この記事は「キングダム 第644話 桃泉殿」をご紹介するもので、ネタバレを含みます。
処刑
翌日に控えた「公開処刑」を前に、李牧の最期の言葉を聞く、悼襄王の側近・郭開。
最期まで趙のことを考え、混乱に乗じた秦の侵攻を、どのように防ぐかを、郭開に伝える李牧。
そして、
「カイネたちに、決して愚かな真似は、しないようにと」
李牧を慕う…むしろ男性として「好意」を寄せるカイネ。
李牧処刑後、後を追うことも十分考えられます。
李牧の「最期の言葉」を聞いた郭開ですが、それを舜水樹やカイネに伝える気などなく…。
「奴の遺言など誰にも伝えぬわ、アホウ」
一方、趙王・悼襄王の元には、息子である太子の嘉が、父を諫めに。
「国のことを考える」太子にとって、李牧は非常に重要な存在であることを理解していました。
その上で、処刑を止めさせるべく、涙ながらに再考を願います。
「嘉よ、近う寄れ」
嘉を抱きしめる悼襄王。
「大きゅうなったのう」
直後、嘉の右耳を噛み千切る、悼襄王。
「王に向かって暴言を吐くからだ。失せねばもう一耳いくぞ」
趙の三大天であった、「廉頗」将軍が「あの王はダメだ」と趙を捨て、魏に亡命しましたが…。
確かにダメですね…。
その頃、趙の王都・邯鄲の喉元である「鄴」に詰めていた飛信隊の隊長、信。
もとい、「李信将軍」。
信の元にも、「李牧が処刑される」という話が届きます。
戦場で王騎将軍、麃公将軍らの仇を討ちたかった信。
河了貂は、盟友・カイネが、李牧を後を追わないか、心配します。
舜水樹らは、当然李牧の処刑を、指をくわえて見ているつもりではありません。
処刑の際に、皆の前に出てきたところを奪還する、と。
カイネも、自分を犠牲にしてでも、李牧を救い出す覚悟です。
桃泉殿
その頃、悼襄王は「いつもの」桃泉殿に。
多数の幼女( 男の子なのか女の子なのか…見た目は女の子っぽいですが… )を侍らせ、酒を飲み、風呂に入る。
「ゲスな王」を絵に描いたような図です。
突然、激しい胸の痛みに襲われる悼襄王。
風呂から上がり、床に倒れこむと同時に吐血、下血。
「医師を呼べ」という悼襄王の命に、その場の誰もが従いません。
幼女(?)たちに冷ややかな視線を向けられたまま、趙王・悼襄王は、亡くなります。
悼襄王は病弱ではありましたが、これは病死ではないですよね?
酒に毒を混ぜた…?
いずれにせよ、これで李牧が解放され、秦を迎え撃つ準備ができますね!
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