カコ編③
3巻表紙の左側がカコです。
本記事の途中に登場するチズは、3巻表紙真ん中の女の子です。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
眠ったまま検査受けて、夢を見て、夢から醒めたら戦闘開始。
小心者のカコにとって、準備もできないうちに戦闘、というのは最悪でしょうね。
まぁ、時間的な猶予を与えても、準備万端ということにはならないでしょうが…。
ジアースに介入してきた国防軍、早速コックピットには空軍の田中さん、
海軍の関さんが同乗しています。
ジアースコックピットからは、外との電波通信ができるようで、
通信役を関さんが、パイロットのサポートを田中さんが担当します。
テンパるカコを落ち着かせようとする田中さん。
今回の相手ロボットは…形態の表現が難しいですね。
イチジクのような形、とでも言いましょうか。
このイチジク、ナカマの時のように避難を待ってはくれません。
先制でレーザーを照射します。
ジアースには当たりませんが、街や民間人に早速被害が発生します。
避難民は山に向かってるから、海の方に逃げるよう田中さんが指示します。
しかしテンパるカコ、足元を気にせず移動し、被害を広げます。
イチジク、飛びます。
そしてジアースが逃げようとする方向へ着地。
そこへ……ジアースではない攻撃が。
国防軍です。
巡洋艦から、艦載ミサイルを次々発射します。
もしかしたら、自分は戦わずに勝てるかも…。
「コエムシ、助かるのか?オレ」
「そりゃあ、おめー…」
言いかけたところで、イチジクの反撃。
レーザー一閃。
巡洋艦一隻を沈めます。
そして、再び飛ぶイチジク。
巡洋艦の上に着地。
二隻目の巡洋艦を沈めます。
残った艦載機もレーザーで一機残らず撃破。
あっという間。
圧倒的。
国防軍の兵力では太刀打ちできないことを理解したのでしょう。
関さんのもとに通信が入ります。
「加古君、すまない
敵が来る」
軍の援護もなく、自分が戦うしかない。
イコール、少なくとも自分は助からない、という状況に陥ったカコ。
「いやだーーー!!」
泣きわめきながら、逃げ回ります。
もちろんジアースで。
500メートル級のロボットが足元も気にせず逃げ回り、それを相手が攻撃する。
街の被害はどんどん広がります。
「このままだと…
負けるか、48時間で決着がつかず、いずれにしても地球は消える。」
冷静なモジは考えます。
「かといって、誰もカコに戦えなんて言えない…」
そう考えながら皆を見渡した時、キリエと目が合いました。
直後、
「カコくん、足、はやいよね」
足が速いことで、学校ではパシリに使われるカコ。
そのカコにいじめられるキリエ。
そのキリエが、ジアースで逃げるカコを嘲笑うかのような一言。
激昂したカコが、キリエに殴りかかります。
田中さんとカンジに抑えられても、それを振り払って殴り続けます。
マウントをとって、下に敷いたキリエを殴り続けるカコ。
ジアースの操縦もせず。
「ちくしょう、ちくしょう
ちくしょう、ちくしょう!!」
相手ロボットがジアースを攻撃しても、殴り続けるカコ。
もう誰も止めに入らない……と思った刹那。
一刃のナイフ。
カコの右の首筋に、音もなく刺さるナイフ。
カコが右を向くと、そこにはチズ。
首筋に刺したナイフを、躊躇いもなく真横に切り抜きます。
「できるって、言ったでしょ」
頸動脈を切られたカコ。
そのまま倒れます。
返り血を浴びるチズ。
「どうせ死ぬんでしょ?
それに、あのままじゃ負けてたし」
イチジクの攻撃は続きます。
その攻撃をかわすジアース。
「動いた?」
「なんだ、わたしか。」
次のパイロットはチズのようです。
「仕切り直し?
それとも、このまま続行?」
自らの手でカコを殺した直後とは思えない落ち着きようのチズ…。
最後は急転直下の展開でした。
パニック状態のカコがまともに戦えるとは思っていませんでしたが、
まさかチズに殺されるとは……。
そして、そのことに全く心を揺らさないチズ。
カコに襲われた時の対応から、清楚美人の見た目によらず、
強い子だとは思ってましたが…。
そして次のパイロットはチズ。
チズが戦う目的は…。
「ぼくらの」全巻セット、中古ですとだいぶお求めやすい値段みたいです。
秋の夜長に、読んでみてはいかがでしょうか。
「お疲れシーモア、する?」
高橋一生さんのCMでおなじみの「コミックシーモア」です。
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