キリエ(切江洋介・きりえ ようすけ)編④
3巻表紙の右側がキリエです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
カンジはキリエに言います。
どんな選択をしても、文句は言わない。
キリエに任せる、と。
「戦えないかもしれない」
そう言っていたキリエに対して、
「戦えないなら戦わなくても良い、文句は言わない」
そういうことでしょう。
パイロットは確実に死ぬことが分かっている。
なら、100億人を道連れにしてもいいでしょ。
ダイチやモジ、マキのように、遺された人のために戦った子もいますし、
その子たちの戦いが無駄にはなってしまいますが…。
それでも、これから戦うパイロットに戦いを無理強いするのは違うと。
パイロットの子たちの中で一番長身のカンジ。
カンジは飄々としたイメージがありますが、思いやりの強い子ですね。
キリエがコエムシに頼みごとをします。
「本気で言ってんのか?
前代未聞だぜ」
何をするのか…。
ジアースの腕を伸ばし、3本の指(?)までピンと伸ばしたところで…。
キリエが椅子から立ち上がります。
そして、ジアースの指先にキリエを転送します。
生身の状態で、敵の眼前に姿を現すキリエ。
殺してくれ、と言っているようなものです。
これがキリエの出した答えのようです。
相手が、このまま自分を殺し、キリエの地球を滅ぼすとしても、
その相手である自分の顔を知っておいてほしい。
田中さんとの会話の中で、キリエの生命に関する考え方は、
他者の痛みが分からない人への反動からきているように感じる、と指摘されました。
その指摘に対するキリエなりの答えなのか、相手の眼前に生身でその姿を晒したキリエ。
あなたがこれから殺そうとしているのは、僕です。
そう言わんばかりに。
レーザー一発…いや、ちょんと押して落下させれば、真っ逆さまに落ちて死亡。
その瞬間、自分たちの地球は「ポン」。
その状況下でも、カンジは文句を言いません。
アンコも同調します。
キリエは戦闘が終わったら死ぬわけだけど、
それでも私たちが殺しちゃうのは違う気がする、と。
アンコはあんまり考えが深くないというか、
このメンバーの中では「おバカちゃん」的ポジションでしたが、
仲間の戦闘を通して成長しているようですね。
ちゃんと自分の考えを持ち、言えるようになっています。
はじめはキリエをコックピットに戻して、
とコエムシに言っていた田中さんですが、諦めます。
分かっている、これで子供を殺さなきゃいけないようなら、その世界は間違っている。
関さんも同調。
「結局、私たちは何の役にも立たないわね」
しばらくジアースの指先端に立っていたキリエ。
相手の様子をじっと見ていましたが、その腕がゆっくり動きます。
固唾をのんでその動きを見守るキリエ。
ジアース同様、その腕をピンと伸ばした敵ロボット。
その先には……女の子が転送されてきました。
眼鏡をかけた、おとなしそうな女の子。
歳は、キリエと同じか、若干上くらいでしょうか。
敵ロボットのパイロットです。
少し恥ずかしそうに、腕をキリエに見せるように差し出す女の子。
その手首には…いくつものリストカットの跡が。
赤面しながら、コックピットに転送され戻る女の子。
「コエムシ、僕を、戻して」
コックピットに戻ったキリエ。
「大丈夫です、戦えます」
リスカの跡を見て、カズちゃんを思うキリエ。
結局、どの地球もそれほど大きな違いはない、
だったら勝っても負けても、一生懸命戦わなきゃいけない。
それが敗者に対する礼儀。勝者に対する礼儀。
そしてもう一つ。
自分が勝っても負けても、
カズちゃんは救われない。
カズちゃんは死ねない。
なら、カズちゃんには業と責任を背負ってほしい。
「いつかこのことを話せる時が来たら、
僕のいとこの本山和子って人に話してください」
カズちゃんならきっと分かってくれる。
それくらい、期待しても、いいよね。
無事戦闘に勝利し、地球と、カズちゃんを守ったキリエ。
最後まで戦うかどうか迷っていました。
しかし、今のカズちゃんでなく、自分の知っているカズちゃんに戻ってほしい。
カズちゃんに、業と責任を背負い、犠牲に見合う生き方をしてほしい。
そうしないと、たとえ自分の地球が「ポン」となって皆消滅したとしても、
本当の意味でカズちゃんは救われない。
そう考えたんだと思います。
最後まで、自分のことじゃなく、他人のことを考えて戦い、死んでいったキリエ。
ダイチ、ナカマ、チズと並んで、個人的に好きなキャラでした。
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