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【この記事では死役所 第105条 「見た目①」のあらすじをご紹介します】
第105条 見た目①
今回は整形美女のお話です。
整形が当たり前のような国もありますが、日本はまだまだ保守的な気がしますね。
それでも昔よりはハードルが低くなったような…。
乳がん
乳がんで亡くなった「梅澤巴菜」さんは36歳。
目鼻立ちの整った美人で、同じくがんで亡くなり「癌死課」で手続きするお年寄りからも「お人形さんみたいな奇麗な顔」と評されるほど。
申請書類を記入し終えた巴菜さんは、同じくらいの年齢の女性を探すことに。
子宮がんで亡くなったという芙美さんは27歳。
全摘したけど転移してダメだったという芙美さんに対し、巴菜さんは発見が遅れたため乳房はそのまま。
亡くなっているとはいえ、人前で胸元をはだけさせる巴菜さんは、だいぶおおらかな方のようです。
理想の自分
シ村さんが届けてくれた成仏許可証を見て、巴菜さんが自分より10近く年上であることに驚いた芙美さん。
「何かやってたんですか?」と聞く芙美さんに対し、サラッとシ村さんが答えます。
「梅澤さんは美容整形をしていらっしゃるんですよね」
「20歳の頃に目の手術、それから…」サラサラと話し始めるシ村さんに対し、おおらかな巴菜さんもさすがにご立腹。
そんなやり取りを聞いた芙美さんの一言。
「簡単に理想の自分になれるっていいですね」
努力
芙美さんの「簡単に」という言葉にカチンときた巴菜さん。
「簡単じゃないっつーの」
手続してきたら?と芙美さんを追いやり、一人物思いにふける巴菜さん。
闘病の影響で頬がこけているとはいえ、元が美人の芙美さん。
そんな芙美さんを見て「美人にあぐらかいて」「ムカつく」
おおらかで明るい性格と思いきや、その裏には悲しみと努力があったようです。
自分の基準
死役所内を行きかう人々を見ながら、その顔を批評する巴菜さん。
「イボを取れば」「ボトックスすれば」「鼻と顎にプロテ入れて…」
そんなことを考えていると、巴菜さんに話しかけてきたのはシン宮さんとニシ川さん。
遠慮なく整形していることや豊胸していることに触れてくる新宮さんに対し、その非礼を詫びるニシ川さん。
顔をいじらずに死んだから悔やんでる、と煽るシン宮さんに対し
「自分の基準で人の容姿に口出さないでくれます?」
この一言が巴菜さんの心に刺さりました…。
ブスランキング
小学生の巴菜さんは目が小さく頬が張り、ほくろの多い顔に上を向いた鼻。
お世辞にも「美人な」子供ではなかったようです。
それでも年頃の巴菜さんは、クラスのかっこいい男子を好きになります。
しかしそんな巴菜さんのランドセルに入っていたのは、クラスの「ブスランキング」の紙。
1位の巴菜さんには「ひとえブス」「目がヤバい」というコメントが。
心無い悪戯に、幼い巴菜さんの心は傷つけられます。
あのブス
中学、高校、大学と進学する巴菜さんは、髪型や化粧、服装やダイエットで少しでも可愛くなろうと努力します。
しかしバイト先の居酒屋で「またあのブスだったよ~。この部屋あのブスしか来ないな」
客の無神経な悪口に、トイレで一人涙を流す巴菜さん。
これ以上、どう頑張ったらいいの?
ブスランキング1位の人間は生きてちゃ駄目なの?人権ないの?
奇麗になりたい……こんな顔、変えちゃいたい……。
感想
人の第一印象は「顔」というのは事実。
ただあくまでも「第一印象」であって、必ずしもその人の評価を全て決めるものではありません。
ですが、見た目で損をする人、傷つく人がいるのも確か。
そんな思いをするくらいなら、整形して変わってやろう…。
巴菜さんはそんな思いで整形を始めたのかもしれませんね。
「ブスランキング1位」はさすがに、一生モノの心の傷です。
ただ、わたしの個人的な意見(偏見)ですが整形した方ってその顔に満足せず、もっとキレイになるため、或いはキレイさを維持するために整形を続ける方もいるとか…。
巴菜さんの場合、他人の顔を見て「ああした方が、こうした方が」と脳内で整形のアドバイスをするくらいですから、かなり整形にハマっていたものと思われ…。
そういう事情と亡くなったことの因果関係が、次回で明かされるのでしょうか?
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