【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」のネタバレを含みます】
第37話☆かぐや様は許せない
お見舞いの件で尾を引く2人…の回です。
第36話、風邪を引いたかぐやを白銀会長が見舞った際、(早坂曰く)「アホになった」かぐやに、ベッドに引きずり込まれた白銀会長。
結果、数時間の添い寝。
状況見分によって、白銀会長の潔白は証明され、両者謝罪という「大人の対応」で決着したものの…。
まだ残る遺恨。
かぐやにしてみれば、意識が朦朧としていた最中で、「多少の悪戯(オイタ)はされたのでは?」という不安。
「何もされていないなら、それはそれで腹立たしい」という不満。
白銀会長にしてみれば、自分からベッドに引き込んでおいて、自制心をフル稼働して事なきを得たのに、何が不満なのか…。
その両者のモヤモヤが爆発したきっかけが、校長からの差し入れのショートケーキ。
1つを石上会計に食べさせ、箱を見れば残り一つ。
校長の「人数分差し入れる」という気遣いの無さから、ケーキ不足。
(藤原書記不在のため)残った白銀会長とかぐやは、そのケーキを譲り合います。
ここまでは良かったのですが…その譲り合いが5分になり、10分になり…1時間にもなれば、それはもう「修羅場」。
『僕がケーキを食べなければこんなことには…』と石上会計、後悔しても時すでに遅し。
『藤原先輩なら…』と藤原書記を探しに行きます。
残った白銀会長とかぐやは、意地の張り合い。
どうしてそこまで、互いに相手にケーキを食べさせたいのか…。
生徒会が発足して間もない頃、白銀会長はかぐやに聞いたことがありました。
「四宮って趣味とかあんの?いつも死んだような目してっから、何か好きなもんとかないのかなって」
まだ「氷のかぐや姫」と呼ばれていた頃の、ツンツンしたかぐやですが、少し頬を赤らめて
「……ショートケーキ」

その印象が強く残っていた白銀会長。
かぐやの好きなショートケーキだから、食べさせたい、と。
『そんな昔のこと覚えて…』
顔を赤らめるかぐや。
一方のかぐや、前年のクリスマスの話をします。
白銀会長の家では、どんなクリスマスをするのか聞いた際のこと。
「クリスマスは、朝オヤジから2,000円の図書券をもらって終わり。
ケーキなんて食ったことない」
「私はその話を聞いて、ちょっと悲しくなったんです!
会長には今まで食べられなかった分、ケーキいっぱい食べてほしいって思ったんです!」
こっちもまた、顔を赤らめる白銀会長。
最終的には、「せーの」でお互い「あ~ん」で食べさせようとしたところで…「仲良し警察」こと藤原書記登場。
「ケンカした罰」として、ケーキを食べられてしまいました…。
感想
お互いがお互いのこと好き過ぎて、見てるこっちが赤くなる。
第38話☆かぐや様は許したい
第38話☆かぐや様は許したい
かぐやと白銀会長は、各々柏木さん(「壁ダァン」で付き合い始めた彼女の方、第16話でかぐやに「彼氏と円満に別れる方法」を相談していた女生徒)、石上会計に相談します。
「ケンカした異性と仲直りする方法」について…。
-----かぐや&柏木-----
「これは友達の話なんですが…」
『四宮さんの話だこれ』
早速バレてます。
「天才」のはずなのに…。
「風邪をひいた女の子のところに、男の子が見舞いに来てくれたんだけど、女の子の意識が朦朧としている間に、添い寝をしていたの。
結局何もなかったんだけど、女の子が自分から誘った、っていう可能性もあって…。」
「だとしても、女の子が弱っている時こそ、男がモラルを守らなきゃ!」

「そうよね!?」
-----白銀&石上-----
「はぁーーーー!?
何すかその女!?クソオブクソです。モラルってものがないんですかね!?
黒髪貧乳にありがちなタイプです。
その女絶対淫乱ですよ?」

