【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
無力
祟騙し編第3話です。
「に~に~!!助けてに~に~!!!嫌ぁ~~~!!!」
パニックになり、泣き叫ぶだけの沙都子。
圭一がなだめようとしますが、その声は届きません。
間にレナが入ってなだめようとするも、沙都子は泣くばかり…。
「ごめんね……ごめんね……何もできなかった私たちを…許して……」
レナと魅音の目にも涙が……。
昨年の「オヤシロ様の祟り」の前、叔父夫婦に虐待される沙都子と悟史を助けることができなかった…。
「オヤシロ様の祟り」で叔母が撲殺され、叔父が興宮に逃げたことで解放された沙都子でしたが、それはおそらく悟史の手によるもの。
周りにいて、虐待に気付きながらも何もできなかったレナ、魅音。
そのことに対する「ごめんね」なのでしょう。
騒ぎを聞きつけた知恵先生が駆けつけると、
「ちょっとお弁当をめぐって、レナさんとケンカしただけですの。ちょっとした悪フザケなんですの」
努めて明るく振る舞う沙都子。
痛々しいその様子に、
「私たちが…無力だから……」
弱音を吐く魅音。
園崎詩音
もちろん部活をせず、帰宅する沙都子。
梨花ちゃんが
「ボクと一緒に帰りましょう」
と一緒に暮らしていた家に帰ろう、と誘いますが
「言ったでしょう?叔父さまと暮らさなければなりませんの…」
北条家に帰宅する沙都子。
圭一・魅音・レナが梨花ちゃんを教室で待っていましたが「沙都子に断られた」というニュアンスで首を振ります。
自分の無力さに苛立つ圭一。
そこに、さらに苛立った…というよりすでに「キレた」状態の詩音が現れます。
すぐに行動を起こさなければ…その意見は圭一・レナ・詩音ともに一致。
ただその方法が思いつきません。
「そんなの簡単です!待ち伏せして、叔父をぶっ殺してやればいい!!」
「皆殺し編」と同じ展開ですね。
ブチギレた詩音が、自分で叔父を殺すと。
圭一の脳裏に、「あの場面」がフラッシュバックします。
「祟殺し編」で鉄平を殺した圭一。
「祟騙し編」でも、その時のことを夢に見ています。
レナ・魅音は止めますが、代替案があるわけでもない。
「私は悟史君に頼まれたんです!沙都子に何かあったら、悟史君に顔向けできない!!」
鉄平を殺す一択で、教室を出て行こうとする詩音。
その詩音を圭一が止めます。
今は確かに案がないが、
「前原圭一が、絶対沙都子を救ってみせる!」
「皆殺し編」同様、行く手を邪魔する圭一を、イスで殴る詩音。
頭を切って血を流しながら、それでも
「死んでもここをどかない」
という圭一に、不貞腐れながらも椅子を下ろす詩音。
正攻法
「で、どうするんです?」
という詩音の問い。
「皆殺し編」を経験した梨花ちゃんは知っています。
圭一がどうやって、運命の袋小路を打ち破る奇跡を起こしたか。
圭一の発案は
「児童相談所に訴える」
通報の結果「様子見」となった事実を踏まえ、圭一の意見に呆れる詩音。
「状況を一番知ってるオレたちが、訴えるんだよ」
沙都子がどういう状況に置かれているか、相談所がきちんと把握していないかもしれない。
それを良く知る「仲間」が、正確な状況・逼迫した状況を訴える。
真正面からの正攻法です。
部活メンバープラス、乗り気でないながら詩音も同行します。
児童相談所の対応は、語弊があるかもしれませんが、所謂「お役所対応」
「様子見」ではなく「対応中」
叔父と姪という間柄にもかかわらず、「北条さん親子」と誤認識。
5人の必死の訴えは
「お話は分かりました。児童福祉士に伝えます。本日は貴重なお話をありがとうございました」
と勝手に切り上げ。
「適当にあしらわれた」感の拭えない対応に、「打つ手なし」と弱音を吐く圭一。
「あなたは運命をやすやすと打ち壊してくれる!沙都子を救い出すと言ってくれた!そんな圭一の口から『打つ手なし』なんて言葉、聞きたくない!!」
梨花ちゃんの言葉で目を覚ました圭一。
「これが部活なら、お前ら全員ビリだ!」
他の面々にも喝を入れます。
愚直
6月16日、木曜日。
圭一の策はあくまで愚直。
昨日5人で陳情に行ったが、先方に危機感は伝わっていない。
ならば分校全員で、
「雛見沢分校スピリッツを見せろ!仲間を、沙都子を救うんだ!!」
この日は知恵先生を含んだ、雛見沢分校全員16人で、放課後児童相談所を訪れます。
大人数での陳情に、相談所の対応も変わります。
昨日の担当者でなく、「係長」が対応します。
が、相手が変わっても「お役所対応」に変わりはありません。
一昨年の通報に関しても、叔母からの虐待の情報はあったが、叔父・鉄平から虐待を受けている情報は無かった。
沙都子本人に電話で確認したが、虐待の事実はなく、叔父と一緒に暮らしたいと回答したと。
対応期限についても「慎重に判断しなければならない」と明言を避けます。
お弁当の時の様子から、沙都子の心は崩壊寸前…それを知る仲間と相談所の温度差、逼迫感。
そこには大きな隔たりがあることを痛感します。
「前原さん、明日も来るんですよね!?」
「ここで止めたらいけないと思います!」
「私たちも頑張ります!」
富田くん、岡村くんはじめ、下級生たちが圭一を後押しします。
「明日は20人どころじゃない…60人は欲しいところだぜ!!」
「運命を打ち破る力」を感じる梨花ちゃん。
その頃、雛見沢を訪れる大石さん……。
何用で?大石さん。
しかも1人、歩きで……。
今回の大石さんはちょっとおかしい…?
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