【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第14巻のネタバレを含みます】
表紙はかぐやと白銀会長。
二人の関係が大きく動きますね……フヘヘヘ。
第132話☆かぐや様は告りたい②
白銀会長から「スタンフォード行き」を聞かされたかぐやは、あくまでも「平静を装い」、
「何はともあれ、まずはおめでとうございます。これは、とても凄い事ですよ。」
会長のスタンフォード合格を祝う言葉を残し、キャンプファイヤーの点火(火矢)の準備があると、生徒会室を後にします。
こんな時に相談できるのは…早坂しかいません。
クラスのコスプレ喫茶で接客中の早坂を、半ば強引に連れ出したかぐやは、事のあらましを早坂に話します。
素直に送り出したいというかぐやに対し、早坂は「落ち込むか妨害するか」、どちらかと思っていたと失礼な…。
そして、残りの時間を恋人として過ごしたいなら…。
「今日、会長に好きだって言う!告白すればいいんでしょう!!」
早坂のアドバイスで「エモい」告白を目指すかぐやですが、悪戦苦闘…。
最終的に「素直な気持ちを言葉に」と言われたかぐやは、
「大勢で歩くとき……列から離れて歩く人がいると、ちらりと振り向く時の横顔が好き。
心配になるくらい、眠そうな目元とか、難題にぶつかった時の引きつり笑いとか、嫌味なくらい実直で、地味に負けず嫌いで、人は頑張れば何にでもなれるって思わせてくれる姿が、好き。
前に進もうとする会長が、好きなのよ。
だから……海外に行かないでーなんて、絶対に言えないでしょ…?」
「エモさ」を追求した早坂も、かぐやの素直な言葉に反省します。
「告白、絶対成功させましょう」
第133話☆かぐや様は告りたい③
「今日、会長に好きだって言う!告白すればいいんでしょう!!」
と意気込んだかぐやでしたが…肝心の相手・白銀会長が行方不明です。
会長を探している最中に見かけたのは、石上会計と子安つばめ先輩……。
かぐやに相談する前、(石上本人に、告白した自覚はないものの)石上からの告白に対し、断ろうと思っていたつばめ先輩。
二人が知り合うきっかけになった体育祭前、石上と同じ一年の女子生徒から「あの石上って奴にだけは、気を付けてください。中等部の時、暴力振るって停学になった、ストーカー野郎なんです!」
という話を聞いていた、つばめ先輩。
しかし、実際の石上は違っていました。
「意外と真面目で気配りさん」
そんな石上を、もっと知ってから答えを出したい。
そんなつばめ先輩は、「いつ頃までに返事をすればいいか、キミに決めてほしいの!」と。
しかし、告白をした自覚のない石上、何の返事なのか分かっていません。
直前に話していた「寒緋桜」の花見のことかと思い、
「3月に入ってからで大丈夫ですよ」
と……文化祭時点で12月なので、3ヶ月くらい待つと…つばめ先輩も驚きます。
石上に言われた3月まで、石上のことをじっくり知ってみることにした、つばめ先輩。
一方、会長を見つけられないかぐやは、自身の役割であるキャンプファイヤーの点火作業(火矢でキャンプファイヤーを射る)を無事終えます。
そんな中、上空から無数の紙が舞い降り…「文化祭は頂く 怪盗アルセーヌ」という文と共に、会長が屋上に作った「宝玉」が無くなっていました…。
第134話☆「二つの告白」前編
宝玉が無くなった屋上を見上げると、人影が…藤原書記に手を引かれて屋上に走るも、すでに人影はなく、残されたのは犯人が残したと思しき、予告状のみ…。
藤原は、予告状に書かれた暗号を解こうとしますが、かぐやは予告状の答えに気付きます。
「これに答えなどない」
という答えに。
これは藤原を引き付けるため、「藤原に邪魔されないため」に白銀会長が用意した「撒き餌」。
弓道着から制服に着替え、「ここからはノーヒント」で会長を探すかぐや。
会長に会ったら、缶コーヒーと「ハートのキーホルダー」を渡し、告白をする…それがかぐやの「策」でした。
缶コーヒーを買おうと、自販機に「諭吉」を入れようとするも、当然(自販機に一万円は)入らず、「ハートのキーホルダー」もどこかへ落とし……。
