々。
その他諸々…富竹さんに鷹野さん、入江先生も駆けつけます。
「北条沙都子を救え!!」「相談所は即時対応せよ!」
プラカードやたすきにハチマキ、入江先生が準備したものを身に付け、掲げる参加者たち。
「同じものを身に付けることで、連帯感も育つからね」
魅音の言葉通り、参加者たちも気合が入ります。





鷹野さんからハチマキを渡された梨花ちゃんは、ちょっと微妙な表情ですが……。
この人に何度も殺されてますからね…梨花ちゃん。
意気揚々と相談所に入ったところ、「会議室が一杯だが、所長も話を聞きたいので応接室に入れる人数、3人を選出して欲しい」と。
「皆殺し編」にも同じような展開があり、その時同様圭一・梨花ちゃん・入江先生が代表に。
「皆殺し編」と違うのは、3人以外は建物の外で待っているところでしょうか。
話を終えた3人が出てきますが、3人とも浮かない表情です。
「昨日の繰り返しになっちまった…」
圭一の言葉を、入江先生が補います。
「1ヵ月後、改めて慎重に判断するそうです…」
「明日もやるって声を掛けたけど…人数は減るかもしれない…」
トーンダウンする魅音に対し、レナも圭一も自分たちは「絶対にあきらめない」と。
圧力
陳情の後に行われる、綿流しのお祭りの実行委員会。
魅音の誘いで詩音・梨花ちゃん・レナ・圭一も出席することに。
「若い子が関心持ってくれてるって知ったら、みんな喜ぶから」
という魅音の言葉とは裏腹に、公由村長にあまり良く思われていない様子の圭一。
会の前に公由村長に呼び出された魅音。
魅音が戻ると、圭一を呼び出し外へ。
そこには雛見沢分校の知恵先生が。





「皆殺し編」同様、圧力がかかるのでしょうか…。
「前原君…明日を最後に、しばらく様子を見ませんか?」
分校が正式な学校と認められなかったとき、教育委員会を無視して分校の先生になってくれたのが知恵先生でした。
自分の「人生を賭けた」と言っても過言でない分校。
その分校を「人質」にとられ、知恵先生としても苦渋の決断のよう。
そしてその指示は、公由村長から魅音・知恵先生に発せられたことは明白。
「どうして村の年寄りは、こんなに北条家を嫌うんだ!?ダム誘致を賛成した沙都子の両親は死んだんだろ!?残された沙都子に罪はないだろう!!」
当然の疑問を投げかける圭一に対し、魅音が考える「仮説」
「北条家を嫌ってる人なんて、本当はもういないのかもしれない」
ダム戦争の時、北条家は村の仇だった。
ダム反対派が、そう盛り上げたから。
戦犯の夫婦が死んで、残された沙都子に罪が無いのは誰もが知ってる。
でも、誰も「許そう」とはしないし言わない。
北条家を庇ったら、自分が村中から攻撃されるかもしれない。
村で一番権力を持つ園崎家当主・お魎も、「北条家を許す」と言ったら求心力を失うかもしれない。
そうやって、存在しない「敵」に皆が怯え、「北条家は敵」と言うスタンスを崩せずにいる、それが雛見沢の現状かもしれない。
口火
「なんて悲しい話……そして、なんてバカげた話」
「腐った畳は根こそぎ剥がさねぇとな!」
途中から話に参加したレナ、そして圭一に火が付いたようです。
「その畳って、すっごく近くに集まっているような気がするな」
祭りの実行委員会が開かれている集会所に、目を向けるレナ。
「前原君!?」
「ちょっとレナも!」
相次いで声を上げる知恵先生と魅音。





