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【この記事では死役所 第109条 「もしもあの時②」のあらすじをご紹介します】
第109条 もしもあの時②
前回に引き続き、隠れ糖尿病で亡くなった「越野利子」さんのお話し。
彼女には「蓋をした」過去があり、その後悔を抱えたまま成仏するところだったのですが…。
シ村さんが彼女の「後悔」を聞くことに。
「齋藤竜嗣くん」というワードだけ出てきましたが、竜嗣くんが越野さんの「後悔」にどのように関わっているのか…。
ヤツ
独身の越野利子さん、旧姓・田所利子さんは小学校の事務員。
旦那さんとは学校勤務時に出会っていたようですね。
給食費を事務室に持ってこない「ヤツ」とは、3年1組の臨時職員。
職員室を見に行くと、「ヤツ」の机の上には児童から集めた給食費が。
現金を机に置きっぱなしにするなんて不用心、と越野先生(後の旦那さん)に愚痴る利子さん。
給食費を確認していると、一人だけ袋がヨレヨレ。
名前を確認すると…「齋藤竜嗣」くん。
絶対違う!
事務員時代から「書」にまつわる仕事を頼まれることが多かった利子さん。
この日校長に頼まれたのは、階段の踊り場に何か書いて、というもの。
詩でも歌でも歌詞でも。
字が書けるのは嬉しい。
喜び勇んで黒板に駆け付けた利子さん。
何を書こうか考えながら、ふと窓の外に目をやると…。
教室には「ヤツ」と3年生の男子児童が。
次の瞬間…。
「ヤツ」は児童を後ろから抱きしめるような体勢で椅子に座り、児童の股間に手を潜り込ませ…。
早なる心臓の音をかき消すように、難読漢字を黒板に書きなぐる利子さん。
ない!ないない!教師と児童、男同士ありえない、絶対違う!
さいとうりゅうし
自分の見た光景を見間違いだと思い込み、記憶に蓋をする利子さん。
たまたま廊下で見かけた男児は、「ヤツ」に手を入れられたズボンを履く少年。
手提げには「さいとうりゅうし」の文字。
誰かに言ったほうが良いか。
言ってどうする。
学校にも来てるし。
気にしなくても。
今更言っても。
もう忘れてる。
大丈夫。
自分に言い聞かせる利子さん。
その後退職し、結婚。3人の子宝に恵まれた利子さん。
そう気にしなくても…
月日は経ち、長女・芹香を迎えに保育園に。
ママー、と駆け寄る芹香は下半身丸出し。
泥んこになっていたので、着替えている途中だったという保育士さんに対し、
子どもだし、そう気にしなくても…
言いかけたところで「あの場面」がフラッシュバックする利子さん。
それ以降、子供達には自分の身体を大事にすることと、あわせて幼いうちから性教育を施します。
口うるさいくらいに子供たちを心配するお母さんに。
大切な人を辛い目に遭わせたくないの!
その一心で……。
他方で、「齋藤竜嗣」くんのことはしっかりを蓋をし、記憶の奥底へ沈ませます…。
よかったですねぇ
告白が終わった利子さんに、なぜ蓋をしたかを問うシ村さん。
関わってしまうことが怖かったから。
その答えに対し、
きっと氷山の一角
見かけたのがその一回でよかったですねぇ
いつも言葉が厳しめなシ村さんですが、今回は更に嫌みが増しているような…。
真相が分からないし見間違いの可能性もある、というシ村さんのフォローに
竜嗣くんもあの先生が好きで、同意の上だったかもしれない、とフォローに乗っかる利子さん。
まさか本気で仰ってませんよね?
自分にそう言い聞かせてるだけですよね。
よっぽど加害者になりたくないんですね、良く分かります。
畳みかけるシ村さん。
旧姓
悪い人にはそれなりに厳しく当たるシ村さんですが、
利子さんは「見て見ぬふりをしてしまっただけ」
というと語弊がありますが…。
それにしても利子さんに対しては…いつもより厳しいような?
自分の子供たちに、正しい性の知識を伝えることができた。
齋藤さんは齋藤さんなりに元気に過ごしてらっしゃる。
取ってつけたようなフォローで、利子さんを見送るシ村さん。
後悔を吐露した利子さんですが、それでスッキリとはいかず…。
モヤモヤが残ったまま成仏することに。
利子さんを見送った後、ハヤシくんとハシ本くんに遭遇したシ村さん。
ハシ本くんが名札をつけ忘れていることに気づくハヤシくんですが、
名札しなくてもハシ本さんはハシ本さん、って感じ。
といつも通り明るい(能天気な?)ハヤシくん。
ハシ本さんは幼いころに苗字が変わったんですよね。
と話を振るシ村さん。
旧姓は、齋藤さんでしたよね。
感想
いやぁ……そうきますか。
ハシ本くんだったんですか。
利子さんが見て見ぬふりをした、性被害児童は。
ハシ本竜嗣くん。
それがハシ本くんの本名だったんですね。
シ村さんはそれを知っていたから、利子さんへの当たりが厳しかったんですね。
きっとハシ本くんが死刑になった理由に、その被害が関係しているから。
だから(表情に出さなくとも)感情的になったと…。
こうなると次の話は、ハシ本くんの過去編かな?
なんて邪推してしまいますね。
ハシ本くんの過去も気になりますが…。
個人的には利子さんに残されてしまった家族、特に反抗期だった次女・叶香さんは心配ですね。
利子さんに対して冷たい態度をとったまま、優しくしてあげられないまま亡くなったわけですから…。
叶香さんも利子さん同様「後悔癖」を持ってしまうかもしれませんね…。
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