【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第7巻のネタバレを含みます】
第7巻表紙は、伊井野ミコです。
この巻で初登場のキャラですね。
第61話☆かぐや様は告ら”れ”たい
生徒会も終わり、白銀会長と接点の無くなったかぐや。
「まるで私が会長に会えず、寂しいみたいじゃないの!!」
全く持ってその通りなのに、自覚が無いのか認めたくないだけなのか…。早坂も
「もう思うように生きたらいいですよ」
と投げやり。
その頃、白銀会長と藤原書記は、生徒会選挙の相談中。
外部生の白銀にとって、重要なのは「応援演説」を誰に任せるか。
会長の中では、もう決まっています。かぐやです。
かぐやに応援演説を頼むべく、「放課後校舎裏」に呼び出したところ、「白銀が四宮に告白する」という噂が、校内を駆け巡る。
結果…放課後の校舎裏には、事態を見守る無数の視線が…。
「告白しなきゃならない雰囲気」の中、それでもヘタレた会長は、「お前に応援演説を頼みたいんだが」と。
口惜しさと安堵の入り混じったかぐやですが、
「演説のお願いだろうと、なんだろうと」
会長の耳元で
「はい、喜んで」
「なんだろうと」…「告白だろうと」ということですよね…フフフ。
第62話☆白銀御行は描きたい
選択授業…かぐやが「先に書いた」風を装って、会長の書いた「美術」と同じ選択にした授業。
クラスが違い、生徒会という接点の無くなった二人にとって、オアシスのような時間。
「出席番号が近いもの同士」で似顔絵を描くことになり、「し」ろがね、と「し」のみや、でペアに。
十五夜の回でも見せた、会長の豊かな感性。
それは美術の時間においても、十分に発揮されます。
同じ美術を選択している柏木さんに、かぐやの似顔絵を褒められた会長ですが、全然ダメだと。
「どうして俺は、可愛いものを可愛く描けないんだ!」
この時同様、恥ずかしい言葉にあてられる柏木さん。
そして、授業という短時間で、必死にかぐやを見つめ、描き続け、成長した会長の絵。
「やっぱり題材がいいんだろうな…俺は今、美を描くことに歓びを感じている。」
再び恥ずかしい言葉に、赤面する柏木さん。
モデルのかぐやに絵を見せると、
「会長には私がこんな風に見えてるんですね?」
ドギマギさせようとするも、
「ああそうだ。本当はあと一歩、踏み込んで描けた筈なんだが…俺の力量不足だ……すまない!」
会長…真っ直ぐな子……。
第63話☆白銀御行はモテたい
生徒会活動から解放され、充分な睡眠時間が取れるようになった白銀会長。
気が付けば、目の下のクマは消え、目つきの悪さが解消され、爽やかイケメンに!
石上会計からも
「何かの呪いが解けたんですか?」
と言われるほどの変わりように、本人もまんざらではない様子。
今なら四宮を落せるのでは!?と考えた白銀会長。
放課後、図書室で生徒会選挙の応援演説の打ち合わせ時、かぐやに迫ってみます。
が、かぐやは元々の「目つきの悪い」会長が好き。
「今の会長は腑抜けた優男…潰れた大福みたい」
と不評です。
翌日、「選挙の対策を練って寝不足」の会長は、すっかり元の目つきに戻ります。
それを見たかぐや、「同じ男性に、再び恋に落ちた瞬間」って感じの顔…分かりやすい…。
第64話☆柏木渚は慰めたい
※大好きな話なので、若干長めのご紹介です。
白銀会長の目つきが良くなり、再び悪くなったことに一喜一憂したかぐや。
「美醜で態度が変わる程度の気持ち」
と早坂に突っ込まれ、本気で悩み始めます。
柏木さんのお悩み相談、開始です。
「これは友達の話なのですが…」
『かぐやさんの話だ』
「最近気になっている男子の容姿が、大きく変わってしまいまして…」
『白銀くんの話だ』
バレバレです。
