「天空侵犯」(講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣)第4巻あらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます。

第51話 天使の義務
自分に「卑猥なこと」をしようとする筋肉男(仮面ではない)から逃げていた女子高生。
筋肉男の武器は、銃弾も弾き返す頑丈な「盾」。
仮面の命である「天使の義務」に従い、女子高生を助けようとするスナイパー仮面。
自分のスナイパー弾が盾に効かない…すぐに作戦を変更し、筋肉男の渡る吊り橋を撃ち抜き、筋肉男を落下させます。
“神”に近づいているという女子高生から話を聞き始めます。
第52話 この女の名前は
女子高生の名は「新崎久遠」
おっとりとした性格、躾が厳しく「お嬢様口調」であること以外、全く以て「普通の女子高生」

6巻表紙の新崎久遠とスナイパー仮面
一緒にいてほしいと懇願する久遠に、「やることがある」と断るスナイパー仮面ですが…。
ゆりのことを思い出し「おひとよし」な女がいるから連れて行くと。
そこまで一緒に行動することに。
一方ゆりとニセちゃん。
仲間集めにいくつかのビルを移動中。
ニセちゃんが何気なくビルの下を覗き込むと…西浦仮面のようにビルの外壁を登ってくる「コックさん仮面」
屋上から引きずり降ろされ、階下の部屋に放り投げられるニセちゃん。

第53話 上回った
元の世界で「人の首を斬りたい」欲求に駆られていた仮面。
この世界に来て仮面になり、その欲求を爆発させます。
自らを「コックさん仮面」と呼ぶ男は、スナイパー仮面のように会話ができる仮面。
佐川仮面の時にゆりが使った「飛び降りるから」も、コックさん仮面には通じません。
腹を括ったニセちゃんは、コックさん仮面と殺り合う覚悟を決めますが…。
「君のものが手に入るなら、他の奴らなんてもういらない!」
コックさん仮面がボストンバッグに詰め込んだ「首」をぶちまけると…。
自身の足元に生首が転がる光景に、さすがにニセちゃんの戦意も喪失。
「いらない子」扱いされてきた過去を思い出し、自分が悪いから首を斬られて殺されちゃうんだ…生を諦めます。
と、窓の外から発砲。
宙づり状態で逆さになったゆりが、窓の外からコックさん仮面を撃ったのです。

第54話 なのだけれど?
屋上から突然消えたニセちゃん。
階下の話声から、ニセちゃんが仮面に襲われていることに気付いたゆり。
部屋のカギは外から開かないかもしれないし、階段を降りると時間もかかる。
そこで自らの服を結び、両端を屋上の柵と自分の足首に巻き…飛び降りたのです。
命綱である自分の服が、自身の身体を支え切れなかったらアウト。
そんな状況下でコックさん仮面を撃ったゆり。
『本城さん…貴女って本当に…本当に……神だわ…』
第55話 黒いビル
コックさん仮面に辛勝したゆりとニセちゃん。
『次は私が本城さんを助けないと…』
ゆりに特別な感情を抱きかけているニセちゃんですが、
「ニセちゃん!新しい仲間ができるよ!!」
ゆりが見つけたのは「仲間を集めています」という張り紙。
しばらく2人で彷徨うつもりでいたニセちゃんは、ご機嫌斜め。
同じころ、新崎久遠とスナイパー仮面も同じ張り紙を見つけ、両者は張り紙に書かれた「黒いビル」を目指します。
第56話 ところで
「黒いビル」を目指すゆりとニセちゃんは、途中のビルで「月野」「松本」の男性2名に拘束されます。
拘束はすぐに解かれたものの、この2人は例の「張り紙」の仲間。
次いで現れた小学生女子仮面を躊躇なく銃殺する月野。
張り紙には「この世界の状況を平和的に解決したい」と書かれていましたが…。
彼らを信じていいのか…??
第57話 神のコード
「これから向かう場所は数人の方々がいらっしゃるようですし…」
粗相があってはいけないと、この状況下でシャワーを浴びる新崎久遠。
マイペースな久遠に、ペースを乱されるスナイパー仮面。
「お待ちいただく間、この世界で私が撮影した写真など、ご覧になられてはいかがでしょう?」
久遠のスマホの写真を見ていくと…
「ご案内
この世界は神を誕生されるための機関です
領域内に存在する「神のコード」をお探しください」
何ともド直球な「ご案内」に、クールなキャラを忘れて取り乱すスナイパー仮面。

一方先に「黒いビル」の手前に到着したゆりとニセちゃんは、月野の指示で「2人ずつ」黒いビルへの吊り橋を渡ることに。
最初に渡るのは月野とゆり。
『「いざ」となったら…「人間を殺す事」も考えておかなければならない!』
第58話 社長
月野と共に吊り橋を渡り終わったゆり。
聞けば「仲間」は8人いると。
「まずはリーダーに挨拶」ということで最上階の部屋に通されるが、そこには「仮面」が…。
虚を衝かれたゆりは月野のスタンガンを食らい、身動きが取れない状態に。
(ガムテープでコードが見えないように細工された)仮面を取った「社長」と呼ばれる男。
自分たちが「平和的に」この世界を出るための、「実験台」であり「生贄」を集めていたのです。
見事に騙されてしまったゆり…。
第59話 主人公…ですか?
大学生の山波康平はこの世界に迷い込んで数十分。
ゲーム会社への就職を希望する山波は、自分を「ゲームの主人公」だと思うことで冷静さを保ってきましたが…。
2体の仮面に挟まれ、絶体絶命。
自ら命を絶とうと、ビルから飛び降りようとした瞬間…。
ハンマーと銃で2体の仮面を倒した、「本物の主人公」本城理火。
しかし理火本人は
「主人公に向いてるのは”妹“の方でしょう」
その妹・本城遊理は、「社長」の一味にスタンガンを食らった影響で身動き取れず、大ピンチ…。
第60話 存在を知らない
トイレに寄って顔を洗い「ある覚悟」を決めたニセちゃん。
トイレから出ると、廊下で待つ松本は音もなく頭を破壊されていました。
もちろん仮面の仕業です。
ライダースーツにヘルメットを被った「ライダー仮面」(……仮面ライダーではない)は、ゆりが囚われている部屋に侵入。
ボクシングスタイルのライダー仮面は、社長一味をあっという間に全滅させます…。
第61話 あなたのことが好きよ
身動きのできないゆりに、ライダー仮面は気付いていない…?このままやり過ごせれば…。
「来いよ」という意味合いの「くいっくいっ」という手の仕草。
「スナイパー仮面」より「メイド仮面」より強い、「ライダー仮面」
戦わずに済ませたかったゆりですが、そうもいかない様子。
諦めて立ち上がり、ライダー仮面に銃口を向けるゆり。
「しょうがない。死ぬなら戦って死ぬわ!」
そこへ先ほど「覚悟」を決めたニセちゃんが…。
「本城さん、私はあなたのことが好きよ。だから…あなたが”殺される”なんてことは絶対に許せないの」
おもむろにバッグから取り出したのは…「仮面」!?

コメント