「ひぐらしのなく頃に 解」 祭囃し編 七「トラップ」あらすじ


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ひぐらしのなく頃に 解 ~祭囃し編~ 其の七「トラップ」

古手神社の境内。

入江先生に話したように、富竹さんにも鷹野さんのことを相談する梨花ちゃん。

「考えられない!鷹野さんが故意に、緊急マニュアルを実行しようとしているなんて…」

「入江も同じことを言っていたのです。

雛見沢症候群の研究が打ち切られることを知って、鷹野は自暴自棄になっているのだと思います。」

「確かに新しい理事会に研究の続行を訴えて、かなり悪い評価をされたそうですが…。」

「傷ついた人間はたぶらかされやすいのです。

緊急マニュアルが執行されれば、誰かが責任を取らされるはず。

それを利用して、ライバルを蹴落とそうとしているものが、鷹野をけしかけているのだと思うのです。」

「つまり…『東京』という組織の内部の、派閥争いということですか…」

「富竹、あなたも近日中に暗殺される気がしますです。」

「まさか…」

「皆殺し編」と同じく、あり得ない、という反応の富竹さん。

「彼女の話は真剣に聞くべきですねぇ。

何しろ、雛見沢連続怪死事件を、5年連続で予言した女の子ですから。」

割って入ってきたのは大石さんです。

「古手さんにお会いしたいという方を、お連れしました。」

「梨花ちゃんを救うため」に、休暇を取って雛見沢に来た、赤坂です。

「お久しぶりです入江先生。

私は警視庁公安部の赤坂衛。

5年前、梨花ちゃんに妻の命を救われた者です。

梨花ちゃん、今度は私が恩返しをする番だ。」

赤坂の登場は心強いですね。

「皆殺し編」でも登場しましたが、その時は「奥さんと温泉旅行」で、肝心な時に連絡が取れませんでしたから…。

今回は目的が「梨花ちゃんを救うこと」ですから。

大丈夫でしょう。

「梨花ちゃん。なぜ君はこれほどの情報と、洞察を得ることができたんだい?」

自分が暗殺されるという梨花ちゃんの話を、まだ信じきれない富竹さん。

「ボクは古手神社の跡取り、オヤシロ様がついているのです。」

論理的な根拠のない回答。

おそらく分かってはもらえないだろう、という様子の梨花ちゃん。

「分かった。今はその言葉で納得しよう。」

予想外の回答です。

「ありがとう…富竹がボクの言葉を真剣に聞いてくれたのは、初めてなのです!」

「皆殺し編」も、沙都子の救出まではかなりいい方向に進んでいましたが、富竹さんは梨花ちゃんの忠告を聞いてくれませんでしたからね。

「富竹さんが証拠を掴んでくれるまで、他に何か打つ手があるといいんですが…。」

「大石、鷹野を別件逮捕で勾留することはできませんか?」

かなり無茶なお願いですね。

「退職金が吹っ飛びそうですが、やってやれないことはない。しかし…」

「興宮署にも、山狗の諜報員が入り込んでいるはずです。

不用意に動かない方が…。」

入江先生も大石さんが動くことには反対します。

そして、赤坂「大石さんは、ここで手を引かれた方がいいと思います。」

「それはどういう意味ですか?」

「大石さんは今年で定年です。

私は職を失ってもどうとでもなる歳ですが、あなたにはリスクが大きすぎる。」

ド直球ですが、大石さんの今後のためを思っての、赤坂の優しさです。

「梨花ちゃん、真面目に何十年も働いてきた人にとって、退職金というのはとても大切なものなんだ。

それを棒に振れなんてこと、簡単に言っちゃいけない。」

富竹さんも同調します。

「僭越ながら、私も赤坂さんに賛成です。大石さんはここで降りた方がいい。」

「若い方々に諭されちゃいましたねぇ。

退職したら北海道で菜園でも作って、社交ダンスでも習い、のんびり余生を送るつもりでいたんですが…。

クビになって人生設計がパーになるのは、確かに痛い。

それにもう、おやっさんを殺した犯人の捜査も出来なくなる…。」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「おやっさん」とは、ダム工事の現場監督ですね。