「美醜で態度が変わる程度の想い」なんて、「本当の愛」じゃ無いのでは?と思い詰めているようです…と、あくまで「友達の話」を装うかぐや。
柏木さん、「とうとう『本物の愛』とか言い出しちゃった……」
「本物の愛」、箱入り娘で世間知らずの、かぐやだからこそのワードで、大人になればなるほどむず痒い…。
柏木さんも『私そんなに綺麗じゃないんです、貴方たちの甘酸っぱい初恋を受け止めきれるほど、ピュアじゃないんです!』と、相当のむず痒っぷり。
しかし、かぐやの真剣な思いに応えるべく、「大丈夫です、かぐやさん……その子の抱えている気持ちは、間違いなくほんも…『本物の愛』ですから」
痒さを堪えて頑張ります。
「恋バナ」の匂いに誘われ、不意に現れた藤原書記。
「本物の愛ってのは、美女と野獣みたいに『外見に囚われない』愛の形です!相手の姿が変わったくらいで冷めちゃう愛なんて最低!『偽物』ですよ!!」
と、考え得る限りの最低の答え。
「やっぱり……私の愛はニセモノの愛…」
「友達の話」という体すら忘れ、主語を誤魔化す余裕もなくなったかぐや。
そこに、偶然通りがかった石上会計。
藁にも縋る思いのかぐやは、石上にも「本当の愛」について問います。
「本物の愛?何言ってるんですか?もう少し現実を見ましょうよ。この現代社会……誰しも打算なしに人を愛するなんて出来ないでしょう。」
石上らしい回答です。
心の中で、激しく同意する柏木さん。
「まったく馬鹿みたいですよ…各々が胸に抱いた等身大の愛……それこそが本物の愛だって、何故気づかないんですか?」
『えーーー!!無理無理!!気持ち悪い!!』
ドン引きの柏木さんですが、かぐやは「たまにはいいこと言うじゃない」と見直した様子。
戸惑いながらも、前向きになったかぐやを後押しする柏木さん。
とそこへ、話題の中心、白銀会長が……かなりヤバい目つきでやってきます。
どうやら徹夜続きで、目にキてしまったよう。
『目つき悪いのが好きって言っても、さすがに限度が---』と、柏木さんが振り向いた先のかぐや。
とてつもなくご満悦の様子。
息を荒く、紅潮して
「保健室…保健室でお休みしましょう……」
と、白銀会長を保健室に連れていきます。
『ごめんなさい、かぐやさん。多分それ、本当の愛じゃないと思います!』
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第65話☆伊井野ミコは正したい
生徒会選挙戦が始まり、会長に立候補したのは3人。
新聞部の予測速報では、白銀会長は過半数の支持を受けている模様。
予測の数字なんてあてにならん、としながらも、頭の中では
『いやもうこれ、完全に勝ったろ!!』
次点には1年生の「伊井野ミコ」。
「クラスの女子の名前も覚えていない」
石上会計でも知っている、1年の間では有名な女子。
ミコのビラ配りの様子を見に行く、白銀会長、石上会計、藤原書記の3人。
「精励恪勤」「品行方正」を地で行く伊井野ミコに対し、ライバル心を燃やす白銀・石上ペアは、
「どんなに立派な理想を抱いても、所詮は理想…」
「投票日が楽しみですね、現実の厳しさをその身で知ることになるでしょう!」
と、完全に悪役側の言い分です。
そんなミコは藤原を高く評価しており、自分が会長になった暁には、藤原に副会長をお願いしたい、と。
褒められ慣れない藤原は、ナチュラルに寝返りますが…伊井野ミコの「公約」を見て、考え直します。
①男子は坊主頭。女子はおさげか三つ編み。
②携帯電話の持ち込みは禁止し、週に一度の持ち物検査。
③男女は50センチ以上の接近を禁止。
ナチュラルにこれ、融通の利かないミコ相手に、白銀会長の優勢は揺るがず…。
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第66話☆かぐや様は蹴落としたい
