【本記事は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第18巻のあらすじを紹介するもので、ネタバレを含みます】
表紙はかぐやと石上会計。
この二人のやり取りも、かなり好きです。
最初こそ、石上がかぐやを一方的に怖がるだけでしたが…「放っておけないかわいい後輩」「(怖いけど)頼りになる優しい先輩」という関係が出来つつありますね。
第172話☆かぐや様は信じたい
「先輩が…白銀会長の彼女って、ホントですか?」
突然かぐやに質問してきたのは、石上会計・伊井野ミコ会計監査と同じクラスの、小野寺麗さん。
体育祭の時には、石上にキツイ一言を浴びせ……、それでも最近は普通に接していて、ミコが腕を折った際は、心配して自宅に様子を見に来た子です。
小野寺さん曰く、会長とかぐやが付き合っていると「聞いちゃった」と。
かぐやは昔から、「ゴシップ心が煽られるような秘密話」を、漏らさなければ「友達」と認めていました。
これが想像以上に厳しいもので、「友達」と認められたのは藤原書記のみ…。
第164話で「最近私に対する態度が酷い」と主張し、誰からも擁護されなかった藤原ですが…本当は良い子なんですよね、ちょっとアレなだけで。
かぐやが会長との関係を明かしたのは、早坂・四条眞妃・柏木さんの三人。
小野寺さんがそれを知ったということは、この「三人の誰か」から話が漏れた…だとすると、かぐやはこの三人のうちの誰かを「友人と思えなくなる」……。
「小野寺さん。その話を、どなたから聞いたのですか?」
「えっ、四宮先輩本人からです」
前日(第170話)、会長と夜遅くまで(むしろ明け方まで)電話していたかぐやは、昼休みに中庭で寝ており、その際
「えへへ~、わたし会長の彼女……💛」
と、寝言で言っていたと……それを聞き、涙を流すかぐや。
自分の信じた人たちが、自分の秘密をばらしたのではない事が嬉しくて……。
が、寝言とはいえ、「会長と付き合っていること」を知った人がいることには変わりありません。
何とか誤魔化そうとするところに、伊井野ミコが入ってきます…小野寺さんの機転で、「四宮先輩は伊井野の腕が心配で、友達の私にクラスでの様子を聞いてくれてたんだよ」と。
小野寺さん良い子……。
ミコが来たことで有耶無耶になった「会長とかぐやの交際」について、
石上とミコのことも、ろくでもない噂を広めるのに荷担し、ひどく言っていたことを反省している、という小野寺さん。
「あーゆーの、もう勘弁って言うか。だから安心してください。誰にも言わないッス。伊井野と石上を、今後ともよろしくお願いします。」
小野寺さん……本当いい子!
おじさんこういう子に弱いわ~。
元々は「ろくでもない噂」信じていたけど、それを「反省」する素直さ…派手めな見た目ともギャップあって、いいです!
第173話☆藤原千花は結びたい
校長から頼まれ「生徒会の皆に」と、サクランボゼリーを持ってきた柏木さん。
皆でゼリーを食べていると、藤原書記が
「皆さん、サクランボの茎を口の中で結べますか?」
ありますね、結べると舌先が器用で、キスが上手いとか。
「サクランボの茎とキスの上手さに、相関性なんかないだろ」
とバカにする白銀会長ですが、柏木さんが速攻結べたことで
『いや、あるっぽい……!?』
かぐやに至っては、「はしたない女と思われたら恥ずかしい」との理由で、一瞬で「結んで解く」をやってのけるテクニシャンぶり…。
全然できそうにない伊井野ミコ会計監査は、
「柏木さん、私に上手なキスの仕方を教えてください」
と間違った聞き方をすれば、柏木さんは柏木さんで
「この子だったら全然アリ」
みたいな目でミコを見る…。
「大事なのは相手の気持ちを汲むこと。サクランボの茎が結べたからと、何がどうなるわけでもない」
と皆を諭した会長ですが…家に帰り、夕飯を作り、洗濯を畳み、風呂に入っている途中で…
「出来た--!!」
5時間39秒…何だかんだ「ずっとチャレンジし続けて」いた会長でした…。
第174話☆伊井野ミコは愛せない③
相も変わらず不仲な、石上会計と伊井野ミコ会計監査…見かねた藤原書記が、
