モジ編①
4巻表紙がモジです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
チズの後のパイロットは、モジ。
チズの戦闘から数日経ち、分かったこと。
パイロットが足りない。
そして、契約していない子供がいる。
もともと、敵の数に対して、パイロットの数は足りているはずでした。
しかし、チズの子供が戦わずして死に、カコは戦闘途中で死んだため、
2人足りなくなったのです。
そして…自然学校に参加した、カナちゃんを除いた全員が契約したはずが、
1人契約していない…。
2人の不足分は、前回から戦闘時にジアースに乗り込んでいる国防省の田中さん、
関さんが契約することになりました。
大人だから、軍人だからと契約に踏み切れるわけではないと思いますが…。
特に田中さんは既婚者で、カナちゃんと同じ10歳の女の子の母親です。
旦那さんとお子さんには相談せず。
独断で契約を決めたそう。
「言ったら、許してくれるわけないでしょ?」
男前です(女性ですが)。
「それに、この状況で契約できなかったら、子供に誇れる母親ではないもの」
やっぱり男前です(くどいようですが女性です)。
独身とはいえ、関さんも迷いなく契約を決めています。
こちらも男前です(関さんは男性です)。
本当にこのマンガには、できた大人が多いです。
畑飼みたいなゲスもいますがね…。
横田基地に集められたジアースパイロットの子供たち。
キリエのみ不在です。
「今、警察なの」
学校で、パシリに使われるカコ。そのカコにいじめられるキリエ。キリエが警察?
もちろん何があったか田中さんに尋ねる子供たち。
「キリエ君の問題だから、私が話すのは筋じゃない」
やっぱり田中さん、男前です。
場はその流れでキリエの話に。
カコの戦闘の時のこと。
「カコ君、足、速いよね」
ああいうこと言うタイプだと思わなかった、けっこーキツいよね、という女子たち。
発言の直前、キリエと目の合ったモジがフォローします。
あの場で、誰もカコを止められなかった。
だからあえて、キリエは悪者になったんだ、と。
その話はこれでおしまい、と言わんばかりに、田中さんからの連絡事項。
カコ・チズ戦で分かったように、国防軍は敵性ロボットに対して無力。
軍は今後、積極的な攻撃は行わないことになりました。
もう一つはマスコミ対策。
「すべてが謎」だった黒い怪獣は、少しずつその正体がばれている。
パイロットに辿り着きそうになった人もいるから、慎重な行動をお願い、と。
田中さん的には、すべてを明らかにして国民、
ひいては世界の協力を得たいけれども、上はそう考えていないから、
それに従うしかないと。
まぁそうでしょうね。
どうやって説明するか、どう信じさせるのか。
証明のしようがないですからね。
勝てば何も起こらないし、負ければ証明できるけど、
その時には地球は「ポン」ですからね。
「お疲れシーモア、する?」
高橋一生さんのCMでおなじみの「コミックシーモア」です。
いったん席を外す田中さん。
後を追うカナちゃん。
どうやら田中さんに頼みごとを…人を探してほしい、と。
一方残ったメンバー。
「田中さんっていい匂いするよな~」
というカンジの発言から、ウシロに「マザコン」呼ばわりされます。
逆に「お前だってマザコンだろが。だからカナちゃんに当たるんだろ?」と。
すでに母親のいない2人。
ウシロの母親はカナちゃんを産んだ際に亡くなったため、
母親を連れて行ったカナちゃんに当たる=マザコン ということですね。
当然ウシロは否定しますが。
話は「いい匂い」のする田中さんの話に。
関さんも国防大時代に田中さんに憧れたそうで。
周りからは、はるか彼方にいる、という意味合いで
「カナタさん」と呼ばれていたという田中さん。
それでも若いころは相当荒れていた、と。
家出とか薬とか。
それで不義理を働いて、軍人になった…と話している最中に、戻る田中さん。
自分の過去を話されて、若干ご立腹。
お返しに、関さんが軍人になったきっかけを話します。
「アイドル戦隊ハミングバード」を見て感動したから…。
関さん死亡…。
ちょっと前に言った「男前」発言、返してほしいです。
まぁ、きっかけなんてそんなものかもしれませんが。
一通り話が終わった後、もう1人が田中さんに頼みごとを。
モジです。
次のパイロットの。
「僕がジアースを使って殺そうとした僕の友達。彼に僕の心臓を移植してください」
死んでしまえば心臓は移植できますが…。
「ジアースを使って殺そうとした」ってのは穏やかじゃないですね。
チズの後なので、またかよって感じもしますが。
冷静沈着、頭脳明晰なモジが殺そうとした「友達」とは…。
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