【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
郷壊し編 其の四
祭具殿内のオヤシロ様のご神体に触れ、「カケラの世界」に飛ばされた沙都子。
相対するは(おそらく)フェザリーヌ。
羽入同様、「繰り返す力」を持っていますが、「角が欠け」不完全な力を持った羽入に対し、完全な力を持っているフェザリーヌ。
「我の力を得れば、必ず成就させることが出来るであろう」
沙都子の望みはもちろん、梨花ちゃんとずっと一緒にいる事。
もっと言えば、梨花ちゃんと雛見沢でずっと一緒にいる事です。
フェザリーヌの力を借り、「繰り返す者」となって願いを成就させる。
引き金は「沙都子自身の死」

梨花ちゃんの繰り返しと同じですね。
昭和58年6月の綿流しのお祭り以降に、必ず訪れる梨花ちゃんの死。
その死を引き金に、昭和58年6月の雛見沢を繰り返した梨花ちゃん。
しかもフェザリーヌの力は「猫」のように不完全なものではなく、記憶の欠損も起こらない。
そしてその力に対し、沙都子は対価を払う必要はないと。
「繰り返す者」として時の渦を巡ることそのものが、フェザリーヌの鑑賞に値すれば、それで対価としては充分だと。
昭和58年6月
カケラの世界から目を覚ました沙都子。
昭和58年6月の雛見沢。
古手神社の倉庫兼住居。
梨花ちゃんと沙都子が2人で暮らしたあの家に、戻ってきた沙都子。
しかし、今まで起こったことを俄に信じることができません。
「とても…とても長い夢でしたわ」
100年続いたループを抜け出すために、鷹野さんとの決戦に勝利し、聖ルチーア合格のために2人で猛勉強し、ルチーアですれ違い続けた日々…。
その数年間を「長い夢」と思い込むことにした沙都子。
しかし、それは「夢」ではないと思い知らされます。
鷹野さんとの決戦に勝利し、翌年中学に進学し、梨花ちゃんから
「沙都子と一緒に買い物に行きたいのです」
と誘われます。
もちろん行き先は興宮の書店。
目的はルチーアの問題集。
ハイソサエティな学園生活
「2人でハイソサエティな学園生活を送るのですよ、にぱ~☆」
何とか梨花ちゃんにルチーア行きを諦めさせようとする沙都子ですが、梨花ちゃんの意思は固く、結局自分も問題集を購入…。
が、沙都子は諦めていません。
「夢」と同様に知恵先生に問題集の分からないところを、教わろうとする梨花ちゃん。
その梨花ちゃんを、無理矢理部活に誘う沙都子。
「勉強する時間を無くせばいいんですわ」
沙都子の目論見通り、クタクタになった梨花ちゃん。
早々に寝入ってしまうかと思いきや、住居階下の倉庫で、眠い目をこすりながら勉強に励んでいます。
約束
「ちょっと、話したいことがありますの」
「夢」の話をし、梨花ちゃんを説得にかかる沙都子。
自分は勉強は嫌いだが、頑張ってきっと聖ルチーアに合格する。
しかしその頃には限界を超えていて、入学後の勉強にはついていけない。
一方梨花ちゃんはエレガントな女性になり、友達もたくさんできる。
自分はお嬢様学校に合わず、一人ぼっちになる、と。
「嬉しいのですよ、沙都子」
沙都子が本音を打ち明けてくれたことを、喜ぶ梨花ちゃん。
そして約束します。

「ボクは絶対に沙都子を一人にはしないのです。沙都子が困っている時は、親友のボクが必ず助けるのです」
「繰り返しの世界」でも梨花ちゃんの熱意に負け、一緒に聖ルチーアを目指すことにした沙都子。
繰り返し
しかし……揃って合格した聖ルチーアでは、「夢」同様にサロンの住人となる梨花ちゃんに対し、落ちこぼれていく沙都子…。
一人になった沙都子は、梨花ちゃんに「助けて」もらえず…「裏切られた」と解釈。
朝、いつものように取り巻きを連れ、優雅に登校する梨花ちゃんをエントランスで待ち構える沙都子。
梨花ちゃんに対し「嘘つき」という沙都子。
沙都子の成績が下がったときに差し伸べた手を払ったのは、沙都子自身と反論する梨花ちゃん。
「こんな話をしても埒が明きませんわ」
そっと梨花ちゃんに抱き着く沙都子。

「今度は、あなたの嘘に騙されませんわよ」
沙都子が「パチン」と指を鳴らすと、天井のシャンデリアが二人めがけて落下……。
「沙都子の死」をトリガーにした「繰り返し」が幕を開けます……。
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