アンコ(往住愛子・とこすみ あいこ)編②
7巻表紙がアンコです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
アンコの話が聞きたいという父・往住明。
「なら、ドライブなんてどう?
ジアースパイロットへのインタビューってことなら、言い訳にならない?」
仕事をキャンセルさせる口実が、今世間を騒がせているジアースパイロット、アンコ自身へのインタビュー。
往住明が「娘」を取ったのか、「ジアースパイロット」を取ったのかは分かりませんが…二人でドライブへ。
「パパとドライブなんて初めてくらい?
せっかくだから海に行きたい。
自然学校の場所まで。
冬の海だけど許す!」
アンコは多分、いろんなことを我慢してきた子なんでしょうね。
金銭的には恵まれていたかもしれませんが、親に甘える、特に父親に甘えるってことを、ずっと我慢してきた…。
そして、始まりが夏の自然学校だったこの物語。
気が付けば季節は「冬」です。
アンコと父・往住明は色々な話をします。
アンコが産まれてからの14年。
2人にとって空白に近い14年を、埋めるかのように。
ただ一点、戦闘が終わった後のパイロットのことだけは内緒で…。
他のジアースパイロットは、自然学校のリストが出たため、身の安全を考え軍の基地に避難。
そんな中、アンコとひとしきりの話を終えた往住明が、佐々見さんを呼び出します。
報道と軍の協定のために。
自然学校のリストに載っていて、今時点で生きているパイロットを助けるためのシナリオ。
「パイロットはコモとアンコの2人」というもの。
往住明がアンコにインタビューする形でテレビ放映し、パイロットが2人であることを公表。
他の自然学校リストの子供は被害者であり、今はどこかに捕らわれている。
宇宙からの侵略に対し、地球を守るためにジアースで戦っている。
侵略者が具体的に何なのかは不明。
ジアースは与えられたものであり、与えたのが何者かは不明。
前にパイロットと発表されたコモは、現在心労のため療養中だが、次の戦闘には参加する。
そういうシナリオでTV放送の準備。
軍としても往住明を含めたジャーナリストとしても、自然学校リストの子供を守る落としどころだったんでしょうね。
そしてこれが、チズをひどい目に遭わせた畑飼が原因という…。
TV放送を数時間後に控えた最中、別のTV局で「ジアースパイロットへのインタビュー」が放送されます。
パイロットは「狩田淳二(かりた じゅんじ)」。
もちろん、ジアースパイロットではありません。
ジアースパイロットでないので、事実でないことを語りまくる狩田君。
真実だろうが嘘だろうが、他局でそんな放送を先にやられては、アンコの放送は見送らざるを得ません。
生放送インタビューが終わり、TV局を出る狩田君をカメラが捉えています。
報道陣に囲まれる狩田君。
その報道陣から狩田君を守る警備員。
警備員の1人が、狩田君を方を振り返ります。
「パンッ!!」
響く発砲音…。
もうすぐ戦って死ぬアンコ。
最後になるであろうワガママが、父親と海までドライブ。
健気です。
おバカキャラとか言ってごめんなさい。
おじさんには尊すぎるくらい健気です…。
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