いきなりエンジンかかった石上会計。
-----かぐや&柏木-----
「でも、その件はお互い謝って一件落着しているの。
ただ、それ以降相手の男の子は、何もなかったかのように振る舞うの
そんな軽い出来事ではないはずなのに…
だから、少しくらい恨めしい目で見ても仕方ないんじゃないかなって…」
「そうですよ、同衾にまで至ってるんですから。
男は責任取って、告白の一つでもすべきです!」
-----白銀&石上-----
「うるせぇバーーーーーカ!
お互い謝ったんですよね!?何引きずっとんねん!って話ですよ
聞いてるだけでイライラしてきた!
僕から言ってやりましょうか!そのバカ女に!」
相手がかぐやだと知らない石上会計…めっちゃ強気です。
-----かぐや&柏木-----
「でも…こんなことで責任取ってほしいなんて、思ってるわけじゃないんです」
「え?じゃあ、四宮さんは何に怒ってるんですか?
「言えない……」
「え!?」
『言えるわけない、本当は少しくらい何かしてほしかったなんて』
-----白銀&石上-----
「えっ?そこ?みたいなとこで怒るじゃないですか、女って。
所詮女のすべてを理解しようなんて、男の傲慢なのかもしれません。
ほとぼりが冷めるまで待った方がいいんじゃないですか?
やましいことがないなら」
最後にちょっといいこと言いました、石上会計。
『やましいこと…か』
-----お互いの相談終了-----
放課後の廊下。
すれ違う白銀会長とかぐや。
「四宮。お前に指一本触れていないって言ったけど、本当は指一本だけ触れた」
「どこに…ですか?」
「唇
いや、別にやましい気持ちと言うか、変な気持ちで触ってわけではなく、何と言うか…」
「お返しです」
人差し指で、白銀会長の唇に触れるかぐや。
「これでチャラです。
私たち、明日からいつも通りですよね」
めでたく仲直り…。
感想
分かってるけどさ、爆発しろ!ってなるよね。
第39話☆かぐや様は呼ばせたい
秀知院学園の中等部と高等部は、歩いて5分の距離。
そんなご近所中等部から、高等部生徒会に来客が…。
かぐやが思わず「可愛いお客様」と言ってしまったその相手は、白銀会長の妹・白銀圭でした。
白銀会長は、部活連の予算案会議に出ていると聞いた圭。
「外部入学の生徒会長が失礼を働き、日本に住むのが難しくなった、っというアレですよね?」
「ずいぶん噂に尾ひれがついているようですね…
彼のお父さんの赴任先がカンボジアになっただけですよ」
全然尾ひれついてなかった。普通に飛ばされてる。
兄を案じる圭…。
その時、かぐやの頭にある言葉が。
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」
まずは外堀を埋めるために、圭と仲良くなろうと画策するかぐや。
「かぐや姉さん」と呼ばれる姿を想像し、「あっ、いいですよ、これ」長年妹が欲しかったかぐやは、スイッチ入ります。
高等部の生徒会に来た用事を聞くと、生徒総会の配布資料をチェックしてほしい、と。
私を頼ってください、というかぐやの横から、いつの間にかいた石上会計が、色々口出しします。
『デキる女と言うのは近寄りがたいかもしれません
友達感覚で仲良くなった方が…』
なんてことを考えていると、藤原書記入室。
圭を見るなり「こんにち殺法!」
圭もすかさず「こんにち殺法返し!」
藤原書記の末妹・萌葉の同級生である圭と、藤原書記は、もともと友達でした。
『私に隠れてこそこそとそういう事をしてるんですね、
そうですか、ええ判りました、そうですか』
藤原書記を殺さんばかりの視線で見つめるかぐや。
『でも藤原さんのそれはあくまで、友達の立場
姉の地位は絶対に渡し…』
「萌葉と服買いに行こうって話してるんだけど、千花姉ぇも行かない?」
『千花姉ぇ?
藤原さんはそうやって、私が欲しいものをすべて奪っていくんですね』

『こういう人が地球を滅ぼすんだわ
地球の癌、なんておぞましい』
「かぐやさんも一緒にどうですか?」
「いくぅ!」
最高の笑顔で応えるかぐや。
『あーもう藤原さんは良い子ね!
そういう所が好き!
ずっと友達よ!』
感想
石上会計が前に言ってたけど、「藤原先輩はもって3か月と言ったところでしょう」
本当に殺されるかも…。
第40話☆白銀御行は出かけたい
秀知院学園生徒会は、生徒総会も終わり、夏休み突入です。
「何かしたいよなー。」
「何かしたいですねー。」
「な、藤原書記」
「ね、藤原さん」
白銀会長もかぐやも、自分からああしよう、こうしたいは言えず、藤原書記頼り。
イベント尽くしの夏休み。
スタートダッシュに失敗すれば、途中で遊びに誘うなんてハードルが高すぎる。
灰色の夏休みが確定。
是が非でもそれは避けたい。
夏祭りで鼻緒が切れて女子を背負う、
花火の音でかき消される愛の言葉、
田舎に帰ったら幼馴染との再会、
タイムリープも異世界召喚もひと夏の大冒険も…。
全部ない!それが現実!
が、藤原書記は「1週間ほどハワイに行ってきます」だの、「受験は2年生の夏が天王山、遊びにうつつ抜かしてる暇なんてない」だの、思った通りに動いてくれません。
焦る白銀会長。
そこに石上会計が「会長たちは来年3年生。受験どころで遊びに行く余裕なんてないでしょうから、何か一つくらい思い出づくりしたいですよね」
「じゃあ、夏祭りでも行くか!」
「私…その時期はトマト祭りでスペインに行くんで…
まさか行っちゃうんですか?私だけのけ者で?」
「普通に行きますけど
藤原先輩はトマト祭りで楽しんでくるじゃないですか」
「石上君ひどい~~!!!」
泣きながら出ていく藤原書記。
『またやってしまった…』
落ち込む石上会計に、
「いや、石上」
「今日は正しいです」
兎にも角にも、夏祭りの約束だけは取り付けた、白銀会長とかぐやでした…。
感想
何回旅行行くの…?藤原書記…。
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