大石さんが「本当の親父よりげんこつ食らった」という。

大石さんにしてみれば、非常に悩みどころですね。

高卒で警察学校を出て、卒配されたとして約40年。

その年月の積み重ねに対する報いともいうべき退職金。

それをフイにし、さらにおやっさんの事件、「雛見沢連続怪死事件」の捜査もできなくなる…。

普通に考えれば、身を引きたくなるところです。

「大石、雛見沢連続怪死事件の犯人は、園崎家ではないのです。

そのうちきちんと説明するのです。

だから、連続怪死事件の犯人が、園崎家だという考えだけは、捨ててほしいのです。」

大石さんは、「雛見沢連続怪死事件」には園崎家が絡んでいる、と踏んでいます。

梨花ちゃんに味方する→魅音もいる→間接的に、園崎家と協力する

これも踏ん切りがつかない理由の一つかもしれません。

なりふり構っていられない梨花ちゃん。

「降りるな、こちらに来い」と言っているかのようです。

場面は変わり、園崎邸。

「マンガの話じゃない!?」

圭一の大きな声。

「私たちも夕べ、梨花に打ち明けられた時は驚きましたわ!」

「でも、梨花ちゃんが本気だって分かってね。

それなら全力で手助けしようって、決めたんだ。

それで2人にも協力してほしい。」

2人とは、圭一とレナです。

梨花ちゃんの話が「マンガの設定でなく、現実の話」だと、2人は今聞かされたのです。

「それは、もちろんだよ。」

「でも…本当の話なんだろうな?

質の悪い冗談だったら怒るぜ!」

「冗談でもゲームでもない、本当に本気の話なんだよ。」

魅音の表情は、真剣そのものです。

「皆を巻き込んで、申し訳ないと思っているのです。」

「梨花は夕べから、謝ってばかりなのです。」

「そうですわよ。何も言ってもらえない方が、ずっと申し訳ないですわよ!ねっ!」

沙都子が圭一に目配せします。

「お、おう!

沙都子の言う通りだぜ!

ちっとばかり話が出かかったんで、面喰っちまったがな。

皆どいつもこいつも、内心では面白くなってきやがった、って思ってるだろ?

沙都子!お前もこういうのを待ってたんじゃねぇのか?

思う存分、手加減なしでトラップの腕を振るえるチャンスをよ!」

「おーっほっほっほ!

その通りですわ!

普段仕掛けているトラップなんて、ほんの子供だまし。

雛見沢の地理を知り尽くした、本気モードのわたくしのトラップは、軍隊にだって通用しますことよ!」

「レナ!お前だっていざとなったら、容赦なく物騒なことやってのけるだろ?」

「そ、そんなことないよぉ~!」

「皆殺し編」の時は、峰打ちとはいえ、鉈を振り回してましたからね。

そんなことあると思います。

「普段はおっとりしてるけど、ここ一番では絶対に屈しない心を持ってるからな。」

「圭一君こそ、どんなに絶望的な運命だろうと、打ち破れる強さを持ってるよ
ねっ!」

「圭一が赤く燃える炎なら、レナは青く静かな炎という感じなのですよ。」

「そう言う羽入!お前も転校してきたばかりなのに、おれたちのことよっく見抜いてるじゃねぇか!」

「ふうぅ!はうわうわう!お褒めに預かって嬉しいのです~!」

羽入は梨花ちゃんと一緒に、100年もの間、皆のことを見続けてきたわけですからね。

「さっすが圭ちゃん!あっという間に雰囲気を変えちゃったねぇ!」

「おう!こいつはおれたちの祭りだ!

いっちょ派手に、でかい花火を打ち上げてやろうじゃねぇかぁ!!」

気持ちが一つになった部活メンバー。

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「嬉しい…本当に、みんなに信じてもらえるなんて…」

「みんな、成長しているのですよ。

本人たちははっきり覚えていなくても、きっと心のどこかに残っているのです。

今まで経験した世界のことが。」

「ええ、無駄じゃなかったわね。何もかも…。」

入江診療所。

3年後に閉鎖されることが決定している入江機関。

その後はどうするのか、といった切り口で、入江先生が鷹野さんに探りを入れます。

「鷹野さんは、入江機関が閉鎖された後も、雛見沢症候群の研究を続けるおつもりですか?」

「なぜそのようなことを?」

「いや、我々の身分は暫定的なものでしょう?

