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【この記事では死役所 第104条 「レジェンド②」のあらすじをご紹介します】
第104条 レジェンド②
少し変わった性格の清掃員・柳さん。
いつものようにゴミ収集をしていると、収集車の後部の回転板に挟まれてしまって…。
果たして柳さんの運命は…。
ファ〇ク
死役所に「ファ〇ク!「ファー〇ク!」という柳さんの声が響きます。
やはり亡くなってしまった柳さん…。
死の瞬間を思い出し、落ち着かない様子の柳さん。
シ村さんに促され、「人為災害死課」の岩シ水くんのもとへ。
柳さんの見た目、亡くなり方を知って都度「うわっ」「うわ~」というリアクションの岩シ水くん。
前話冒頭の「きつい死に方」でも相当上位に来るであろう柳さんの亡くなり方。
回転板に挟まれて頭頂部は無く、脳も出てしまってますから…。
右腕も完全に折れていて、自分で申請書類を書くことができません。
シ村さんが代筆することにしますが、やはり落ち着かない柳さん。
楽しいことでも思い浮かべては、というシ村さんの言葉に従うことに。
今日はサンデー
日曜日、ツーリングに出かける自分を思い浮かべる柳さん。
身だしなみを整え服を着替え、持ち物をチェック。
「スマホ、タバコ、チョコ、タオル、キー、財布、クギ」
やはり「クギ」は欠かせないようです。
想像の中でツーリングを始める柳さん。
自分のバイクに対する愛着は相当です。
信号待ちでショーウィンドウに映るマイバイク、パーフェクトシルエット!
神社を見つけてお参りに。
「早くあの車が見つかりますように」
「違う、違う」と探していたのは、やはり車だったようです。
敵は取った
海沿いの道を走り続ける柳さん。
とうとう「あの車」を発見。
追いかけろ、離されるな!
交差点を曲がりウィンカーを出し、路肩に停まる車。
今だ!
追い越しざまにクギで車の側面部を「キーーーッ」っと……。
マイバイクよ…敵は取ったぞ……。
以前見知らぬ男性にバイクを倒され、そのまま逃げられた柳さん。
以来相手の車を「違う、違う」と探し続け、敵を取るべく常に「クギ」を持ち歩いていたんですね。
想像の中とはいえ、バイクの敵を取ったことで落ち着いた柳さん。
猫
そんな柳さんに、シ村さんが一枚の申請書を差し出します。
「挺身申請書」
1巻の第2条「命にかえても」で、自分を雇ってくれた工場長を身を挺して守って亡くなった、上杉涼子産のお話しにも出てきました。
身を挺して他の命を助けた方が書くものです。
柳さんが回転板に巻き込まれたのは、ゴミ袋の中に入れられた「猫」をとっさに救おうとしたから。
ゴミ袋を開け、猫を逃がしたものの……片腕は回転板に巻き込まれ、「にしざわっ」と助けを求めますが……。
なぜ猫を助けたのか?
シ村さんの問いに、「とっさに」と答えた柳さん。
猫が見えたからこう手を伸ばして…。
どうやら自分の死の瞬間を思い出しても、平気になった様子。
成仏のために手続きを進めます。
トラウマ
急に落ち着いた柳さんを見て、不思議がる岩シ水くん。
もう死んでますから、と答えるシ村さんに、じゃあ生きてたら絶対トラウマになりますね、と岩シ水くん。
現世でパチンコを打つ柳さんの同僚・西沢。
台をバン!と叩いて(通称:台パン)いますが、当たりを引けないことが原因ではなさそう。
以前たまたま休日にコンビニに寄ったとき、柳さんに会った西沢。
友達と一緒だった西沢は、あのおっさんすげー嫌い、誰かあのおっさんのバイクぶっ壊してくんないかな、と。
それを西沢の友達が本当に実行。
柳さんのバイクを倒したのは西沢の友達で、きっかけは西沢の一言だったようです。
その柳さんの凄惨な最期を見た西沢。
しっかりとトラウマになった様子です……。
パチンコに集中できず、足の震えが止まらず、台パンを続ける西沢…。
感想
柳さんが探していたのは、やっぱり自分のバイクに被害を加えた車だったんですね。
そしてその加害者は西沢の友人で、きっかけは西沢の一言。
柳さんの死は西沢の過失ではありませんが、その最期はしっかりと西沢の脳裏に刻まれることに……。
ゴミ収集車(正確には「パッカー車」と言うそうです)による事故は、実際にあるそうですね。
清掃員の方が亡くなったというニュース記事を見つけることはできませんでしたが、ごみを捨てに来た方が巻き込まれて亡くなられた、なんて事例はあるそうです。
ゴミがパンパンに詰まった袋を圧縮し、大量のゴミを積めるようにするための回転板ですから…。
そこにかかる圧力は、人の身体なんて簡単に押しつぶしてしまうでしょうね。
その姿を目の当たりにした西沢。
断末魔のように自分を呼ぶ柳さんの声。
人を呪わば穴二つ、というところでしょうか…。
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