自殺島【旦那回】

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「生きる」とは

今回はみはるの旦那がご紹介いたします。

タイトルは「自殺島」

重いですね、すみません。

今後も「島シリーズ」として、

・彼岸島

・鬼畜島

もご紹介しようと思いますので、楽しみにお待ちください。

全然楽しそうなタイトルではないですね、すみません。

ただ、面白いんですよ、本当に。

島シリーズでは一番好きな自殺島を、まずはご紹介させていただきます。

あらすじ

自殺未遂常習者(以降「未遂者」とします)が増えすぎて、国の財政を圧迫するようになり、未遂者のIDをはく奪し、戸籍上死んだことにして、所謂(いわゆる)島流しにする。

都市伝説と思われ、「自殺島」と呼ばれるその島は実在し、主人公「セイ」もまた自殺島に送り込まれた一人だった。

島の立て看板に書かれた内容は

「日本国のIDをはく奪し、死んだことになっている

日本の権利を有しないが、義務を負う必要もない

島の周辺1キロ以上に出たら生命の保証はしない」

自死に急ぐもの、生きるための水や食料を探すもの。

やがて、ある程度まとまった人数のグループで、狩猟や農業、牧畜を始める。

水道も電気もガスもない島で、未遂者である彼らは生きていけるのか。。。

見どころ

個人的な見どころです。

・セイの成長

・狩猟、農業、牧畜

・対立するグループとの闘い

セイの成長

甘えた考えでダメな自分を許し、何度も自殺未遂を繰り返したセイは、自殺島に流され、大きく成長します。

特に狩猟(弓矢)は、自分で弓から作ってしまうほど。

もとは、高校時代に憧れの先輩(女性、弓道部)に教えてもらった弓の知識だったが、その先輩は教師と体の関係を持った挙句、妊娠が判明して屋上から飛び降りてしまいます。

そんな思い出とともにある「弓」という武器が、セイを成長させます。

狩猟、農業、牧畜

陸上の野生生物はなかなか捕まえられません。

未遂者たちは協力し、釣りや囲い網、延縄などの漁業で魚を捕ります。

また、長期保存がきくよう、開いて乾燥させたりもします。

ジャガイモなどの農業にも挑戦し、種もみを見つけてからは、稲作にも挑戦します。

対立するグループとの闘い

自殺島は2つのグループに分かれていて、1つはセイの所属するグループ、もう一つは危険な男「サワダ」が率いるグループ。

セイのグループが「みんなで協力して」狩猟や農業を行うのに対し、サワダのグループは「男が働き、女は男に性で奉仕する」グループです。

一見「狂った」ように思えるシステムも、女性は自分の食べ物、安全を確保され、男は働けば女性を抱けます。

そのため、サワダに心酔するものが多いグループです。

この2つのグループが、文字通り「命を懸けて」闘うのです。

最後に

重いテーマですし、グロテスクな表現も散見されます。

ただ、「当たり前」な今の暮らしが、尊いものなんだと気づかせてくれる作品でもあると思います。

興味のある方は是非読んでみて下さいね。

自殺島
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