私にしても、次の就職先は決まってない。

それで、参考までに鷹野さんはどうされるおつもりなのかな、と。」

「個人での研究は、難しいでしょうね。

機材も設備も無しに、自分の家でひっそりとやるしかありませんもの。

誰からも顧みられず、一人っきりで…私の祖父のように…。」

「祖父…そういえば、あなたと高野先生は何か縁がおありだとか?」

「両親を失った私を引き取ってくれたのが、高野先生なんです。

血縁関係はありませんけど、私には本当の祖父以上に愛情を注いでくれましたわ。」

「そうだったんですか…」

「祖父の研究を完成させ、人々に認めさせることが、私の悲願だったんです。

もっとも、ここが閉鎖されれば、すべては闇から闇。

私の願いも、実現されないままに終わりそうですけど…。」

基本、純粋な人なんですよね、鷹野さん。

祖父の、高野一二三先生の研究を、人々に認めさせたい。

「野村」も言っていましたが、おじいちゃんの論文を踏みにじった奴らに、復讐したい。

その純粋な思いが、色々な環境の変化によって、状況が好転したり、悪化したり。

そして今は、「研究の打ち切り」が決まっている、最悪の状況。

だからこそ、怪しげな「野村」の誘いに乗ってしまったわけですが…。

再び園崎邸。

「状況をもう一度整理しよう。

梨花ちゃんと羽入、沙都子はしばらくここに身を隠す。」

「その間、僕たちの家には赤坂が詰めていてくれるのです。

夜は電気をつけて、僕たちがいるように見せてくれるのです。」

「赤坂さんの役割は緊急時の防御役。

むしろ今重要なのは、富竹さんの方だ。

富竹さんが証拠を見つけてくれないと、敵の悪事を暴くことができないんだから。」

「富竹は興宮のどこかに隠れて、信頼できるお友達に、調査をしてもらってるはずなのです。

高野の悪事の証拠が見つかれば、山狗よりもさらに強い『番犬部隊』という特殊部隊が、動いてくれるはずなのです。」

「何か、敵に揺さぶりをかけられなねーかな?」

「鷹野さんたちの目的は、梨花ちゃんを殺して緊急マニュアルを執行することだ。

梨花ちゃんが死ねば、48時間以内に村全体が錯乱して、その被害が他の村や町にも及ぶ。

緊急マニュアルは、それを防ぐためのもの。

それができなくなったら、きっと向こうは大慌てだね!」

今の会話で、沙都子が閃きます。

「あーーー!!!わかった!!分かりましたわ!!敵の弱点が!!!」

「あっ!!おれも分った!!!」

「圭一!沙都子!教えてほしいのです!!」

「簡単なことですわ!梨花!あなたが死ねばよいのですわ!!」

「そう!そうすれば何もかもうまいく!!」

高笑いの沙都子と圭一。

みんなには、何のことか分かってない様子です。

梨花ちゃんの往診を装い、梨花ちゃん宅を訪れる入江先生。

梨花ちゃんの言った通り、赤坂が詰めています。

「何者かが、この家を見張っている気配が…。」

さすが刑事ですね、赤坂。

「そうですか…やはり梨花ちゃんの言った通り、彼らは梨花ちゃんを狙っていると、考えるべきでしょう。

食糧買ってきました。」

「すみません。感謝します。

それと、いざという時の連絡方法を決めておきましょうか。

家の電話は、おそらく盗聴されています。」

「呼び出し音の長さを、合図にしましょう。

一分間鳴らして切れば、そこは危険、脱出せよ。

それ以上鳴らし続ければ、連絡不能。

直ちに園崎家へ急行せよ。

つまり、私の身に危険が及んだ時、ということになります。」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

またまた園崎邸。

今度は大石さんも呼ばれています。

「梨花さんが死んだことにする?」

「梨花ちゃんがとっくに死んでいたという、デマ情報を流そうと思うんです。」

「死んでから48時間経過してるのに、雛見沢では何の混乱もない。

そうなれば、緊急マニュアルを執行する理由が無くなっちゃうからね!」

「なるほど、考えましたなぁ。確かにあちらは慌てるでしょう。」

「でもそのためには、大石の協力が必要なのです。

ボクの死体が見つかったことを、警察から公式発表してもらいたいのです。

鷹野たちを騙すために。」

「これは…大勝負になりますなぁ…。

勝っても負けても、覚悟が必要になります。」

再び、大石さんには重要な判断が委ねられます。

羽入が、大石さんをフォローします。

「無理に頷かなくても良いのです。

僕たちは、大石を踏み台にしてまで、勝利を得ようとは思っていないのです。」

「はっはっはっは!

若い方にそんなこと言われたら、引き下がれないじゃないですか!

しかし、今すぐ返事はできません。

やるとなれば、同僚も巻き込むことになる。

彼らの意向も聞いてみないと。」

「大丈夫ですよ、大石。

退職金はが無くなった時は、きっと魅ぃが何とかしてくれるのです☆」

「いっ!?」

「協力してもらうからには、それくらいじゃないと大石も気の毒なのですよ♪」

「ね~☆」

梨花ちゃんと羽入がハモります。

「あ~あ~は~は!まぁ確かに、うちは金持ちだからね~!山の1個や2個!」

「まったく…あんた方には敵いませんな!」

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一人、鷹野の悪事を暴こうとする富竹さんとのもとに、連絡が。