自分から白銀会長に、生徒会選挙に出てほしいと頼んだ手前、自分も何かしなければ…と考えるかぐや。
取った手段は…「脅迫」……。
具体的に何をどうこう、ではないんですが、迫力に圧倒された3番手の候補者、本郷勇人くんは、投票を前に出馬を取り下げます。
残りは前話にも登場した、「伊井野ミコ」。
父親は高等裁判所の裁判官、母親は国際人道支援団体の職員。
四宮家、及び外部の調査機関を使っても、「埃」の出てこないミコに、かぐやは直接対決を仕掛けます。
前話にあった通り、「男子は坊主頭、女子はおさげか三つ編み。男女交際禁止。」など、とにかく「清廉潔白」を良しとし、融通の利かないミコは、これまで小中学校で何度も生徒会選挙に出馬し、その度に落選してきました。
そんなミコを、四宮の名において「全面的にバックアップ」する、と約束します。
ただし、条件は「来年の選挙」。
裏を返せば、「今年は辞退しろ」ということです。
「あら?そう聞こえましたか?」
と答えるかぐや。完全に悪役ですが…。
「なんて汚い……あなたと白銀会長、本当にお似合いですね!!」
もちろん皮肉ですが、かぐやは「お似合い」と言われたことに、
『この子…実は良い子じゃない…』
頭良いはずなんですけどね…かぐや…。
第67話☆伊井野ミコを笑わせない
選挙当日。珍しく神妙な面持ちの石上会計。
「今日の選挙。伊井野ミコに、徹底的に勝ちたいんです。」
どうやら石上会計、伊井野ミコとは旧知の間柄のようです。
会長選に出る本人の前に、応援者の応援演説。
ミコ側は、小さい頃からの親友「大仏こばち」。
練習の成果が表れる、淀みのない演説ですが、肝心の聞き手の注意が散漫。
対する白銀会長側の応援演説は、かぐや。
マイクのハウリングをわざと起こし、自身に注意を集めます。
石上が用意したスライド・映像、藤原書記の細かいフォロー。
白銀会長側、普段はバカみたいですが、本気を出せばやる子たちです。
一気に大半の生徒の心を掴みます。
そして本命の、本人の演説。
ミコは……「マイクトラブル?」と思わせるほどの小声。
選挙に落選する度、人前で話すことが苦手になっていくミコ。
学年1位の融通が利かないクソ真面目ちゃん。普段は偉そうに指図してくる目の上のタンコブが、見事に生き恥を晒す。
普段からミコを快く思わない連中にとって、笑うなという方が無理な状況。
石上もミコには恨みが多い。でも…
「でもイラつくんすよ、頑張ってるやつが笑われるのは!」
石上、「本当の愛」を語る時はキモかったけど、本当はすごく真っ直ぐな良い子……。
第68話☆伊井野ミコを笑わせたい
伊井野ミコの正義感の源は、両親。
父は裁判所で遅くまで仕事、母は紛争地域でワクチンを配る。
「どちらも大事な仕事………だけど、世の中が悪い人でいっぱいだから、パパとママは忙しい。みんながもっとちゃんとしてれば!」
「正しさ」を愛するミコが、児童会長・生徒会長に立候補するのも、自然な流れでした。
でも、遊びたい盛りの子供に、「正しさ」は自分たちの自由を侵害する「敵」。
落選し、揶揄われることを繰り返し、傷つき、臆病になっていくミコ…。
そんなミコを救ったのは、白銀会長。
ミコの演説中にもかかわらず、壇上に。
「もーいいだろ。時間の無駄だ。こんなアホらしい公約掲げて、票を取れると思っているのか?」
「アホ…らしい……?」
「アホらしいだろ、今の時代に坊主強制とか。」
皆の目を恐れず、目の前にいる白銀会長に集中することで、「アホらしい」と蔑まれた公約の説明を、堂々とこなすミコ。
秀知院学園のブランド力の低下、その原因がモラルの低下によるものであること、世間に「偏差値だけいいボンボン共」と思われていること…そんな学園を変えたい、と。そして…
