
表紙は三女・三玖。
トレードマークはヘッドホン。
口数の少ない歴女。
最初から風太郎の家庭教師に協力的だった四葉を除けば、はじめに風太郎に「篭絡された」(言い方)のが三玖でした。
そして、風太郎を最初に意識し出したのも、三玖だったんじゃないかなぁ…。
第24話 結びの伝説 初日
熱を出した妹・らいはの看病のため、林間学校行きのバスに乗れなかった風太郎ですが…中野家の車で、林間学校に向かいます。
「外泊なんて小学生以来」という風太郎。
トラベラーズハイで、テンションは非常に高いのですが……生憎の猛吹雪で、一時間以上の足止め。
止むなく、途中にあった旅館に泊まることにした、風太郎と五姉妹。
「急に団体の宿泊客が入った」ため、六人で一部屋に泊まることに……。
家庭教師の「先生と生徒」とは言え、うら若き男女が同じ部屋に泊まるなんて…誰が風太郎の隣で寝るかで揉める姉妹ですが、気づけば風太郎は熟睡…取り越し苦労でした。
翌朝、皆が寝ているタイミングで起きた一花。
眠っている風太郎の顔に……キス、するの…?というタイミングで、先に起きていた五月が部屋に入ってきます。
ハッキリ見ていなかったので、誰かは分かりませんでしたが、
『私たちの誰かが…上杉君を…』
「急な団体客」=「林間学校に行く同じ学校の生徒」ということで、バスに合流した風太郎と五人姉妹。

林間学校、波乱の幕開けですね……。
第25話 結びの伝説 2日目①
林間学校二日目は、カレー作り。
ご飯はもちろん、飯盒炊爨。


「猛吹雪」が吹くような季節に、野外調理……なかなか勇気のある学校ですね。
一花に告ろうとして、一花(に扮した三玖)にフラれた「前田」くんに絡まれる風太郎ですが、肝試しの係でもないのに、自分の手伝いをしてくれる四葉のため、気合を入れ直します。
「いつもの死んだ眼でなく、生気を感じる」
と四葉が評する風太郎、肝試し実行委員として、(前田くんらを)ビビらせまくります。
ネタを知っていた一花・三玖ペアは怖がらなかったものの、二乃・五月ペアは五月が泣いて走って逃げだすほど。
怖がらせたのは良いのですが……ルート外れたのでは…?
心配になって追いかけると、五月とはぐれた二乃。
二乃の眼前に現れたのは、肝試しのためにカツラをかぶった風太郎。


その見てくれは、二乃が「めっちゃタイプ」と言っていた、「悪ガキ」時代の風太郎に瓜二つ…。
第26話 結びの伝説 2日目②
肝試しの仮装のせいで、「悪ガキ」時代がそのまま成長した雰囲気の風太郎と、肝試し途中で五月とはぐれ、迷子になった二乃。
二乃が「めっちゃタイプ」という悪ガキと、自分が「同一人物」とバレてはいけないと、咄嗟に「キンタロー」を名乗る風太郎。
真っ暗な森の中、「あぁあ…」不気味な声が聞こえ、逃げ出す風太郎。
「ちょっと男らしくない」と思いながらも、「めっちゃタイプ」な「キンタロー」に、走ってついていく二乃。
「この道の方が楽そうだわ!こっちから行こうよ!」
と二乃が駆け出した先は、森の出口と思いきや…崖…。
崖から落ちそうになる二乃を、間一髪助ける風太郎。
格好は、「風呂上がりの二乃を、押し倒した風太郎」と酷似していますが…。
二乃にとって自分を押し倒しているのは、同じ風太郎なわけですが、今目の前にいるのは「キンタロー」君なわけで…。
「怖いから…手、握って…」
風太郎相手と違って、しおらしい二乃。
「徳の高いお守りだ」と、妹・らいはからもらったミサンガを渡す風太郎。
「キンタロー」相手にキャンプファイヤーの伝説を話し、
「私と踊ってくれませんか?」