「ご指摘の通りでした。

やはり、入江機関には不透明な部分があり。

現在、調査部が調べているところです。」

「そうですか、引き続きよろしくお願いします。」

「それから、亡くなった小泉氏は、鷹野氏と個人的な親交があったようです。

入江機関設立のために尽力したのも、そのためでしょう。

そのつながりから、鷹野三四に対して10億もの資金を、提供した可能性があります。

山狗を買収するには、十分な金額です。

鷹野三四が、何らかの陰謀に加担している可能性は、十分あります。」

富竹さんにしてみれば、微妙でしょうね。

梨花ちゃんの言うことを信じて、鷹野さんの悪事を調査したものの、2人はおそらく恋人同士。

「皆殺し編」でも「ベッドの上の話は覚えてない?」という鷹野さんの言葉もありましたし。

恋人として、鷹野さんを信じたいけど、かなりクロが濃厚…。

古手神社では、お祭りの準備が進んでいます。

赤坂が詰めている梨花ちゃん宅からの帰り、入江先生は村のお年寄りに声を掛けられます。

「梨花ちゃまは具合が悪いと聞きました。無理はしないようにとお伝えください。

「沙都子ちゃんも一緒に、休んでいるとか…。」

「まさか今年は…沙都子ちゃんが『オヤシロ様の祟り』に、なんてこと…。」

お年寄りたちは、梨花ちゃんだけでなく沙都子の心配もしています。

「失礼ですが…雛見沢の皆さんは、北条家にいい印象はないのでは…」

恐る恐る、という感じで入江先生が聞きます。

「それはまぁ…。でも……子供が苦しんでいるのは、見たくないからのぅ…。」

その場に園崎家当主のお魎と、村長の公由さんが現れます。

「北条の子」を心配していたお年寄りたちは、お魎に聞かれていないかビクビクです。

「先生、梨花ちゃまは奉納演舞できるんかいの?」

「医者としては無理をしてほしくないところですが…本人はどうしてもやりたいと言っています。

「祭りまでに、しっかり治してやってな。梨花ちゃまだけじゃねぇ。羽入ちゅう子と、それに……沙都子のことも頼むんな。」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

公由村長も賛同します。

「さっき、お魎さんと話しとったんですわ。

昔のことを引きずって、祟りだの恨みだのと言うてたらイカンと。」

「ダム戦争はもう終わったんよ。

村の子が風邪ひいたら、心配するのが年寄りの仕事だっちゅうだけやんね…。」

「それを聞いたら、きっと沙都子ちゃん喜びますよ。」

いやぁ…泣きそうです。若干泣いてます。

「祭囃し編」の「終わりの始まり」で、梨花ちゃんが言ってましたね。

「一緒に買い物に行って、ボクはお駄賃に飴をもらえるけど、一緒に言った沙都子はもらえない」と。

そのぐらい冷遇されていた「北条の子」である沙都子のことを、村の人達は心配していたんです。

もちろんお魎さんも、公由村長も。

そんな思いがあったからこそ、「皆殺し編」での圭一の大立ち回りの後、沙都子を救うために公由村長は児相への抗議の先頭に立ち、お魎は市長のもとに行って児相に抗議させたんですね。

まだ、圭一たちの誘いに乗るか、迷っている大石さん。

「おやっさん」と呼ぶ「オヤシロ様の祟り」の最初の犠牲者である、ダム工事現場の監督の墓参りに。

「おやっさん、どうやら事件に園崎家は関係ないらしいです。

園崎お魎を逮捕すると、毎年ここで約束していたのに…。

私は今、やばい橋を渡ろうとしています。

リスクのわりに、大した見返りはない。

でも、もしかしたら雛見沢連続怪死事件の真実が分かるかもしれません。」

そこへ、園崎茜・詩音親子が。

「毎年おやっさんの墓に、アジサイが供えられていたのは…あんただったんですか?」

「このおはぎは鬼婆様の手作りですよ。」

「ちょっと聞いてもいいですか?

おやっさんはあなた方とは、犬猿の仲だったはずでしょう?

なのになぜ…」

「剣道でもラグビーでも、試合が終わったら敵味方なし。

そういうことさ。

子供らはやがて、雛見沢を引き継ぐ。

若い連中のためにも、いい加減ダム戦争は終わりにしなくちゃいけない。」

「確かに、その通りですねぇ…。

雛見沢には、いい若い衆がそろってますから。

ようやっと腹が決まりましたよ、おやっさん!

私も刑事だ!

魅音さんや前原さんの祭りに、一丁かませてもらいますか!」

以前の居酒屋。

メンツは大石さん、熊ちゃんと検視官です。

「乗った!」

歳のわりに威勢のいい、検視官の声が響きます。

「いいんですか?そう簡単に決めて…。」

「おれもやりますよ。

こないだ赤坂さんの話を聞いてから、ずっと思ってたんです。

おれだって警官になった以上は、巨悪と戦いたいって。」

「おう!男と生まれたからには、最後くらいデカい花を咲かせたいもんじゃ!」

「分かりました。お二人の首、私が預からせてもらいます。

こっちの準備は整いましたよ。

さぁ、祭りの幕を開けましょう!」

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