「あのさぁ石上くん…ミコちゃんは適当に褒めておけばすぐ上機嫌になる、世界一扱いやすい子なのに、なんで上手にできないの?」
「ある程度の好感度がないと、成り立たない話」
と反論する石上ですが……翌日、二年生は修学旅行のミーティングで、石上とミコが生徒会室に二人きり。
たまたま石上がミコの字を褒めたところ、上機嫌に。
人間は、人に良くしてもらえば、そのお返しをしようとする心理が働く性質(返報性の原理)が備わっていますが、ミコはその気質の強い子。
今度はミコの髪を褒めたところ、生徒会室で「ゲームをやって良い」との許可まで…。
リング●ィットをやろうとする石上に、
「Vチューバーの実況動画を観たことがある」
というミコ。
今までミコの「気を張ってるところ」「怒っているところ」にしか目が行っていなかった石上、実は似通った趣味を持ち、ミコの素が「可愛らしく笑う子」だと気づきます。
「お前、皆の前でもそういう風に笑ってれば良いのに。それ、悪くないぞ」
「はっ?何言ってるの?意味わかんない。きもい。」
とトイレに立つミコですが…メチャ動揺してます。
そこに遅れてきた藤原、
「ミコちゃんは適当に褒めておけば機嫌直るチョロい子なんだから、可愛いとか言っておけば仲良くなれるって言ってるのに」
「藤原先輩……私のこと、そういう風に思ってたんですね……」
藤原…良い子のはずなんだけどなぁ……。
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第175話☆かぐや様は構われたい
その日、かぐやは白銀会長と「イチャつきたいモード」でした。
が、そういう時に限って会長は忙しく…自身にしかできない案件を抱え、誰も手伝いが出来ません。
藤原書記、石上会計、伊井野ミコ会計監査が先に帰り、かぐやと会長は二人きり…。
でも、忙しい会長に相手にしてもらえず。
膝の上に座ったり、後ろから抱きついたり、ほっぺにチューしたり、かまってちゃんアピールを繰り返すも、仕事に集中した会長に相手にされず……。
やっと会長が仕事を終わらせた頃には、かぐやは完全に「ふて腐れ」モード。
「もういいです」って態度を取りますが…それで済まないのは会長の方。
「俺がどれだけ我慢したと思ってる。正直もう限界だ……お望み通り、びっくりする程構ってやる。覚悟はできてるんだろうな?」
怖い目をした会長が、かぐやの反論を「口で」物理的に封じます……。
第176話☆石上優は見せつけたい
秀知院の体育は、科目の終盤にクラス合同でのトーナメント戦「クラスマッチ」が行われます。
自由登校期間に入っている、三年生の子安つばめ先輩が学校に来るのは、こういうイベントがある時くらい…石上はつばめ先輩に良いところを見せたいため、放課後の体育館でバレーボールの練習に励みます。
そこに遭遇したのは藤原書記。
放課後…体育館…バレーボール…なにやらデジャヴです。第23話で、初めて白銀会長に対して「特訓」したやつです。
藤原書記の後には、「元祖ポンコツ」の白銀会長も現れ、石上に特訓をつけたがりますが…会長ほどの「ポンコツ」ではない石上。
「邪魔になる」ので、会長・藤原とも、外に出されます。
そこに現れたのはかぐや。
実は、石上は元々かぐやに特訓を付けてもらう予定だったのです。
「日も沈んでから男子と会う、はしたない女」と思われたくない乙女なかぐやは、藤原と会長が現れたために、隠れていたのです。
「私はスパルタしかやり方を知りませんが、もちろん耐えられますね?」
特訓の甲斐あって、大活躍の石上。
「つばめ先輩。この試合勝ったら、僕とデートしてください」
「うん、いいよ」
見事優勝を掴んだ、石上チーム…。
第177話☆四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編④
クラスマッチで、宣言通り試合に勝った石上会計は、子安つばめ先輩とデートすることに…。
しかし、「デートって一体どこへ行けばいい」のか分からない石上、かぐやに相談します。
「一応考えてはある」という石上の意見を聞いてみると、プロのコーディネーターが服を選び、メイクをしてくれる「ファッションレンタル」でキメキメになったところからデートを始める、というもの。