一方、「怪盗」を気取って、ハットにマントを身に着けた会長は……花火の時や月見の時同様の、謎テンションもタイムリミット、我に返りかけていました。
かぐやと会長、お互い「策」と「謎テンション」という武器を失い、ノーガードで決戦の時を迎えます……。
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第135話☆「二つの告白」中編
「怪盗アルセーヌ」である白銀会長の居場所(学園で一番高い場所である、時計台の上)を突き止めたかぐや。
「折角怪盗を追い詰めたんだ。何か景品を用意しておけばよかった。四宮は何か、して貰いたい事とか欲しいものはあるか?」
『私は、あなたにずっと側に居て欲しくて、あなたに告白して貰いたい!』
会長と知り合い、会長に惹かれ、それまでごく普通に他人を「使えるか・使えないか」「自分にとって有用かどうか」で判断していた自分が、「心が醜い嫌な女」であることを思い知らされたかぐや。
自分の思い上がりで告白なんかして、これまでの関係すら壊れたらと思うと、
『怖くて何も、言葉にできない。怖い…!!』
ポロポロと泣き出してしまうかぐや。
かぐやの涙を見て、狼狽える会長。
「……なぁ、四宮。良いものを見せてやる。」
会長がスマホを操作すると、コードリールに電源が入り、ワイヤーを巻き取る装置が動き…ピタゴラ●イッチのような仕掛けを作っていたようです。
「どうしても折り合いがつかないから、言葉に出来ないから、俺が思う最高に素敵なものをプレゼントしようと思ったんだ」
空に浮いていたのは「盗まれた」宝玉……、宝玉が破裂すると、これまた「盗まれた」大量のハートの風船が飛び出します。
「分かるか四宮、これが俺の気持ちだ」
いやもう鳥肌…。
第136話☆「二つの告白」後編
スタンフォードの願書を提出した日から始まっていた、白銀会長の計画。
文化祭の夜に、四宮かぐやとの関係性に決着をつけることを。
行動の読めない藤原書記に、邪魔されないような「予告状」
奉心祭伝説に準えた「宝玉オブジェ造り」
数百のハートの風船が空中に舞うには、上昇気流が必要…「キャンプファイヤー」をやりたがっていた伊井野ミコ会計監査(と石上会計)の「文実への派遣」
全てはこのシチュエーションのために……会長による「文化祭の完全私物化」が、水面下で行われていたのです……。
かぐやほどの才覚も、器用さも、家柄もない会長にとって、かぐやと対等になるためには、「かぐやに求められること」が必要だと考え、自分からは告白できない。
それでも、伝えたい気持ちがある。
言葉に出来ず、行動でしか示せない気持ちのすべてを、数百のハートに込めて……。
そして、会長からかぐやへ、「告白」ではなく「一生に一度のお願い」が。
「スタンフォード大を受けろ、四宮。俺と一緒にアメリカに来い!」
四大財閥総帥の娘ですから、進路も自由というわけにはいかないのでしょう、いきなりの話に戸惑うかぐやですが…。
「じゃあ、はいっ!わかりました。私もスタンフォード行きます」
あっさり答えたようで、実際は「実家を捨てるつもりで熟考」したというかぐや。
それでもかぐやは、会長が用意した「誰もが一度は空想するような光景」にあてられ、「一緒にアメリカに来い」という急展開に、頭が追い付かないのか、夢見心地なのか、大胆な行動に出ます。
「怪盗を捕まえた景品をくれる、っていう話でしたよね?それって、なんでもいいんですか?」
「まあ……俺があげられるものなら……」
「言いましたね」
「これが私の気持ちです」
第137話☆秀知院は後夜祭
後夜祭のキャンプファイヤーで盛り上がる、秀知院学園の奉心祭。
キャンプファイヤーの実施条件である「安全確認のための見回り」で、校外を見回る「キャンプファイヤー実施の立役者」、伊井野ミコ会計監査。
そんなミコに、「弓道場近くで拾った」(おそらくかぐやが落とした)ハートのキーホルダーを届ける、石上会計。
勿論、「ハートを贈る」意味合いでなく、落とし物を届ける先が風紀委員だから、なのですが……。
