*ネタバレ注意*「死役所」あらすじ・感想 第95条 「救いの言葉」


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【この記事は死役所 第95条 「救いの言葉」のあらすじをご紹介します】






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第95条 救いの言葉


今回は松シゲさんのお話。

だんだん松シゲさんにスポットが当たる機会が多くなってきました…。

ちょっとワクワクです。


異動


「交通事故死課」の前、「他殺課」に勤めていた松シゲさん。

「あんた『交通事故死課』に異動だってよ」

一人成仏し、人手不足になった「交通事故死課」に異動になることを、イシ間さんから知らされます。


『「他殺課」より客多いんだろうなぁ…』

そんなことを考えながら荷物を持ち、他殺課に歩を進める松シゲさん。

階段で、亡くなったばかりのシ村さんとニアミス。

そのまま「他殺課」に向かったシ村さんは、イシ間さんに手続きをしてもらうことに……。


後悔


松シゲさんが掲げている

「交通死亡事故0 ①日目」

のプレート。

「今日こそ誰も来ませんよ~に」


「こちらへどうぞ」

シ村さんに連れられた男性は、「交通事故死課」へ。

残念ながら「②日目」を掲げることは、今日も叶わず…。


男性の名は「長谷光明」さん。

交通事故に遭った後、アニメを見るために病院に行かずに帰宅し、翌日亡くなりました。



「馬鹿だなぁ」

と言いながらも、

『本人が一番後悔してんだろ』

いつも通り、「加護の会」(のような?)説教を始める松シゲさん。


綺麗事


「辛いよなぁ」

相手の気持ちに同調するところから入る松シゲさん。

しかし長谷さんの反応は、今までの方々とは違いました。


「聞き飽きてんだよなー、うちは寺だから」

寺の息子だという長谷さん。

本人は後を継ぐ気はなく、妹さんが婿を取って継いだのだと。


お父さんの説法にも興味はなく、「綺麗事ばかり」だと。

「それを素直な馬鹿が聞いて、勝手に感銘受けて称賛する。ある意味笑えたな、俺にとっちゃつまんねぇ漫談だ」

と断じる長谷さん。


自分に説教は必要ないと断る長谷さんに、

「説き伏せようという気はない」

と答える松シゲさん。

「すべて受け止める」


蓮田英山の受け売りなのか…。

気味悪がる長谷さん。


受け入れる


松シゲさんの説教は続きます。

交通事故に遭った翌日に亡くなった長谷さんは、後悔しているはず。

テレビなんかより、病院に行けばよかったと。


それでも人の生き方はそれぞれで、長谷さんが選んだならそれでいい。

長谷さんの辛い気持ちも、選んだ道も、自分が受け止める。


共感も同調も求めていない、と言う長谷さんに対し

自分の心の声に耳を傾けろ、辛いなら辛い、苦しいなら苦しい。

「すべて受け入でづんだ(受け入れるんだ)」


説法


松シゲさんの説教はまだ続きます。

長谷さんも松シゲさんの話に傾聴し始めます。


「全て受け入れるんだ」

自分の感情、自分の身に起きたこと、死んだことも。


人は誰しも必ず死ぬ。

だが人は懸命に生きる。

病気、事故、災害、自殺、他殺、人の死は様々。

そこに優劣はなく、人は生き、そして死んだだけ。

無為自然という言葉があり、あるがままに生きるという事。


死ぬことは辛い。

でも、死んだということは生きていたということ。

あるがままに生きてたから、辛いのも苦しいのも当たり前。

死も苦しみも受け入れれば、楽になるんだ。


誰の言葉


「なるほどねぇ……。なぁ、それあんたの言葉か?」

ひとしきり話を聞いた長谷さんが、松シゲさんに尋ねます。

「他人の陳腐な言葉、並べてるだけみたいだ」

自分の口から出た言葉は自分のもの、と返す松シゲさんに

響かなかったよ


本人は否定していますが、松シゲさんの言葉は「加護の会」の蓮田英山の言葉そのままですからね。

7巻の寺井さん(「加護の会」信者で、交通事故で亡くなった)の時にも、「自給自足で「無為自然」をモットーとする会」という件ありましたし。

お寺に生まれ、お父さんの説法を聞いて育った長谷さんにとって、「他人の言葉を借りて話す」松シゲさんの言葉は、響かなかったようです。


「…何だよ……馬鹿な死に方したくせに……」

本当の「自分の言葉」が出た松シゲさん。

「加護の会の教え」が通じなかったショックからか、

「弱い自分を愛す」

「全てを受け入れる」

「己の肯定」

「必要以上を望まない」

蓮田英山の言葉をブツブツと繰り返す松シゲさん。



長谷さんが亡くなった日、親友夫婦の家に遊びに行く予定でした。

その夫婦の子の、名付け親だった長谷さん。

「寺の人間の名づけなら縁起がいい」という理由で、長谷さんがつけた「たくみ


もともと長谷さんも親友も音楽仲間。

「巧」も感化されたのか、トランペットを始め、プロの道へ。

アニメ「ドラゴンワルツ」が放送開始され、主題歌のトランぺッターは「TAKUMI」

自分が名付けた「巧」の演奏を聴きたくて、事故後病院に行かず、自宅に戻った長谷さん。

単に「アニメが見たくて病院に行かなかった」訳ではなかったのです。


「全てを受け入れる?大層な器だな。こんな現実、受け入れられるか。この死に抗えるもんなら抗いたい!」

「……松シゲが余計なことを言ったようですね」

長谷さんの怒りに、何が起こったかを察したシ村さん。


「あーあー、ムカつくなー。俺だけ死んじまってさー。俺を轢いた奴も早く死なねーかなー」

シ村さんに当たって、少し落ち着いたのか、成仏の手続きに向かう長谷さん。


「松シゲさん、お疲れ……」

シ村さんとすれ違う松シゲさんは、まだブツブツと

「全てを受け入れる」

「手放せば心は安らかになる」

「平静でありなさい」





「そんなもので救われますか、松シゲさん」




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死役所
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