と誘う二乃。
再び先ほどの「不気味な声」が聞こえ、見ると二乃とはぐれた五月。
合流したところで、周りを見渡すと「キンタロー」くんがいない…。
第27話 結びの伝説 2日目③
こちらは一花・三玖ペア。
「一花はフータローの事、どう思ってる?」
ドストレートな三玖の質問に、冗談でごまかそうとする一花ですが……三玖は本気で聞いています。
「最終日のダンス、やっぱり代わろうか?後悔しないようにしなよ。今がいつまでも続くと限らないんだから…」
意味深な一花の言葉です。一方、
「林間学校、いつまでも続けばいいのに」
とは、「キンタロー」くんに会って上機嫌な二乃。
しかし、(風太郎が二乃と五月を探しに行ったため)、肝試しの怖がらせ役を、途中から一人でやることになった四葉からは、顰蹙を買う風太郎。
信頼回復のため、四葉が係のキャンプファイヤーの準備を手伝うことに。
途中から合流した一花と、最後の一本の丸太を倉庫から運び出そうとしたところで、
「ダンス、やめるか」
二乃にも(キンタローとしてですが)誘われ、一花とも約束を…どちらかにしなければならないのなら、と風太郎なりに考えた結果でした。
隣の一花を見ると……涙……。
「全部運び終わった~?」
キャンプファイヤーの係が見回りに来たところを、泣いてることろを見られたくない二人は、咄嗟に隠れます。
「ガシャン、ガチャ」
扉と共に、鍵も閉められてしまいます……。
第28話 結びの伝説 2日目④
倉庫に閉じ込められた、一花と風太郎。
風太郎は、木と木の摩擦で火おこしを……原始的です。
一花が何を話しても、「火起こし」に夢中で、聞いてくれない風太郎。
「私、学校辞めるかも」
ここで初めて、一花の話を聞いてくれた風太郎。
女優としての仕事が増えてきた一花、休学や退学も視野に入れているようです。
怒るか呆れるか…と思いきや、
「選択肢があるお前が羨ましい」
と、前向きな捉え方の風太郎。
無事に火を起こし、倉庫にあった木材で暖を取り始めた二人。
「いいよ、キャンプファイヤーのダンス。私との約束はなかったことで。その代わり、今踊ろう!」
キャンプファイヤーのダンスの伝説を知らなかった一花に、四葉から聞いた話を説明する風太郎。
三玖の、風太郎に対する気持ちを知っている一花は、狼狽えます。
知らなかったとはいえ、「生涯結ばれる」と噂されるダンスを、自分が風太郎と踊ろうとしていた……。
足元の覚束ない一花は、自分たちが運ぶ予定だった丸太に躓き、その丸太を倒してしまいます。
丸太の下敷きになりそうだった一花を、風太郎が間一髪救い出します。
異常を検知し、鳴り渡る警報音の中、一花は自分の想いに気付いてしまいます……。


