
表紙は二周目の次女・二乃。
風太郎とは争いの絶えない二乃でしたが…まさかの告白トップバッター!
三玖が学期末試験で「姉妹で一番」取れたら、告白するはずだったのに…。
一花に負けて、三玖の告白がお預けになったところに…まさかの二乃。
睡眠薬で眠らせること二回。
そんな関係性だった二乃と風太郎に、変化は現れるのか?
一花と三玖はどうする??
第60話 攻略開始
二乃が到着し、五つ子は全員揃って、期末試験突破の祝賀会が始まります。
風太郎は、店が忙しくなったために厨房に入り、五人での祝賀会になります。
バイクでの二乃の告白に関しては、完全スルー……。
その風太郎の反応が気になった二乃は、「ケーキをごちそうしてくれた店長へのお礼」ついでに、皿洗いを買って出ます。
風太郎と二人で皿洗いをした後、
「バイクで言ったこと、忘れてちょうだい」
実際の所、風が強かったので、二乃の告白を聞き逃していた風太郎。
一旦は「忘れてちょうだい」と言ったものの、改めて
「好き、って言ったのよ。恋愛対象外なら、意識させてやるわ」
そしてそれを、偶然立ち聞きしてしまった一花…。
第61話 スクランブルエッグ①
春休みに入り、家族でどこかに行きたいと話をする、らいはと風太郎の父親。
試験で満点を取れなかった風太郎は、旅行に興味がなく、勉強に集中しようとします。
「働かざるもの食うべからず」
らいはから買い物を仰せつかった風太郎は、止むなく外に出かけます。
偶然会った三玖(三玖の方は、風太郎に会えることを期待し、風太郎の家の近くに買い物に来ていましたが…)と一緒に、スーパーで買い物を。
三玖が
「これが目当て」
という「レシートで豪華景品が当たる」という懸賞。
A賞は温泉旅行という懸賞に応募したところ、本当に当たってしまった風太郎。
気持ちをリセットして、旅を楽しもうとする風太郎ですが……。
そこに偶然居合わせたのは、やはり五つ子…。
第62話 スクランブルエッグ②
父親含め、六人で旅行に来ていた五つ子。
しばらく会わない間に、何となく「よそよそしい」感じになっています。
宿に戻る直前、五月から
「後でお話があります」
が、宿に着くと「あちこちに」五月がいます……。
「お話があります」というので、五月と話をしようとするのですが、至る所に五月がおり、どれが本物なのか…。
温泉から上がると、脱衣カゴの中に「0時に中庭」と書いた紙が。
時間になって、中庭に移動する風太郎。
中庭に着く前に、五月と鉢合わせた風太郎。
その口からは、思いもよらぬ言葉が。
「上杉くんは、私たちの関係をどう思っていますか?」
「パートナー……と言ってただろ」
「私たちはもう、パートナーではありません。後は私たちで、できそうです。この関係に、終止符を打ちましょう」
五月の一方的な話に、
「何言ってんだ!?ちゃんと説明しろ!」
いつきの肩を掴んだ風太郎を、置物のように生きてるのか死んでいるのか分からない、旅館の主人がぶん投げます。
「わしの孫に手を出すな。殺すぞ。」