言い方の「加減」かもしれませんが、魅音がレナを呼ぶ呼び方が「礼奈」だったように…。
気のせいでしょうか?
レナは本名「竜宮礼奈」
ただ、雛見沢を離れて茨城に住んでいた頃、父に隠れて男を作り、その男と結婚した母を憎んでいました。
その母が自分を呼ぶ「礼奈」と「いやなことを忘れる」という意味から、自らを「竜宮レナ」としたのが、オリジナルのどのお話でも共通した設定でしたが…。
エンディングのテロップも「竜宮レナ」となっているので、「ひぐらしのなく頃に業」でも「竜宮レナ」のままのようです。
オリジナルとの違いや、謎を解きたいあまり過敏になっているかもしれません。
集会所内に戻り、沙都子を救出するのになぜ町会が邪魔をするのか、尋ねる圭一。
「もうダム戦争は終わったんだよ。徒党を組んで役所に押し掛ける時代じゃないんだ」
「あんたらの時代の話なんかしてねぇ!これは俺の戦争だ!!」
不躾な圭一の態度に、役員たちが不満を口にします。
そこにコソッと現れた大石さん。
「前原さん、お手並み拝見と行きましょうか」
死守同盟
公由村長をはじめとした町会の言い分は、ダム戦争は終わったんだから役所とケンカをする理由は無い。
仲良くしていかなきゃならない、というもの。
その実、役所からは祭りや催しのたびに莫大な補助金が出ている。
だから役所の機嫌を損ねられない、ということ。
集会所に飾ってある「ダム戦争戦勝の記念」の序文には、
「平和的かつ民主的な話し合いを求めるも、政府はこれを拒否。筆舌に尽くしがたい極悪非道を以て、村民の民主的運動を踏みにじったのである」
と書かれており、これは公由村長が書いたもの。
「なんだこれ!?政府じゃなく、雛見沢町会の間違いじゃねーのか?」
政府にやられ「非道」と貶した行為を、今は自分達がやっている…村長、心中穏やかでありません。
鬼が淵死守同盟の魂と絆が、今の美しい雛見沢を残してくれている。
その雛見沢に住めることを誇りに思いたい、
「1人に石を投げられたら2人で投げ返せ。2人には4人で、1,000人には村全部で。1人の村人のために全員が結束せよ!それこそ、盤石な死守同盟の結束也!北条沙都子は村の一員だ!だから、解散した死守同盟の魂を、もう一度集結させてほしい!!」
圭一の熱に中てられた町会の面々は、「私は前原君を支持するぞ!」「同感!口は悪いが魂は間違ってない!」次々に圭一支持を表明していきます。
公由村長もそれは同じで、圭一の陳情を邪魔するつもりはありません。


北条家との遺恨は、水に流したつもりでした。
ただ、「ある人」の赦しが必要なのです。
園崎家当主・お魎です。
お魎の赦しがなければ、町会として圭一をバックアップできない。
町会に文句を言った役所にしてみれば、町会から何も言ってこなければ、圭一たちの話を聞くこともない…。
ラスボスは、やはりお魎です。
お魎の赦しを得られれば、町会がバックアップする約束を取り付けた圭一。
隅で見ていた大石さんも「前原さん…なかなかやりますね…」と唸ります。
園崎お魎
その足で園崎家に向かった一行。
公由村長、入江先生、部活メンバーに詩音。
お魎の説得にかかります。
「数ヶ月で死ぬわけでもなぎゃあ。騒々しいんね」
面倒臭そうに一蹴されます。


「沙都子ちゃんは北条家の娘と言うだけです。沙都子ちゃんがダムに賛成…」
「だぁらっしぃ!誰に口きいとんと!!」
入江先生にも容赦ないお魎。
「バァさんが黙って縦に首を振ってくれればいい。そうでないなら、この場でバァさんの頭叩き割って、魅音を当主にして首を振らせます!」
入江先生をも一喝するお魎に対して、一歩も引かない圭一。
「礼儀知らずってんなら、一度筋を通します。北条沙都子を救うのに、園崎家も協力してください!」
頭を下げる圭一。
「私も…仲間のために戦ったばっちゃをずっと尊敬している!私もばっちゃみたいに、仲間のために戦いたい!」
「沙都子は私の家族です!お願いします!力を貸してください!」
魅音・詩音も頭を下げ、レナ・入江先生が続きます。
「お魎さん、私も沙都子ちゃんが不憫だ。ここらで一度、大号令を発してもらうわけにはいかないか」
公由村長も後押し。
「そんなことはでけんね!!」それでもお魎の答えは「NO」
「なら決まりだ!!てめぇは俺の仲間の敵だ!てことは俺の敵だ!今この場で絞め殺してやるぁ!!」
ブチギレたお魎を見て、お魎の娘で魅音・詩音の母である茜が、圭一に出直せと。
外で公由村長が出てくるのを待っていると…。
「OKだってさ」
お魎本人としても、自分が墓に入る時にしか清算のタイミングがないと思っていた北条家の問題。
「内心ホッとしてるだろう」と茜。
「鬼が淵死守同盟」をバックにつけ、負けの許されない戦いになった圭一。
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