そして、警報を聞き、駆けつけたのは、三玖と五月。
「二人してこんなところで、何してたんですか?」
第29話 結びの伝説 3日目①
林間学校最終日、昨夜倉庫に閉じ込められた風太郎と一花、一花の方は風邪でダウン…。
部屋で休んでいようとした風太郎は、
「最終日なんですからもったいない」
と四葉に連れられ、スキーへ。
三玖と、(風邪でダウンしていた)一花と合流し、スキーで鬼ごっこをすることに。
昨夜のこと(一花と風太郎が、夜二人きりで倉庫にいたところを、三玖と五月に見つかった)を弁明したい、風太郎。
四葉から逃げていた三玖と風太郎は、偶然同じ「かまくら」に逃げ込みます。
身体能力の高い四葉に対し、足の遅い三玖と風太郎。
「四葉にはハンデ貰おうよ。足の速さを平等に」
という提案に対し、風太郎は
「五人は元々同じ身体能力だっただろ。だったらあの四葉の運動能力は、後天的に身に付けたものだ。その努力を否定したくない。平等じゃなく、公平に行こうぜ」
風太郎の言葉を聞いた三玖は、吹っ切れた様子で
「公平に行こうぜ」
風太郎の言葉を繰り返し、一人になってすぐ、一花に電話を掛けます。
第30話 結びの伝説 3日目②
「平等じゃなく公平に」
一花に電話したものの、どうしたらいいか具体的な案は無い三玖。
三玖同様に、昨夜の一花・風太郎二人きりの現場を見た五月は「気まずいから」と一人で滑っているとのこと。
「一人でいる五月ちゃんを見つけてあげて。本当は寂しいはずだから」
一花に頼まれた二人は、五月を探し回ります。
一花、四葉、二乃とも合流しましたが、五月だけが見つかりません…。
まさか遭難…?
非常事態ですが、一花同様風邪をひいてしまった風太郎、考えがまとまりません。
実は林間学校出発前、妹・らいはの看病をしている時にもらっていまったよう…。
頭がボンヤリする中、ある「違和感」に気付いた風太郎、一花を連れて五月を探しに行きます。
リフトに乗りながら、隣の一花が、五月の変装に気付いていた、と話す風太郎。


一花と一緒に滑っていた際、一花が風太郎を「上杉君」と呼んだのです。
一花は普段、風太郎を「フータロー君」と呼ぶので、その違和感に気付いたのです。
そのまま五月の肩にもたれかかって、気を失う風太郎。
高熱をおして、無理をしていたようです……。
第31話 結びの伝説 3日目③
風太郎はそのまま絶対安静を言い付かりますが、二乃に「キンタローからの言伝」を伝えます。
「外せない用事ができたらしい。スキー場でたまたま会って、頼まれたんだ」



風太郎の「設定」上、彼は風太郎の「親戚」ということになってますからね。
一番元気のない風太郎が、自分を気遣って…、
「少しは自分の心配しなさいよ」
キャンプファイヤーが盛り上がる中、三玖は一花に宣戦布告。
「私はフータローが好き。だから好き勝手するよ。その代わり一花もみんなも…お好きにどうぞ。負けないから」
四葉は風太郎の荷物を、風太郎が休んでいる部屋に運ぶため、纏めていたところ…付箋だらけの「林間学校のしおり」を見つけます。
「こんなに楽しみにしてたのに…具合の悪い上杉さんを無理に連れまわして、台無しにしちゃった…」
と落ち込みます。
そこに五月が、しおりの間から「らいはへの土産話」メモを見つけます。
そこには「四葉が肝試しを手伝ってくれた」「四葉にスキーを教えてもらった」の文字。
「上杉さん…楽しかったのかな……聞いてみる!」
真っ暗な部屋で眠る風太郎。
確かこの辺に電気のスイッチが…スイッチを押し、部屋が明るくなると、五つ子全員が集まっていました。


第32話 結びの伝説 2000日目
このお話は、風太郎と五つ子の誰かの「結婚式」当日のお話になりますね。
結婚指輪を家に忘れ、妹・らいはに届けてもらう風太郎。
らいはが式場に着くと、机に突っ伏して寝ている風太郎…その腕には、林間学校の時にらいはが贈った、お守りのミサンガ。
式が始まり、チャペルの参列者には、一花(に扮した三玖)にフラれた「前田」くんが、「奥さん」と一緒に。
例のキャンプファイヤーで一緒に踊った女子と、結婚していた前田くん。
「キャンプファイヤーの結びの瞬間、手を結んだ二人は、生涯を添い遂げる縁で結ばれる」
その瞬間の風太郎は、風太郎を心配する五つ子全員と、手を結んでいました。


「あの時のことはよく覚えていない…けど、傍に居てくれてありがとう」


現時点だと、三玖・五月・一花がリード?二乃と四葉が少し遅れているのか…どうでしょう?
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