「カッコいいでしょーー!ボウズ頭はーーー!?なんで判らないんですか!一周してオシャレでしょう!」
自身のフェティシズムを曝け出し、秀知院のイメージ改革を宣言するミコは、多くの生徒の共感を得ます。
そして投票の結果……勝ったのは白銀会長。
また落選……ミコが落選を味わうたびに、揶揄われる様を間近で見てきた、親友の大仏こばち。
また揶揄われるのか……と思いきや、「惜しかったなあぁぁ!俺おまえに入れたのによぉ~!」「同じ一年なのにカッコよかったよ!」「来年もあるんだ、切り替えて行けよ!」
今までなかった「みんなから励まされる」ミコを目にし、ボロボロと泣き始めるこばち。
生徒会選挙結果、白銀御行:320票 伊井野ミコ:280票 白銀、薄氷の勝利。
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第69話☆かぐや様は呼ばれない
共に生徒会選挙を戦った伊井野ミコを、生徒会に誘う白銀会長。
「僕ら性格に難があるから…」
と、任命されるか心配していた藤原書記、石上会計も、もちろん誘われます。
そして副会長は……前副会長・かぐやは、生徒会選挙の接戦ぶり、特にミコの演説中に会長が壇上に上がったあたりから、心労に次ぐ心労でダウン…。
保健室で、早坂に弱音を吐いていました。こんな自分だから、新しい生徒会には呼ばれないかもしれない、と。
「こんな自分」とは……他の候補者を蹴落としたり、いくつかの部を丸め込んで票集めしたり、選挙管理委員がかぐやの傀儡だったり…。
「自分がお願いして選挙に出てもらったから」
とはいえ、やり過ぎ感は否めませんが…。
そんなかぐやに、白銀会長はもちろん、副会長を頼みに来ます。
フテ腐れたのと気恥ずかしいので、ベッドに潜り込むかぐや。
「俺を動かしたのは、四宮たちだ。四宮たちが横にいるのに、あの場を静観するような奴で居ては、いけないと思った。俺は一人じゃ何もできない。逆に、四宮たちがいてくれれば、俺は何だってできる気がするよ。四宮、副会長になってくれ。俺にはお前が必要だ。」
指で「OK!」を作って、返事するかぐや。
伊井野ミコを加えた新生徒会、始動です。
第70話☆かぐや様は脱がせたい
体育の片づけを押し付けられ、着替える時間の無かった石上会計は、生徒会室で着替え中…そこに、かぐやと藤原書記が入室。
「きゃーーーーっ!!」
と叫んだのは、石上……。
そして、藤原に「ブリーフ派」であることをイジられます。ボクサーパンツでいいんじゃないかと。
「いいですか!!ボクサーパンツ穿いてる奴は、全員ヤリチンですからね!!ヤリチンパンツマンですから!!」
と、偏見をぶちまける石上。
かぐやは気になります…白銀会長はボクサーパンツを穿いているのか。
が……当たり前ですが、「変態じゃない方法」で会長のパンツを見る手段などありません。
仕方なく、「素直に訊いてみる」ことにしたかぐや。
「会長はどの紅茶がお気に入りですか?」
「んー、ダージリンとかウバとか。」
「なるほど、爽やかなものがお好みなんですか。ちなみにパンツだとどういうのが好きですか?」
「うーん、そうだなー。あんまりシンプルなのは、味気なくて好きじゃないな。多少ゴテゴテしてる方が…」
ちょっと待て、聞き間違いだろう。
「具体的にはどういうパンツが好きですか?」
聞き間違いじゃなかったわ。
色々誤解が生じた結果、トランクス派なのに、ボクサーパンツ穿いてると思われ、「ヤリチン」認定されてしまう白銀会長…。
生徒会に入ったばかりの伊井野ミコ。
「会長のヤリチン!」
言いながら出ていくかぐやを見て、ドン引き……。
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