【この記事は「死役所 第77条 『そばにいるよ』のあらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます】

タイトルは…何やらテルマさんを思い起こさせますが…。
現世のラーメン屋。
職場の後輩「学登(がくと)」くんに引っ越しを告げる「照屋(てるや)」さん。



やはり思い起こさせますね、テルマさん…。
どうやら元カノと同棲していたらしい照屋さんは、元カノから家財は「電気ケトルだけ」という状態での引っ越し。
が、職場に近くなったうえに、1LDKで家賃は「25,000円」。
その安さには理由があり、いわゆる「事故物件」。
休みの日に、照屋さんの「事故物件アパート」を訪れた学登さん。
この部屋で亡くなったのは50代の女性で、場所は浴槽。
室内を「何か写るかも」と、パシャパシャ写真を撮りまくる学登さんに、照屋さんは聞きます。
部屋に入った際、学登さんは「現場」をリビングだと思ったのですが、「何か感じた」のかと。
実は内見の際、リビングの真ん中で「ゾクゾクッ」と、ひどい寒気を感じていた照屋さん。
同じような悪寒を、学登さんも感じたのかと思ったのですが、「広いからここかなーって」、特に何かを感じたわけではなさそうです。


後日の職場、照屋さんのアパートで撮った写真には「何も写ってませんでしたー」と報告する学登さん。
対する照屋さんは、具合が悪そうです。
熱を測ったところ、37.8℃。
「呪いですかね…」
「呪いかも…」
なんて冗談を言いながら、自宅まで学登さんに送ってもらう照屋さん。
そのまま眠りにつきます……。
死役所。
「これ、面白いんでちょっと見てみてください」
シ村さんを呼び止めるハヤシくん。
ハヤシくんが見せたのは、「生活事故死申請書」。
53歳の「七島 俊美(ななしま としみ)」さんは、風呂場でヒートショックを起こした女性。
ヒートショック
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
どうやら、照屋さんのアパートを「事故物件」にした、ご本人のようですね。
ただ、ハヤシくんが「面白い」と思ったのは、七島さん自身ではなく、その「元交際相手」の男性のようです。
ハヤシくんが取り出したのは、七島さんと同じ「生活事故死申請書」
「仕事を忘れて読みふけった」
というハヤシくん。


「仕事を忘れて」と言いますが、「仕事をしている」描写があまりないですからね……。
男性の名は「大須賀 時和(おおすか ときかず)」さん、32歳。
七島さんとは、死亡時期が2年ほど違っていますが、それでも20歳くらい年の離れた(女性が年上の)歳の差カップルだったようです。
生前の大須賀さんは、造園会社で働くアルバイト。
勤め先の親方に、
「こんにちは、お疲れ様です」


と挨拶する女性。
知り合いなのかと尋ねますが、「全く知らない人」だと。
ただ、親方も大須賀さんも、おそらく近所で働いているだろう女性に、幾度となく挨拶されており、「感じの良い人」という印象を持っていました。
この女性が七島さん。
この時点ですでに、七島さんのことが気になっていた、大須賀さん。
その様子に気付いた親方が、気を利かせてくれます…。


続きは明日…。
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