カナ(宇白 可奈・うしろ かな)編⑤
この記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます。
9巻表紙がカナちゃんです。
煙幕が晴れ、相手ロボットとの格闘戦。
「索敵能力」の難のあるジアースですが、格闘戦はめっぽう強く、一方的な展開です。
そんな中、佐々見さんと田中さんの心配事は、「相手パイロットに止めを刺せるのか」。
カナが止めを刺せなければ、「それは私の、役目…か?」と、自身が止めを刺すことまで想定する田中さん。
そんな中、ジアースと相手ロボットとの格闘は、「勝負あり」の状態。
あとは敵ロボットのコックピットを探し出し、潰すだけです。
そんな状況に油断したのか、田中さんの戦闘機が撃墜されます。
幸い操縦席は無事で、田中さんは座席射出後、パラシュートで降下します。
その降下中、相手ロボットの触手に、捕捉される田中さん。

田中さんを捕まえた状態から、ジアースににじり寄り、反応を計る相手ロボット。
「カナちゃん駄目!攻撃を続けないと…」
田中さんの無線の声よりも、カナの優しさが勝ります。
後ずさるジアース。
劣勢に立たされた時点で、ある程度考えられていた策なのかもしれませんね。
戦闘機を撃墜し、パイロットを捕獲し、それを盾に反撃。
一転して劣勢に立たされたジアース。
しびれを切らしたウシロが口出しします。
「何やってんだ、反撃しろよ。
何ためらってんだ、おまえ勝ちたくないのか。」
「だって…田中さんは…」
「関さんも死んだ。カンジも死んだ。
今さら何、言ってんだ。」
「田中さんが…死んじゃう…」
「どのみちあの人は契約してんだろ。
今死んだって、同じじゃねーか。」
状況を鑑み、「ある決断」をした田中さん。
ヘルメットを脱ぎます。
「だって、田中さんは…お兄ちゃんの…お母さんだから。」

「だからっ、生きて戻ってこなくちゃ!」
カナの言ってることが、理解できないウシロ。
「お母さんなんだよ!!お兄ちゃんの!!
だから…生きて、お母さんとして、お兄ちゃんに、会わなくちゃ…」
ジアースコックピット内に大きく映し出された田中さんが、ウシロに何かを話します。
そして、ベスト胸部から拳銃を取り出し、相手ロボットに銃弾を連射。
もちろん、それで倒そうという意図でなく…。
銃口を、自分の頭部に向ける田中さん。
「タン」
戦域に、乾いた銃声が響きます。
「あああ、ああああ!!!」
叫びながら、攻撃を再開するカナ。
叫びながら、泣きながら、頬を伝う涙も拭かず。
相手に一ミリも応戦させず、圧倒的、一方的な、「勝利」。
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