「案の定、気色の悪いのが出てきたわね」
速攻ダメ出しです。
「普段のファッションセンスを否定されている気がするし、半端に女性目線を気取ってるのが一番気色悪い。飛び道具で勝負しようとする、その人間性に不安を覚えるわ」
ボロカスです。
次の案は
「行く先々に花が一輪置いてあり、それを回収しながら色んな所を廻り、最後にそれを花束にして、しかも花の頭文字が…」
最後まで聞きたくなくなる、気色悪さ。
「風変わりな人が奇抜なことをやったら、常軌を逸するの。貴方の場合普通なことをするつもり位が、いい具合に奇抜だと思うわよ」
サンドバッグです、石上。
最終的に「無難にディズニー」という結論に落ち着きましたが……自宅に帰ったかぐやは、早坂から「愚の骨頂」とダメ出し。
ディズニーにうるさい早坂、
「ディズニーは恋人の仲を深める場所じゃなくて、ディズニーを楽しむ場所なんです」
と力説。そのうえで「横浜デート」を提案してきます。
「完璧なデートプラン」を提示する早坂に、素朴な質問をするかぐや。
「このプラン、使ったことあるの?」
「私の脳内シミュレーションでは完璧なんです」
「えっ……つまり妄想ってこと?いつもこういう事考えてるの?趣味でやってるの?悩みがあるならちゃんと聞くから、話してちょうだい……」
鋭利な刃で早坂を切り刻むかぐや…。
結果このプラン、石上に「色々妄想はするけど、実際にデートしたことはない人っぽい」と追い打ちをかけられますが…。
それを生徒会室前で聞いていた早坂、
『もっと私を大事にしないと…そのうち天罰が下りますよ…。でもきっと、天罰が下ってもきっと乗り越えられるのでしょうね…。
もう、かぐや様は独りじゃない。私がいなくなっても、きっともう大丈夫』
早坂のスマホ画面には、「ママ」からのメール…。
「かぐや様の付き人解任についてのお話があります。修学旅行は京都と聞きました。一度本邸に足を運ぶように」
「かぐやの付き人解任」とは、穏やかじゃないですね……。
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第178話☆先輩くんと後輩ちゃん②
子安つばめ先輩と、例の「デート」の話をする石上会計。
早坂作「横浜デートプラン」を出そうとした石上でしたが、「スカイツリー行ったことない!」というつばめ先輩の一言で、行先はスカイツリーに…。
待ち合わせ場所、時間を決める二人の傍を、通り過ぎる伊井野ミコ会計監査と大仏こばち……。
この頃石上とミコは、以前よりだいぶいい雰囲気になってましたから…。
ミコ的に思う所はないのでしょうか…?
デートの日取りは、二年生の「修学旅行最終日」。
藤原が面白半分につけてくるのを警戒しての、日取りです。
それを聞いた白銀会長には、思う所が……。
つばめ先輩の近くを通りがかると、「つばめ先輩、石上と何話してたんですか?気を付けてください。あいつろくな奴じゃないですから。」
中学時代の件、小野寺さんのように実際に石上を知って、「そういう奴じゃない」と思うものもいれば、「ろくでもない噂」に振り回され続ける者もいます。
その「噂」が「真実でない」ことを生徒会が突き止めた時、一番憤っていたのが藤原書記でした。
藤原の、石上からの信頼の無さと、「ろくでもない噂」の真実。
特に後者は、つばめ先輩との恋愛における「足枷」になりかねず…。
未だ生徒会室の棚に保管されている「調査ファイル」は、藤原なりの抵抗。
皆がそこになるのを「黙認」している、真実が書かれたそのファイルを、公にすることが「会長としての務め」だとしたら…。
たとえそれが、石上の意思に反していても……。
そんな事を考えながら入った生徒会室には、ミコが一人、膝を抱えて泣いていました…。
棚には例の「調査ファイル」が無い、ミコがそれを読んだとしたら……。
が、実際のところは「心臓の鼓動」を聴いて癒されていただけ…
「母親の胎内を疑似体験出来て、すっごく落ち着く」
んだそう…「イケメンに励まされるCD」と、どっちが怖いかなぁ…。
心臓の鼓動、「落ち込んだときにすっごく効く」、とか言ってますから……つばめ先輩と石上のデート、ミコ的にはやっぱり落ち込む要因になってるんじゃ…?
