【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
前話で沙都子が「鬼騙し編」の記憶を保持していることが分かりました。
圭一のように「鬼隠し編」で魅音・レナを撲殺したこと、「祟殺し編」で北条鉄平を撲殺したことが「フラッシュバック」したのとは違って…。
梨花ちゃんのように、別の世界の記憶を「引き継いでいる」感じでしたね。
そして拳銃を保持していることも分かりました…。
「猫騙し編」で沙都子が梨花ちゃんを「綿流し」した際に、梨花ちゃんが「雛見沢を離れたこと」をひどく非難していましたが…。
沙都子が「ずっと梨花と一緒に雛見沢にいたい」と望むだけなら、前話で拳銃を取り出す必要はありませんし…。
そもそもその拳銃、どこで手に入れたんだ?って話もあります。
沙都子だけじゃなく、他にも「繰り返し」ている人がいるのか…。
まだまだ今後の展開は(私には)読めません。
ということで、新章「郷壊し編」ご紹介していきます。
郷壊し編 其の壱
冒頭はオリジナルのひぐらしのなく頃に解「祭囃し編」の終盤。
東京の「野村」に唆され、緊急マニュアル第三十四号「雛見沢大災害」を引き起こそうとした鷹野さん。
しかし、梨花ちゃんをはじめとした部活メンバーたちにそれを阻まれ…。
野村からも見放された鷹野さんが、「最後に一矢報いる」ために羽入に向かって撃った拳銃が、外れた後…。
「雛見沢症候群」発症が疑われる鷹野さんを、富竹さんが保護します。
100年の繰り返しを経て、やっとたどり着いた昭和58年7月。
それから約1年、昭和59年の6月雛見沢。
相変わらず2人の生活を続ける梨花ちゃんと沙都子。
服装が変わっているので、2人とも中学生になったようです。
と言っても、通う先は「雛見沢分校」なのですが。
魅音が取り寄せてくれたという、2人お揃いの制服にまだ慣れない、進学から2ヶ月。
雛見沢分校分校の委員長は圭一に。
魅音は分校を卒業し、興宮の高校に通っているようです。
魅音を除く部活メンバーが机を合わせ、昼食の弁当を食べる。
沙都子と圭一がおかずを取り合う。
変化
1年前とそう変わらないように見えますが、実際はそうでもない様子。
魅音は進学先で「ゲーム文化研究部」を立ち上げ、忙しくしているそう。
「会おうと思えばいつでも会える」
そう思っていた面々ですが、実際は若干疎遠に…。
「普通の学校だと、進級や進学で人間関係が変わったり、疎遠になったりするのは珍しくないんじゃないかな。それでも、魅ぃちゃんが雛見沢分校のことを、忘れたわけじゃないと思うよ」
フォローするレナですが、しんみりした雰囲気に。
部活も、圭一が「部長」を引き継いでおり、
「魅音が作った部活精神を、雛見沢分校が続く限り受け継いでいかないと」
レナ・梨花ちゃん・沙都子の既存メンバーだけでなく、富田くんや岡村くん、下級生の女子たちも混ざっての部活。
年下の女の子もいるため、トランプは新品で沙都子の「ガン牌」も無し。
毒気が少なく、皆も参加しやすくなった反面、既存メンバーには物足りないものに…。
特にトラップ使いの沙都子と、それを間近で見てきた梨花ちゃんにとって、今の部活は「健全過ぎる」。
「奉納演舞の練習」を口実に、先に帰る梨花ちゃんを沙都子が追いかけ、2人とも帰ることにします。
雛見沢症候群
この1年でずいぶん変わった雛見沢と自分達。
その変化を
「少し寂しかった」
と捉える沙都子。
場面は入江診療所。
沙都子は雛見沢症候群の発症を抑えるため、毎日注射をし、定期的に入江先生のもとに通っていました。
沙都子の制服を見て、自分は「機能性・デザイン性」の面から、「メイド服」を魅音に推薦していたと語る入江先生。
普通の制服を着ている沙都子を見て、「由々しき事態」だと…。
この先生、いい人だし優しいし、基本マジメなんだけど、ふざける時の方向性と、ふざけ方に問題アリですよね……。
本題に戻って、沙都子の病状について。
この1年で劇的に良くなっているという、沙都子の雛見沢症候群。
1日3本打っていたという注射も、今では1日1本に。
そして、最新の検査結果で「それももう必要ありません」
沙都子の雛見沢症候群は「完治」したのです。
1度高レベルで発症した雛見沢症候群は完治しない、というのが入江先生の見立てでしたが…それが覆ったのです。
病気の原因に変化があったのではないか、と推測する入江先生。
理由は、雛見沢症候群の症状が村全体で好転しているため。
患者よりも病気の方に変化があったのでは?と考えているのです。
『1000年人間不信だった誰かさんが、やっと素直になっただけよ…』
誰かさん=羽入のことでしょうね。
お願い
その夜、「雛見沢御三家」当主3人、園崎お魎と公由村長、梨花ちゃんが集まります。
改まって梨花ちゃんから2人に、綿流しのお祭りの時に「お願い」したいことが。
「お願い」の内容を聞いた公由村長は「賛成」
自分達年寄りの為でなく、若い人のためにと。
お魎さんは「好きにすりゃええ」
若干拗ね気味に見えますが…このお婆さん「ツンデレさん」ですからね。
沙都子を救うために圭一が頼みに来たときも、かなりの「ツン」を披露していました。
そしてお祭り当日…。
いつも通り演舞を終えた梨花ちゃん。
その後、演舞台にお魎さんと村長が。
梨花ちゃんのお願いとは、ダム戦争とダム戦争に起因する悪しき柵の終結。
そして「オヤシロ様の祟り」の否定。
それをお魎さんと公由村長から、村の皆に話してほしい、ということでした。
前者は沙都子のため。
未だダム建設推進派のリーダーである「北条家」を、良く思わない人たちがいる。
そんな因習を終わらせる、という公由村長の宣言。
後者は村全体のため。
オヤシロ様は外から来る者を拒み、外に出て行こうとする者を祟る。
「すったらん、そんな祟りなんぞありゃせん!」
村に新しい風が吹くよう、祟りを否定するお魎さん。
困惑しながらも「梨花ちゃまが仰るのなら…」と納得する村民たち。
夢
お祭りから日が経った後、梨花ちゃんは沙都子にも「お願い」を。
「一緒に買い物に行って欲しいのです」
向かった先は興宮の書店、「学習参考書」コーナー。
「梨花、こんなところに用はございませんでしてよ?」
いやいや、さも当然のように…。
中学生ですもん、参考書くらいは買うでしょう。
しかし、梨花ちゃんのお目当ては……。
「ずっとずっと、ボクには内緒にしていた夢があったのです」
梨花ちゃんが沙都子に差し出したのは、「聖ルチーア学園」の問題集。
「そしてそれを、沙都子と一緒に叶えたいのです!」
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