旅館の主人、五つ子のお祖父さんでした……。
第63話 スクランブルエッグ③
五月から
「私たちの関係に、終止符を打ちましょう」
と言われ、直後に風太郎一家と五つ子一家が泊まる旅館の主人であり、五つ子の祖父である老人に投げ飛ばされた風太郎…。
翌朝らいはが起こすも、起きる気なし。
「ごめんね、せっかく電話くれたのに。五月さん」
すぐに飛び起き、昨日のことを尋ねると、当の五月は「なぜ中庭に来てくれなかったのか」と。
五月も監視(父親)の目があり、簡単に二人で会えそうにない状態。
止むなく、露天風呂の壁越しに会話することに。
二人の共通意見は、昨夜の五月は「他の姉妹の変装」。
だとしてもいったい誰が…?
そんな会話をしている最中、混浴湯(混浴湯は男湯・女湯の間に位置し、女湯の五月と話をするため、風太郎は混浴湯に入っていた)に二乃が入ってきます。
「どうせ一緒になったんだし、体でも洗ってあげようか?」
告白以来、ずいぶんと積極的な二乃ですが、お風呂のためトレードマークの蝶のリボンを着けておらず、誰だか分からない風太郎。
勇気を出して、風太郎の後を追って混浴に入って来た二乃。怒って風呂から出ていきます。
そして本題の、五月から「話がある」の件、それは
「春休みに入ってから、自分以外の姉妹がどこか変」
だというもの。
身内より風太郎の方が、聞きやすいのでは?ということで、監視役の五つ子の父親を五月に任せ、他の四人がいる部屋に入ってみると…そこにいたのは全員「五月」。
もちろん、五月の格好をした一花、二乃、三玖、四葉なのですが…。
露天風呂で自分と気づいてもらえなかった二乃が、
「誰が誰だか当ててみなさい」

五つ子ゲーム、スタートです。
第64話 スクランブルエッグ④
一人一人話を聞いていくと、嘘をつくのが一番下手な四葉は(喋りで)見分けられたものの、他の三人は全く区別できず…。
唯一分かったことは、全員が五月に変装している「理由」。
昔から「五人同じ格好」をしていたのが、ある年四葉がトレードマークのリボンを着け、「五人同じじゃない」格好を見た旅館主人でもある五つ子の祖父、五人の仲が悪くなったのかと心配し、寝込んでしまったと。
それ以来祖父の前では同じ格好、話し合いで「五月の格好」にすると決めたのだそう。
収穫はそれだけで、五月の変装で「私たちの関係に終止符を打ちましょう」と風太郎に言った「犯人」は分からず…。
情けなくも全く五人を区別できない風太郎に、「自分を見つけてほしい」三玖は、「当ててほしい、フータローに」。

そんなやり取りをしていると、「三玖に手を出そうとしていたな?」とお祖父さん。
昨夜投げ飛ばされたことを思い出し、逃げ腰になる風太郎ですが、お祖父さんは同じ格好をした五人から、確実に「三玖」を見分けていました。
お祖父さんに、五人の見分け方の教えを乞う風太郎。
その頃、二乃は一花を温泉に誘います。
「相談」があるから、と。
風太郎への告白もどストレートだった二乃。「相談」もどストレートに
「好きな人ができたの」
第65話 スクランブルエッグ⑤
二乃の「相談」とは、まさしく風太郎との「恋愛相談」でした。
相手が「風太郎」であることは明言しないものの、バレバレです……。
恋愛経験の乏しい二乃は、「告白されたことも多い」であろう一花に、アドバイスをもらおうとしていたのです。
自らも風太郎が好きな一花は、あえて否定的な意見を並べ、二乃を止めようとしますが…。
「恋愛暴走機関車」と化した二乃を、止める術がありません。
「もし、同じ人を好きな人がいたら?その子の方が、自分よりずっと彼を想っているとしたら?」
「悪いけど、蹴落としてでも叶えたい。そう思っちゃうわ」
制御不能です。
旅館のある離島唯一の観光スポットである、「誓いの鐘」。
「この鐘を二人で鳴らすと、その男女は永遠に結ばれる」…「あるある」な伝説ですが、その「誓いの鐘」に深夜、風太郎を呼び出すという二乃。
一花に「監視役」である父を足止めするよう、頼みます。
自分のようにズルくない、誰の目も気にせず、真っ直ぐに全力で恋する二乃。
そんな二乃の眩しさを目の当たりにした一花は、
『私には入る余地も、資格もない…』
父を見張る廊下で、座り込んで泣き出す一花…。