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第179話☆早坂愛のモーニングルーティン
七歳でかぐやのお付きになった早坂の一日は、5時起床から始まります。
使用人のルールは厳しく、清掃を怠れば誰かの首が飛び、ディッシュやシルバーに曇りひとつあれば、誰かの首が飛ぶ。
執事等の上級使用人がいない四宮別邸では、最も古株の早坂が使用人たちの取りまとめを行います。
昼食・夕食の打合せ、庭師への指示、郵便物の確認、どこぞの会社からのご機嫌伺の手紙…返信内容を考えるのも、早坂の業務。
学校が終わった後は、送迎車に同乗し、かぐやと打合せ。
かぐやの習い事スケジュールの確認、来客の対応…。
この時点で、時刻は21時。
17歳の少女が行う労働ではありませんが、遵法意識の無い四宮家では、これが当たり前。
その後、主人であるかぐやに呼び立てられ、どうでもよい話に付き合わされる。
自室に戻った23時過ぎ、早坂には最後の仕事が…。
「本家の人間に、四宮かぐやの言動を事細かく、報告すること」
深夜1時過ぎ、ようやく眠りにつく……そして翌朝、5時起床。
これが早坂愛のルーティン。
かぐやのお付きになってからの十数年間、毎日「罪悪感に押しつぶされそう」だった早坂。
そして修学旅行の朝。
「かぐや様。大事なお話があります。今回の修学旅行を以て、私はこの仕事を辞めます。」
まさかの……ですね。かぐやが嫌いな「秘密を守らない」早坂…またそれを、本家に報告しており(そのことをかぐやには伝えていませんが)、お付きを辞めると……。
姉・早坂、妹・かぐや、という関係性が、かぐやと会長が付き合い始めたことにより、かぐやの知識と経験がグッと上がり、逆転したところがまた面白かったのですが…。
先の展開が気になります。
第180話☆白銀御行は廻りたい
遂に始まった秀知院学園の修学旅行。
白銀会長は、もちろんかぐやと廻りたいのですが……かぐやは「早坂がお付きを辞める」という状況に、それどころではなく、またかぐやのグループは、かぐやと早坂、早坂(学校での姿、ギャル)の友達二人で、輪に入っていけません。
会長のグループは、会長と翼くん、会長と合コンに行った風祭と豊崎の四人。
男同士で何だかんだ楽しんだ会長グループですが……気が付けば翼くんがいません……。
ちゃっかり柏木さんと合流し、いつものようにイチャついていた模様……。
夜は夜で、早坂を引き留めにかかるかぐや。
「別に辞めるのは貴方の自由だし……私はむしろ貴女の選択を応援したいと思っているの。
でもどこかすれ違いというか、認識の違いがある気がして……
それを修正すれば、私たち上手くやれるんじゃないかと思ってるだけ
私だって、無理に引き止めるつもりはないの
でも、それを試してからでも遅くはないと思うんだけど、どう思う?」
「……いえ、でももう決めたことなので」
何やら別れ話が拗れ始めた、男女のような様相です。
第181話☆白銀御行は独占したい
修学旅行も夜を迎え、「お風呂」の時間に……しかし、さすがに名門「秀知院」の学生、犯罪(覗き)には手を染めません。
その代わり、「風呂上がり、濡れ髪の女子」を見るため、会長グループは女湯の出入り口付近に待機。
「濡れ髪はプールの後でも、雨に濡れた子でも同じ」と理解を示せない翼くんに、白銀会長は力説します。
「湯上りで髪が濡れた状態というのは、人生の中でも遭遇率が相当低い。彼氏の特権だ!」
少し濡れ髪の良さを理解した翼くん、
「ドライヤーかける前ってイチャつきづらいし、何かお預け食らってるみたいな気分になるよね」
童貞が「焼き肉のタレ」の話をしている最中に、経験者が「霜降りステーキ」をぶっ込んでくるような所業に、不評を買います。
かぐやが「濡れ髪」で出てくると…その姿を他の男子に見られたくない会長、「脱衣所で乾かしてこい」と叱ります。
自分の独占欲の強さに、少し驚く会長。
その後、エレベーターで「早坂愛」に遭遇した会長は、「早坂愛=スミシー・A・ハーサカ」であることに気付きます。
その頃、初登場の四宮家三男・雲鷹は「逃げ切れると思うなよ、早坂愛」という、気になる言葉を……。
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