「ひぐらしのなく頃に 解」 祭囃し編 其の六「幕開け」あらすじ


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ひぐらしのなく頃に 解 ~祭囃し編~ 其の六「幕開け」

ここからが『最後の世界、最後の雛見沢』の始まりになります。

ここで鷹野さんに負けたら……どうなるのでしょうか。

前回、梨花ちゃんに言われた「今まで足りなかった強い力を持ち、鷹野の意思を打ち砕いてくれる強い駒」である羽入。

雛見沢分校に「転校生」として通い始めます。

見た目が可愛く、一躍人気者の羽入。

レナはいきなり「はうぅ~!かあいいよぉ~~!!お~持ち帰りぃ~!!!」

「転校生をいきなりお持ち帰りしてはいけません!」と知恵先生に窘(たしな)められます。

「じゃあ、みんなから質問といこうか~!!

無いなら、おじさんが下着の色とか聞いちゃうよぉ~!!」

沙都子のパンチを食らう魅音。

「はしたない質問はおよしあそばせ!」

再びレナ「お持ち帰りぃ~!!」

「脈略のない行動はやめい…」

部活メンバーの活躍(?)のおかげで、一気にクラスに馴染んだ羽入。

「嬉しいね、圭一君。」

お持ち帰り防止用に、縛られた状態のレナが言います。

「お持ち帰りメニューが増えたからか?」

「それもだけどね、私あの子たまに見かけてた気がするの。

羽入ちゃんは、私たちのすぐ傍で、私たちが遊んでるのをずって見ていた気がするの。

でも、見ているだけで中々仲間に入れなくて…。

だから仲間になれて良かったねって、そんな風に思ったんだ♪」

さすがレナ、羽入の存在を近くに感じていたんですね。

非常にいいシーンです。

レナが縛られてなければ。

しかも亀甲縛りとか…誰が縛ったんでしょう?

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「僕からもお願いです。羽入と仲良くしてほしいのです。」

「分かったよ♪というわけで…お~持ち帰りぃ~!」

次は三角木馬でしょうか…。

放課後は部活。

開始早々、もう帰ったはずの羽入が教室に戻ってきます。

何か言いたいけど言い出せない…「梨花ぁ」と梨花ちゃんに助けを求めますが…。

「ボクは何も言いませんです。

自分のお口で言うといいです。」

梨花ちゃんは、羽入に対して割と意地悪です。

可愛くて意地悪してる感ですね。

「ボ…ボキュ…ボクも、部活混ぜてほしいのです!!

これまでのボクは、負けるのが嫌ですべての勝負から逃げていたのです。

逃げることは、負けることにすら劣ること。

負ける痛みにくじけず、戦い続けなければ勝つことはできないのです。

僕の好きな人たちが…そう教えてくれたのです。」

今までは「自分は無力」「見ていることしかできない」と自身を卑下していた羽入。

自分も「舞台」に上がったことで、勇気を出して頑張ってみよう、という心持になったのでしょう。

「じゃあ、今日は入部試験といこうか!」

圭一の時と同じで、「ジジ抜き」対戦。

皆、トランプの傷を覚えているため、初戦の圭一同様、苦戦する羽入。

「羽入、圭ちゃんの右の手札を取れば上がれるよ。」

魅音のアシストで、羽入が勝ち抜け。

罰ゲームコスプレは圭一に決定です。

同じ頃、東京の警視庁公安部。

ある事件の「捜査終了」が告げられます。

事件が解決しての「終了」ではなく、不本意な形の「終了」のようです。

永田町と霞が関上層部が絡んだ、公金横領不正支出。

「もう少しで全貌を暴けるところだったのに…」

若手刑事が悔しがります。

「暇潰し編」では「新米」だった赤坂。

「だから潰されたのさ。

汚職政治家の誰かが、圧力をかけてきたんだろう。

警察と政治権力の戦いは、永遠につ続くんだ。

これくらいで、いちいちへこたれるな。

大事なのは悔しさを忘れないこと。」

後輩を励まし、すっかり「一人前」ですね。

捜査資料を片付けながら、一枚の紙に目が留まります。

公金の流れの中に「入江診療所」の文字を見つけます…。

『「入江診療所」……雛見沢か……』

建設大臣の孫誘拐事件で、雛見沢を訪れた赤坂は、犯人に拳銃で肩を撃たれ、入江診療所で手当てを受け、入院しています。

場面は変わり、部活メンバー。

圭一罰ゲームコス帰宅です。

帰り道、羽入が歩道脇から崖を転げ落ちてしまいます。

慌てて駆け寄ると、そこには鷹野さんと富竹さんが。

看護婦の鷹野さんが、「大丈夫よ、ちょっと目を回してるだけ。」

気が付いた羽入は、鷹野さんを見るなり、目を逸らします。

「心配ないのです。そちらは鷹野と富竹。怪しいものではないのですよ。」

「皆殺し編」では、黒幕が鷹野であることを忘れないため、自分が殺害される際に、あえて麻酔で眠らせないようにし、「生きたまま内臓を取り出される」という苦しい思いをしてまで、記憶を「次の雛見沢」に残そうとしていた梨花ちゃんですが…「心配ないのです」と、全く記憶にないようですね。