第66話 スクランブルエッグ⑥
二乃の真っ直ぐさに、『私には入る余地も、資格もない…』と泣き出す一花。
偶然一花の座る廊下を通りがかった四葉、一花を心配し、屋根の上(「ドラえもん」ののび太の部屋のように、部屋の窓から出られる屋根の上、ですね)に誘い出します。
五人のうち、一花、二乃、四葉がいないことに気付いた父が、居なくなった三人を探しに出かけます。
二乃から「足止め」を頼まれていた一花、四葉に
「私は大丈夫だから」
と、父を追いかけようとします。
そんな一花の手を取り、
「待って!無理してない?心配だよ」
昔から「ガキ大将」で、すぐ人のものを欲しがる嫌な子だったけど、自分たち姉妹のリーダーで、ずっとお姉ちゃんだと思っていた。

「だから、一花だけ我慢しないで、したいことしてほしい」
ずっと今が続いてほしかった、一番心地のいい空間が変わってほしくなかった。
そういう思いで、自分の気持ちを抑え込んでいた一花。
「誰にも取られたくなかったんだ」
四葉は何のことか分かっていませんが、もちろん風太郎のことです。
吹っ切れた一花は、風太郎争奪戦に参戦…?
第67話 スクランブルエッグ⑦
五月に誘われた温泉で、足の怪我を五月に見られた三玖。
「私たちの関係に、終止符を打ちましょう」
そう言った五月(の格好をした姉妹の誰か)に、「何言ってんだ?」と風太郎が詰め寄った際にできた傷。
あの発言の犯人は「三玖」だったのです。
「私たちは教師と生徒。それでいいと思ってた。」
しかし、「教師と生徒」のままでは、自分たちの関係に進展はない。けれど、「風太郎のことが好き」な三玖の格好のままで、そんなことは言えない。
だから、五月の格好で言わせてもらったと、五月に謝罪します。
旅行最終日、五月の協力で「五月の格好をし、誰かは伏せたまま」で、再び風太郎と対峙する三玖。
「五つ子ゲーム」を正解できなかった風太郎は、目の前の五月が「誰なのか」を当てることが、そのリベンジです。
一花か三玖か、という所までは推理でたどり着いたものの、最終的に「一花」と答えた風太郎。
『自分を見つけてもらえなかった』
「正解」と「一花」を演じ、その場から去ろうとする後姿を見て、
「三玖か?」
やっと「見つけてもらえた」三玖、風太郎に飛びつきます…。


三玖可愛いなぁ……。
第68話 スクランブルエッグ⑧
風太郎争奪戦に一花、二乃、三玖が参戦。
旅行最後の温泉を、風太郎の妹・らいはと一緒に入りながら
「戸籍の改ざんという犯罪ギリギリの手を使ってでも、妹にしたいです!」
という四葉は、別の角度からの参戦でしょうか。
一方の男湯。
五つ子の父と風太郎、風太郎の父で入浴中ですが、空気が悪い…。
そして、風太郎の父と五つ子の父は、旧知の仲のよう。
思えばこの旅行は、風太郎と三玖が一緒に買い物に行ったスーパーの「懸賞で当選」したもの。
その当選者は「五組」でした。
が、風太郎父が仲居さんに聞いたところ、すでに「四組来てた」と。
残り一組が上杉一家だとすれば…五つ子一家は当選ではない?
その答えは、前の晩に風太郎が立ち聞きした、五つ子父と旅館の主人である、五つ子祖父(母方のお祖父さん)の会話にありました。
「あなたに残された時間は少ない」
最後に五つ子の祖父に、挨拶に行った風太郎。
「孫たちはわしの最後の希望だ。零奈を喪った今となってはな。孫たちに伝えてくれ。自分らしくあれと」
また来ます、という風太郎に対し、その時は五人の顔くらい見分けられるようになっていろ、と返すお祖父さん。
最後に中野家、上杉家全員で「誓いの鐘」で集合写真。
一人鐘の前で物思いにふける風太郎に、五月(の格好をした姉妹の誰か)が走り寄ります。
バランスを崩した風太郎は、鐘の紐を掴んだまま、後ろに倒れ、五月(?)は風太郎に覆いかぶさる格好に。
「誓いの鐘」を二人で鳴らし、なおかつ五月(?)は風太郎にキス。

三玖を見分けることはできたものの、目の前の五月(?)が誰かを見分けられず…。
この五月(?)と、将来結ばれることになるわけですが…いったい誰なのか??
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