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【この記事では死役所 第101条 「町子ちゃんの世界①」のあらすじをご紹介します】
第101条 町子ちゃんの世界①
「町子ちゃん」は特別養護老人ホームに入居する「半仁田町子」さん。
認知症の「町子ちゃん」に翻弄される、娘の敦恵さん。
そして何やら「訳アリ」な特養職員の娘・琉衣。
3人のアンバランスな人間関係の先に待つのは、悲劇か喜劇か……。
しょうちゃん
認知症を患い、特養に入居する町子さんの元を訪れる、娘の敦恵さん。
娘の顔を見ても誰か分からず、お昼ご飯はまだかと。
食べたばかりだという娘に、まだ食べていないと怒る町子さん。
認知症の方の介護って、本当にキツそうですね…。
単行本9巻の「託す」にもありました。
介護士の甲斐亜生子さんが、認知症の母・ふく子さんの面倒を見るものの、疲れ果てて無理心中という結末。
「赤ん坊のようなもの」と表現されることもありますが、なまじ身体が大きく力もあるだけに、赤ん坊よりも扱いが大変そうです…。
怒りの収まらない町子さんに「町子ちゃん」と声を掛けてきたのは、特養職員の娘・琉衣。
町子さんに「しょうちゃん」と違う名で呼ばれても気にせず、町子さんの相手をします。
職員の娘だからか、自分なりに「認知症」について調べ、理解しようとしている子です。
あたしが町子ちゃんと遊ぶんで、おばさん出てっていいですよー。
追い出される敦恵さん。
嫌われとる
敦恵さんが帰り、しばらく琉衣さんと遊ぶも、ふと何かを思い出した町子さん。
帰って敦恵にご飯を作らないと。
さっきまで覚えていなかった娘さんのことを思い出す。
やっぱり認知症って難しいですね…。
当の敦恵さんは、琉衣さんに追い出されたことに怒り心頭。
子供相手に怒りはしなかったものの、自宅に帰って旦那さんと息子さんに愚痴りまくり。
追い出されたこともさることながら、自分の母を「ちゃん」付けで呼んで、仲良くしていることが腹立たしい様子。
それでもやはり親子。
再び町子さんの特養に赴く敦恵さん。
部屋からは琉衣さんの声も聞こえてきます。
気付いとらんかな、町子ちゃんに嫌われてるって。
聞こえてきたのは自分への悪口…。
ケンカ
相手が子供だからと遠慮していた敦恵さんですが、流石にこれにはご立腹。
所詮は子供の言う事、と小馬鹿にする敦恵さん。
「子供」の琉衣さんは沸点が低い様子。
町子ちゃんはおばさんがすぐ怒るから嫌いだと。
年寄りではなく同じ年頃の友達を作れ。
そういう所が嫌われる。
本読んで知った気になるな。当事者にしかわからない。
町子ちゃんのこと否定ばっかりする。
本格的な口げんかに発展します。
ケンカはやめなっせ!敦恵は琉衣ちゃんに謝りな!
認知症の町子さんではなく、頭のしっかりした状態の町子さんに窘められます。
今のうちに確かめたい…。
お母さんってあたしのこと嫌いなの?
好きに決まっとるじゃなかね。
安心して帰途に就く敦恵さん。
その後、何かを思い出し、施設の裏口から外に出てしまった町子さん。
そのまま行方不明になってしまいます。
職員の父から事情を聞いた琉衣さんも探しますが、見つかりません……。
死役所
外に出た後、誤って水路に落ちて亡くなってしまった町子さん。
死役所を訪れますが、亡くなっても認知症は認知症。
申請用紙に記入された文字は解読不能。
人生史と照らし合わせることにしたハヤシくんが、町子さんの過去を遡ります……。
感想
今まで認知症の方と接する機会がなく、身内にも該当する人がいないので本当の大変さは知りませんが…。
人づてには「大変だ」と聞きます。
暴力を振るわれる、自分の力で抑えきれない、と。
私の祖父は2人とも若くに亡くなり、祖母は亡くなるまでしっかりした人でした。
特に父方の祖母は、子供が9人に孫が20人以上。
腰は曲がり耳も遠く、年齢以上に老いて見える祖母でした。
遠方に住んでいた私は1年に1度会うかどうかでしたが、私の年齢や学年をちゃんと覚えていてくれて、「来年は受験だね。頑張って」と言われた時はかなり驚いたものです。
さて、次回は人生史から町子さんの過去を遡ることになりますが…。
町子さんの過去もそうですが、何故外に出かけてしまったのか、水路に落ちてしまった理由も気になるところです。
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