その日の夜、梨花ちゃんに「前の雛見沢」の説明をする羽入。

「信じられない…高野がすべての黒幕だなんて…」

やはり、梨花ちゃんは「前の雛見沢」のことを忘れているようです。

「ボクも鷹野の姿を見るまで、忘れていたのです。

梨花の命を狙っていたのは、鷹野と山狗。

前の世界の梨花は、その記憶を遺そうと、殺される瞬間まで鷹野の顔を見ていたのです。」

「それなのに記憶がないなんて…でも、なぜ鷹野が?」

「それは…ボクにも分からないのです。

でも、前の世界ではみんなのおかげで、あと少しのところで運命を打ち破れるところだったのです。」

「みんな?まさか沙都子や圭一たちのこと?」

「そうなのです。

僕らが前の世界で学んだのは、みんなが力を合わせること。

そして、今回は初めから敵の正体が分かっている。

今度という今度こそ、必ず鷹野を倒せるはずなのです。」

「圭一たちと一緒に……。

もどかしい、どうして私だけ覚えてないのかしら……」

「もしかしたら、生まれ変わりを繰り返す力が、衰えているからかもしれないのです。

多分これが最後の世界。

もしここで鷹野に負けたら、次はないと考えた方がいいです。」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「あんたの姿がみんなにも見えて、しかも転校してくるなんておかしいと思ってたけど…。

どうやらここは、飛び切りおかしい世界みたいね。」

「おかしくなんかないのです。

ボクは傍観者をやめたのです。

昭和58年6月を掛けたゲームの世界。

鷹野達は山狗という強力な駒を持っている。

だから梨花も、あらゆる人に協力を求め、駒を揃えなければ勝てないのです。」

「驚いたわ……本当にあなた、傍観者をやめたのね…」

「ボクはこの地に祀られた神。

ずっと昔、人と鬼を結び付けるための人柱として、この地の罪を贖い流されたもの。

人はだれかに汚れを押し付け、人の世を多恵らかにしようとする。

綿流しも本来は、罪と汚れを見即という意味のお祭り。

でも僕はもう、無力な神でいることをやめたのです。

綿流しまで、梨花と一緒に戦うのです!」

居酒屋の一室。

メンツは赤坂、大石さん、熊ちゃん、そしてダム工事現場監督殺害時に登場した、興宮署の検視官です。

「古手梨花が殺される?」

驚いた声を上げたのは、大石さん。

赤坂は、以前雛見沢に来た時のことを話します。

「私は昭和53年に、連続怪死事件の予言を聞いています。

その時は所詮、子供の言うことと思っていました。

しかし、調べたところ毎年彼女の予言通りに、事件が起きている。」

「そして今年は、古手梨花が殺されると?

私は今年で定年です。

何としても、雛見沢連続怪死事件の真相を暴きたい。

だから、どんな怪しげな情報にも飛びつきますよ!」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「私ももっと真剣に、古手梨花の言うことを聞いていれば、その後の事件を防げたかもしれない。

せめて、古手梨花を救いたい。

休暇を取って雛見沢に来たのは、そのためなんです。」

「捜査中止になった件と、古手梨花の件はどう関係が?」

「今の段階では、何も言えない。

だからこそお願いしたい。

どうか力を貸してください。」

「分かりました。もっと詳しい話を聞かせてください!」

気分の高揚を抑えられない。

そんな感じの大石さんです。

翌日、健康相談のために学校に来た入江先生に、梨花ちゃんが相談事を。

「緊急マニュアル第34号というものを、知っていますですか?」

「物騒な話なので、今までお話するのをためらっていましたが…。

もし女王感染者であるあなたに、もしものことがあったら……つまり急死するようなことがあったら、緊急マニュアル第34号というものが適用されます。」

「それが適用されると、何が起きるのですか?」

「村人の集団錯乱が発生する前に、全員処分する、という内容です。

雛見沢は封鎖され、毒ガスか何かで住民は皆殺しにされる、という恐ろしいものです。」

「皆殺し編」の最後は、そのような終わり方でしたね…。

つまり「今までの雛見沢」では、例外なく梨花ちゃんが殺され、「緊急マニュアル第34号」が適用されていた、ということでしょう。

第34号…鷹野三四さん、ですね。

「知らなかったのです…。

もう一つ教えてくださいなのです。

もしそうなった場合に、鷹野三四が何か得をするということは、ありますですか?

