「天空侵犯」第1巻 ネタバレ・あらすじ・感想




「天空侵犯」(講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣)第1巻あらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます。




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第1話 訳のわかんない世界


女子高生・本城ゆりは「学校にいたはず」なのに、気づけば「異世界(?)」に。

目の前には石塚英彦体形の、「仮面」を被った人が、手の持った斧で人を殺し…今度は自分に向かって歩いて来る。


単行本1巻表紙。「仮面」は不気味な雰囲気を醸し出しています…。


咄嗟に逃げ出すゆり。

ビルの一室から階下に逃げようとするも、「おしらせ 地上に降りることは出来ません」という看板と共に、階下に続く階段は封鎖されています。


逃げる先は階上しかなく、気づけば高層ビルの屋上に。

辺りを見渡すと、ゆりのいた東京ではない「高層ビルばかり」の場所。

地上に人の気配もありません。


スマホで家族に電話をするも、繋がらず。

ただ一人、兄にだけは電話が繋がりました

自分と同じ「高層ビルばかり」の世界に飛ばされた兄に。

ビル同士が「吊り橋」でつながっていること、それを使って兄がゆりを「助けに行く」ことを聞いている最中に、先ほどの「石塚仮面」に再び襲われるゆり…。


第2話 もしかして…話 通じる?


兄に助けてもらうべく、高層ビル間の不安定な吊り橋を渡り始めたゆり。

「ビルの屋上に橋をつけたら面白いかも!」

幼い頃に高層ビルを見上げ、自分が言ったことを思い出すゆり。

『子供の頃の私は…馬鹿だったのかな?』


単行本2巻表紙の本城ゆり。


高層ビル間の吊り橋。

「異世界」と言えど「現実世界」

落ちれば死。


恐る恐るゆっくり歩くゆりを、「石塚仮面」は追ってきません。

橋を渡れないのか、或いは話が通じるのか…。


自分が突然この世界に飛ばされた、この世界について知っていることを教えて欲しい、「石塚仮面」に話が通じるか……?

突如、不安定な吊り橋をゆりに向かってダッシュしてくる「石塚仮面」。

咄嗟に吊り橋の片側を引き寄せるゆり。


バランスを崩し、吊り橋から落下する「石塚仮面」

ゴッパァァアン

「石塚仮面」の頭が砕ける音が、響き渡ります。


第3話 殺されちゃったら いやだ!


石塚仮面を倒し、何とか吊り橋を渡り切って別のビルに移ったゆり。

「お願い!!助けて!!追われているの、『仮面』の男に!!」

近いビルからOL風の女性が、ゆりに向かって叫びます。


『仮面はさっき私が倒したはず…』

OLの背後からスーツにコートを羽織った「サラリーマン仮面」が現れます。

「仮面」は一人ではないようですね。


「逃げてぇ!!吊り橋があるはずだから!!それを使って逃げてぇ!!」

恐怖から、よろめきながらも屋上フェンスを伝って「サラリーマン仮面」から逃げるOL。

と、女性の行く手に吊り橋もないのに「フェンスの切れ目」が。

恐怖で正常な判断が出来なくなったのか、そこを「出口」と認識したらしいOL。


「あはっ…」


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




微かな笑みを浮かべ、躊躇なく「出口」から飛び降ります。


ゴッパァァア……ン……

再び響き渡る音。


第4話 管理者


飛び降りたOLの姿を見て、

「私は…ああはならない!」

「お兄ちゃん」に会うため、努めて冷静に振る舞うゆり。


吊り橋を渡って移った先のビルも、やはり地上へのルートは塞がれていました。

「地上に降りられない」ことを書いた看板、ビル内の蛍光灯への通電。

『これは誰が書いたの?この世界には”管理者”がいる?』


この世界の「管理者」によって今の状況に置かれている…。

「許せない!」

ビルを探索するゆりが耳にしたのは「ピチョン…」という水滴の音。


喉が渇いていたゆり。

水滴の方へ向かうと……生首から滴る血……。

恐怖のどん底に落とされたゆりが理解したのは、先ほどのOLの「笑み」

『ああすればこの世界から出られるから…』

この世界に耐えられず、屋上へ向かうゆり。


第5話 あはっ…


屋上へ上がったゆりは「出口」(フェンスの切れ目)を探します。

すぐに見つけた「出口」から、足を踏み出そうとするゆり。


と、ポケットから落ちた生徒手帳が風に吹かれます。

手帳の中には兄の写真。

大好きな兄の写真を見て、多少の冷静さを取り戻すものの、まだ恐怖と「死にたい、逃げたい」気持ちが上回っています。


バルルルル…

風の音に混じって聞こえる音。

その正体は「ヘリコプター

考える暇を与えない展開に、

「ムカついてきた…こんな世界で…死んでたまるかぁ!!」


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣



第6話 飛び降り自殺させるための世界


件のヘリコプターが、どこかのビルの屋上に着陸したのを目撃したゆり。

ヘリコプターのビルまで行けば、地上に降ろしてもらえるかもしれない。

ヘリコプターに向かうにせよ、兄に会うにせよ、ジッとしていては何も始まらない。


手帳の兄の写真に「ちゅっ」と口づけし、

お兄ちゃんさえいれば、私は何も怖くない!

