キリエ(切江洋介・きりえ ようすけ)編①
3巻表紙の右側がキリエです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
「ぼくは戦えないかもしれない…」
キリエの住む街では、ジアース災害被災者の合同葬が行われていました。
カコとチズの戦闘による被害者です。
被害者の中には、キリエの知る者もいました。
キリエ(とカコ)をいじめていたのは主に3人で、
・A君(男子)
茶髪(或いは金髪?)で目つきが悪い。「半グレ」っていう感じの子。
・B君(男子)
短髪でガタイがいい。柔道部崩れ、って感じ。
・村井さん(女子)
おそらくA君の彼女。
このうち村井さんが、戦闘の被害で亡くなっていました。
合同葬の帰り、A君に声を掛けられるキリエ。
「村井さんのこと…」お悔やみの言葉(?)を言おうとしたキリエですが、
A君が「おい!」と呼ぶと、女の子が現れます。
女の子を抱き寄せるA君。
村井さんが亡くなり、別の女の子に乗り換えていたようですね…。
さすがにこれには、キリエも引き気味。
A君に因縁をつけられ、暴力を振るわれるキリエ。
「洋介!!」
現れたのは田中さん。
「洋介のおばです。いつも洋介と仲良くしてくれてありがとう。
警官をしているので、困ったことがあったら相談してね。」
嘘も方便とはよく言ったもので…。
しかし、田中さんは相変わらず男前です(しつこいようですが女性です)。
家に帰ったキリエ、母親から叔母の家にお使いを頼まれます。
「カズちゃんの様子も見てきてね」
叔母の家についたキリエは、叔母からも
「和子の調子が悪くて…洋ちゃん頼めるかねぇ?」
ドアの前に立ち、
「カズちゃん、入っていい?」
返事はありません。
「入るよ」
カズちゃんとは、本山和子(もとやま かずこ)。
キリエの4歳年上の従姉。
キリエが中一なので、高校二年生ですね。
昔からいじめられていたキリエをよく助けてくれたようで、
キリエ曰く「カズちゃんがいたからやってこれた」と。
「生きている喜びを全身から溢れさせる」ようだったカズちゃん。
キリエの入った部屋には、昼間からカーテンを閉め切った部屋に、
全身の肉が削げ、痩せこけた女性が、壁にもたれ掛かって座っていました。
両手首には包帯。
リストカットの跡です。
これが今のカズちゃんでした。
高校に入ったカズちゃんは、一人の友人の悩みを受け止め、
一緒に飛び降り、死ぬことを選んだ。
しかし、カズちゃんは飛べず、友人だけが死んだ。
以降、学校に居場所のなくなったカズちゃんは、生きることも死ぬこともできず…。
精神を病み、食べることもままならずに痩せこけ、自殺未遂を繰り返す…。
そんな状態に陥ってしまったようです。
気分が晴れないよ、とカーテンを開けるキリエ。
目の前には、カコとチズの戦闘によって倒壊した建物が。
「なんであの怪獣は…私を殺してくれなかったんだろう…」
キリエが「戦えないかもしれない」という理由は、カズちゃんに関係していました。
自分が負ければ地球が無くなる。
そうすれば、カズちゃんは死ねる。
苦しみから解放される。
そもそも、この地球は継続に足る存在なのか。
相手の地球を滅ぼしてまで、生き残るべきなのか…。
田中さんの車。
田中さんと関さん。
「上には内密に」という制限付きの会話。
「キリエくんが良くないわね…
あの時は、前に進めたと思ったのだけど…」
「あの時」とは?
チズの戦いの4日後、キリエは畑飼に会いに行っていたのでした…。
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