何らかの理由で、鷹野が私を殺そうとする可能性は、ないですか?」

「考えられません!

雛見沢症候群の研究は、3年後に打ち切られます。

鷹野さんはそれまでに、その謎を解き明かしたいと思っているはずです。」

「でも、どうせ打ち切られる研究なら、派手にテーブルをひっくり返してしまおう、という考え方はあり得ないですか?」

「……っ!鷹野さんなら…確かに……いや、しかし……」

鷹野さんの性格を考えれば、あり得ないことではないと思いつつ、入江先生は基本「いい人」ですからね。

他人が、しかも自分に近しい人がそんな考えを持っているはずがない。

そう思いたいのでしょう。

保健室から出ると、部活メンバーが待ち構えています。

「監督に何の相談だったの?具合が悪いとか?」

「入江にマンガの相談をしていたのです。

実は今、ボクはマンガを描いているのですよ。

でも、ネタに困って入江に相談していたのです。」

「そういうことなら、おじさんたちも乗るよ!」

「女王感染者が死ぬと、滅亡する村の話…」

「裏には『東京』という秘密結社があるのか…」

事実を、「マンガの設定」として、皆に相談する方法を考えついた梨花ちゃん。

「困っているのは、悪役の設定なのです。

女王感染者が死ぬことで、悪役がどんな得をするのか。

それが決まらないと、お話の筋が通らないのです。」

魅音が事も無げに言います。

「そんなの簡単だよ。

村が壊滅することで、得をする奴がいればいいんだよ。

村人を皆殺しにするような事態が発生したら、必ず責任を取らされる奴が出てくる。

たとえニュースにならなくてもね。

それを狙ってる対抗勢力があることにすればいいのさ。

つまり派閥争いだよ。

A派閥・B派閥があって、争っている。

村が壊滅するなんて一大不祥事が起きたら、Aの派閥は責任を取らされ、勢力を失う。

それを狙ったBの派閥が、女王感染者を殺すよう、密かに働きかける。

どうだい?これでキレイに筋が通るだろ?」

つまり、「東京」内にA派閥とB派閥があり、争っている。

Bの派閥の「野村」が鷹野さんに接触し、梨花ちゃんを殺すよう働きかける。

鷹野さんは梨花ちゃんを殺し、緊急マニュアル第34号が適用される。

雛見沢の住民、2,000人は皆殺しにされ、Aの派閥で責任を取らされる者が出る。

Aの派閥は勢力が弱まり、Bの派閥で得をするものが出る…。

完全に筋が通っており、正解です。

さすが魅音ですね。

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「それじゃあ、その悪の組織に立つ向かう女の子は、どう戦えばいいのですか?」

「そうだねぇ……土地勘のある奴と、武器を扱えるベテラン。

それに、沙都子みたいにトラップが作れる仲間がいれば、どうかなるかな。」

「魅ぃ!それにみんな!

もっともっと、アイデアが欲しいのです!

どうやったらこの陰謀に勝てるか、もっともっと僕に教えてほしいのです!」

鷹野さんの目的と、その対抗策の光が見えてきた梨花ちゃん。

一方、「東京」も動きます。車載電話から。

「鷹野さん、野村です。

厚生省のお歴々も、あなたの資料のおかげで、雛見沢症候群の恐ろしさを理解してくださいました。

『終末作戦』が終わったら、新たな研究所が設置され、その責任者はもちろんあなた。

そのためにも、この病気の恐ろしさを、総理にしっかり認識していただかなくてはなりません。

成功をお祈りしておりますわ。

あなたのお爺様のためにも…。」

鷹野さんとの通話が終わると、今度は別のところへ。

「高木です。

はい。作戦はつつがなく遂行中です。

これが成功すれば、旧小泉派の地位は失墜。

官房長官も更迭されることになるでしょう。

ええ、また追ってご連絡します。」

魅音の言っていたA派閥=旧小泉派、小泉は高野一二三先生の親友の、小泉先生ですね。

小泉先生の後ろ盾が大きかった、鷹野さんの研究。

それを逆に利用し、小泉先生亡き後の「旧小泉派」の勢力を弱らせるため、B派閥の野村(高木)が鷹野さんに近づいた…。

「終末作戦」終了後の新たな研究施設というのも、もちろんただのエサなのでしょう。

そのエサに食いついてしまった鷹野さん…。

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