再び奮起するゆり。


次のビルに渡る吊り橋は、先ほど渡ったものよりかなり細く…。

が、勇気を出して渡し始めるゆり。


その様子を見ている者たちが…。

「なぁ水下、あの女の子は普通の人間のようだぞ?」「しかし先輩、ここはヘタに動かない方が…」


何とか吊り橋を渡り切ったゆりですが、次のビルには柵がありません。

しかも屋上には佐川急便のセールスドライバーのような仮面が。

日本刀を持った「佐川仮面」が、ゆりに斬りかかります。


第7話 二択じゃない!!


「佐川仮面」に斬られたゆり。

切られたのは「髪の毛」のみ。

即座に逃げるゆりですが、柵の無い屋上では逃げる場所がなく、あやうく転落しそうに。

ゆりを斬り損じた「佐川仮面」は、ゆりを追うどころか転落しそうになるゆりを「ただ見て」います


1つの仮説を立てるゆり。

『仮面の目的は殺す事ではなく、”飛び降り自殺させること“なのでは…?』


「石塚仮面」に殺された人は、飛び降りできない場所にいたから。

自分から死ぬ」「斬り殺される」の2択を迫られるこの世界ですが、ゆりはどちらも「お断り」


「殺されるくらいなら…自殺した方がラク、だよね……」

飛び降りるフリをして、「佐川仮面」の日本刀を奪おうと飛びかかりますが、あっさり失敗。


今度こそ斬り殺されそうになるゆりですが、

止まれ!!

助けが現れます。


第8話 この世界から出られるかも


現れた助けは、拳銃を構えた警察官

勿論「仮面」ではなく、生身の人間・警察官です。


「佐川仮面」が自分に向かってくると、躊躇なく発砲。

銃撃された「佐川仮面」そのままビルの下に転落し、再び

ゴッパァァアン

の音が響きます。


するともう1人警官が。

第6話の「水下」「先輩」の会話は、2人の警官の会話だったのです。


自分の見たヘリコプターの話をするゆり。

離れたビルの屋上に停まるヘリを見ながら

「確かにあそこまで行けば脱出できるかも…」

という先輩の話の途中、水下が「とんっ…」と先輩の背を押します


柵の無い屋上。

先輩は真っ逆さまに転落。

再び

ゴッパァァアン


「女子高生とふたりきり…」

いやらしい笑みを浮かべる水下。


第9話 この世界では無敵


「高層ビルと吊り橋」の世界に飛ばされ、おかしくなった水下。

「佐川仮面」の遺した日本刀を手に取り、自身の拳銃と合わせて

「この世界では無敵かもな~~」

ゆりを凌辱し始めます。


上着を脱がせ、スカートを穿いたままパンツを脱ぐよう指示。

フェチズム全開です。


「お兄ちゃんに会うまでは、死んでやるもんか!」

強気なゆりも女子高生。

下着を脱ぐことに躊躇していると…別のビルから光が…。


スナイパーライフルを持った「スナイパー仮面」がこちらを狙っています。

この「スナイパー仮面」とは、今後「長い付き合い」になっていきますが……。


単行本3巻表紙の「スナイパー仮面」。仮面付けててもちょっとカッコイイ…。


気付くや否や、頭を撃ち抜かれる水下。

すぐに頭を切り替え、物陰に隠れるゆり。

貞操の危機は去ったものの、生命の危機に脅かされます。


第10話 白い死神


頭を撃ち抜かれ、瀕死の重傷を負いながらもかろうじて生きていた水上。

這いずりながらゆり助けを求めますが、再び「スナイパー仮面」に…。

今度は完全に絶命。


返り血を浴びたゆりは一瞬怯みますが、

「私は絶望なんかしない、そんなモノはもう乗り越えた!」

水上が使えるものを持っていないか、死体漁りを始めます。


水上の拳銃を奪い、「スナイパー仮面」の対策を練るゆり。

暗くなるまで待つか…その間にヘリが飛んで行ってしまわないか…。

スナイパーに撃ち殺されないように、吊り橋を見つけて距離を取る方法……ある!!』


第11話 全然フツーじゃん!!


本城ゆりの「ゆり」は、漢字で「遊理」

理屈に縛られない」というのが名前の由来。

その「理屈に縛られない」発想を、遺憾なく発揮するゆり。


水上の死体に、彼が持っていたライターで火をつけ、煙をあげることで「スナイパー仮面」からの目くらましに。

少し前まで普通の女子高生だったゆりが、死体に火をつけることも躊躇ためらわない…。

自分も水上のように「おかしく」なったと錯覚するゆり。


『自分が生き残るために他人を利用するなんて…全然フツーじゃん!!

