死役所「あしたのわたし」(凛ちゃん・虐待死)【旦那回】


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現実でも頻繁に起こる「虐待死」

またも旦那回は重い話です。

そして、また「死役所」です。

好きなんですよ、このマンガ。

今回取り上げるのは「凛ちゃん」のお話し。

タイトル通り、「虐待死」のために、死役所を訪れることになります。

幼稚園児で、正確な年齢の記述はありませんが、大人びているので年長さんかな?

他の子が、先生と遊びたい!→先生は仕事中→じゃあ、凛が先生の仕事手伝う。

そうしたら皆で遊べる。

という、とても心優しい子です。

いつも「あしたのわたし」という絵本を持っています。

持っているだけでなく、すごく大事にしていて、

折り目がついたりすると一生懸命伸ばして直します。

この本は、凛ちゃんに優しく接していた頃の母親に買ってもらったものでした。

現在は頻繁に暴力を振るわれ、「躾」と称してベランダに閉め出される、

という扱いを受けています。

幼稚園の先生も、「転んで」つかないような場所の痣や、

髪の毛にフケが目立つなど、凛ちゃんの異変に気付いているようです。

ベランダに締め出され、寒空の下で「あしたのわたし」を読む凛ちゃん。

凛ちゃんを心配して家庭訪問に来た幼稚園の先生を見つけ、

「お母さんが先生に怒られちゃう。お母さん、出ちゃダメ!」

と母親を心配します。

夜の仕事をしている母親は眠っており、出ることはありませんでした。

ホッとして、絵本の続きを読む凛ちゃん。

当たり前ですが、ベランダにトイレは無く、

尿意を催した凛ちゃんは、おもらししてしまいます。

仕事に出かけようとした母親が見つけ、

「悪い子だね

 反省してな」

と再び凛ちゃんを閉め出します。

大雪が降る中、屋根のあるベランダとはいえ屋外。

しかもおもらしで濡れた場所から、どんどん身体が冷えていきます。

震えながら「あしたのわたし」を読む凛ちゃん。

母親は、仕事が終わっても家に戻らず、男の家へ。

凛ちゃんは、お母さんとの楽しかった日々を思い出し、

「お母さん…大好き…」

息を引き取ります。

死役所に来た凛ちゃん。

対応は「他殺課」のイシ間さん。

死役所の職員は皆、元死刑囚で、イシ間さんも例外ではありません。

イシ間さんの話は別でするとして、スキンヘッドのおじさん

(おじいさん、とまではいかない程度)。

人情家で涙もろく、凛ちゃんに

「お母ちゃんにいじめられてたんだろ?可哀想に」

と同情するも、凛ちゃんは

「お母さんはすごく優しいんだよ

お母さんになでなでしてもらうの大好き

この本もお母さんに買ってもらったの」

とお母さんを庇います。

思わず涙を流すイシ間さん。

凛ちゃんが手続きを終えた後、母親を庇っていた凛ちゃんに

「あれが愛ってのかいね?」

とシ村さんに問うと、シ村さんは一言。

「いや

 ただの洗脳でしょう」

舞台は現世に。

凛ちゃんの葬儀で涙を流す幼稚園の先生。

母親と先生の間でひと悶着あるものの、母親は殺人容疑で無事逮捕。

母親が逮捕されたところで、凛ちゃんの命は戻らないのですが。。。

ニュースやワイドショー、情報番組でよく見る「虐待死」

現実にそういう目に遭っている子供たちは、凛ちゃんと同じように、

自分を殺した親を、愛して死んでいったのでしょうか。

そう考えると、居た堪れない気持ちでいっぱいです。



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