開き直り、想定通りスナイパー仮面から逃れたゆりは、吊り橋を渡って別のビルに移ります。

次のビルにいたのは…パンチパーマの「チンピラ仮面」??


第12話 ゲームで撃ったことあるし!


吊り橋の先のビルで待ち構えるのは「チンピラ仮面」

手には園芸用の小さなスコップ……。





水上の拳銃を手に入れたゆりは、「チンピラ仮面」を威嚇しますが…意に介さず近づいてきます。

「ゲームで撃ったことあるし!」

ゆりの放った銃弾は、「チンピラ仮面」の肩をかすめます。


スコップを手に、ゆりに向かってダッシュする「チンピラ仮面」

闇雲に放った数発の銃弾の、一発が「チンピラ仮面」の眉間にヒット。


仮面が割れると、中身は普通の(?)チンピラ…。

吊り橋から落下する「チンピラ仮面」改め「チンピラ」。

ゴッパァァアン


鳴り響く音と共に、ゆりの頭には

『仮面の中身は…ただの人間!?』


第13話 あんまり好きなタイプじゃないけど


「チンピラ仮面」を倒した先のビルで、人の気配に咄嗟とっさに銃を構えるゆり。

姿を現したのは「野村」「西浦」「中崎」の男子中学生3人組


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




ゆりより1日早く、この世界に来たという3人。

リーダー格の野村は、年齢以上に冷静で、頭の切れる少年。

「ディストピアもの」の映画をよく観るという野村は、「恐怖で冷静さを失った人間から死んでゆく」ことを知っているため、冷静でいることが大事だと。


ディストピアまたはデストピア(英語: dystopia)は、ユートピア(理想郷)の正反対の社会である。 一般的には、SFなどで空想的な未来として描かれる、否定的で反ユートピアの要素を持つ社会という着想で、その内容は政治的・社会的な様々な課題を背景としている場合が多い。

Wikipediaより




学年に一人はいるタイプの子で、ゆり目線では

『あんまり好きなタイプじゃない』


気弱な西浦は、仮面が現れるかもしれないため、屋上の見張りを。

その西浦は、「偉そう」な野村を気に入らない様子…。

見張り中に見つけた段ボールの中に、「仮面」が……。


第14話 校則ってサイテー


「とりあえず野村に…」

知らせかけようとする西浦ですが、「偉そうな」野村が「気に入らない」気持ちが、それを抑えつけます


仮面を裏返すと、QRコードのようなものが隙間なく描かれています。

段ボールの中には「“天使セット”をお贈りいたします。よろしければお使いください。」という手紙が…。


「管理者」が用意したであろう、元の世界のコンビニで売られてるものと同じ、サンドイッチやおにぎり、カロリーメ〇ト等を食したゆり。

「そうだ!電話!!あなたたち、電話持ってないの!?」

お兄ちゃんに通じた電話を思い出します。


中学生である野村たちは、「授業中は携帯を預ける」ことになっていたため、持っていないと。

『やっとお兄ちゃんと話せると思ったのに……やっぱ校則ってサイテー』


トイレに行くため、廊下に出たゆり。

廊下の反対側には、仮面をかぶり鉈を持った西浦が…。


第15話 この方法が確実!


仮面をかぶった西浦は、仮面からの指示(電気信号?)により、操られているようです。

『「落ちない」なら……殺さなきゃ……』

廊下で見つけたゆりの後を追いますが、ゆりの行き先は「女子トイレ」

仮面に操られながらも、元の自我が干渉するのか、きびすを返す西浦……。


向かった先は野村と中崎のいる部屋。

仮面をつけ、武器を持った西浦の登場に焦る中崎。


一方野村は至って冷静。

仮面自体に何かあることは「猿でも分かる」だろうに、そんな仮面を被るなんて、世界が変わっても「バカはバカのまま


西浦を見下したうえで、ゆり同様こちらの世界で手に入れた銃を、西浦に向けます。

が、「ノロマの西浦」が野村の予想を超える身体能力で動きます。

鉈で頭を真っ二つにされる野村…。


第16話 絶対に撃ち殺…


トイレから戻り、野村が真っ二つにされるところを目撃したゆり。

仮面をかぶった西浦に向けて拳銃を構えますが、「仮面のせいで視界が狭い」西浦には気づかれません。

『今なら確実に撃ち殺せる』


それでもつい先ほどまで「普通の男子中学生」だった西浦を殺すことが出来ず、足を撃ったゆり。

残った中崎と共に、屋上に逃げます。


野村は殺され、西浦は殺人鬼になり、生を諦め「飛び降りていいっすか?」と漏らす中崎

西浦とは小学校からの友達だという中崎。


危険を承知でゆりの提案、

「仮面をはがせば元に戻るかも…」

という策に賭けることに。

屋上への扉に注視するゆりですが、西浦が現れたのは屋上の柵の外から……。


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




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