「あとこれ、撮っといたから」
石上がタブレットに撮って、ミコに見せたのは、キャンプファイヤーで楽しそうにはしゃぐ、生徒たちの姿。
「キャンプファイヤー、皆すげぇ喜んでるから。お前は見ておくべきだと思って。一番の功労者がこんなところで…」
嬉しそうに、画面に見入るミコ。
「……ありがと、石上。皆、笑顔だ。嬉しいね、石上!」
ミコが石上にこんな笑顔を向けるの、初めてですね。
いつもはこんなですから。
子安つばめ先輩に「ハートを贈り」、伊井野ミコにも「ハートを贈った(渡した)」石上……。
石上・ミコの今後の関係が気になるところです…。
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第138話☆かぐや様は教えたい
文化祭の夜、かぐやは早坂に、会長とのやり取りを話します。
勿論キスのことも……。
勝手に進路を決めて、かぐやの父・雁庵に知れたらどうなることかと、かぐやを窘めようとする早坂ですが、その前に……。
「キスって……実際どうでした?」
まずは気になった。
だが、よくよくかぐやの話を聞くと、「唇を合わせた先」がどうとか……。
「唇を合わせながら、舌を『れっ』ってするのが大人の作法なの。早坂はそんなことも知らないのね…」
「あほーーーー!!!」
ドストレートに怒られるかぐや。ファーストキスで、いきなり「深い方」をかましてしまったようです。
「そんなの殆どセッ●スです」「そんなことない」喧々諤々の言い合いの末、「経験者」に聞いてみることに……もちろん「柏木さん」です。
「初キッスからセッ●スまで、どれくらい間を置きましたか?」
そんなことしてないと否定する柏木さんですが、かぐやが真面目に聞いていることが分かると、「……初キスからは、二ヶ月くらい?」
生々しいです、柏木さん。
「じゃあ、大人のキッスからは?」
「………40秒くらい?」
『秒?』
「ド淫乱の性欲魔人」……。
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第139話☆白銀御行は語り合いたい
文化祭翌日、昨夜の「大人のキッス」の余韻が抜けない白銀会長は、かぐやとの関係を明確にすべく、話し合いを望んでいました。
が、生徒会室に現れたのは、2等身の「かぐやちゃん」。
藤原書記曰く、「出現条件が凄くシビア」で、ハッピー6割、現実逃避4割、それでいて睡眠不足という条件を満たしたときにだけ現れる、「レアかぐや」だと。
知性の大暴落を起こしたかぐやと、「大人のキッス」の話などできるはずもなく、ウサギのように扱われる「かぐやちゃん」。
やむなく、会話を成立させるために「かいちょー」と化した会長。
しかしこの「かぐやちゃん」、2等身はあくまでデフォルメで、実際にはこんな姿……。
第140話☆伊井野ミコは語りたい
第110話でアニメ化が発表された、白銀会長と石上会計の好きな漫画、「桃缶」が実写化されることに。
雑誌を見ながら沸き立つ二人に
「それ、いかがわしい雑誌ですよね。没収します」
と、風紀委員でもある、伊井野ミコ会計監査。
「桃缶」実写化のページをめくると……。
「ええーーー!?平野●耀くん主役やるのーーーー!?きゃああぁ、まじやばっ!!」
実はゴリゴリの「平野担」のミコ、映画は「千億回」観に行くらしいです…。
平野のことは置いといて、雑誌はやはり没収しようとするミコですが、
「もうこういうの持ってこないって、私と約束してくれるなら、この本は返してあげる。それさえ守ってくれるなら、仲良くできる可能性も…なくはない」
対石上の、ミコの態度としては、かなりの譲歩。
やはり、文化祭の出来事で、ミコの心境に変化が起きているのでしょうか…。
その後、子安つばめ先輩にクリスマスパーティーに誘われる、石上とミコ。
「二人とも出席」することにしたクリパ。
歪なトライアングラー、って感じですね……。
第141話☆四宮かぐやについて③
「かぐやちゃん」のまま、生徒会室で眠ってしまったかぐやの脳内では、白銀会長の誕生日ケーキの件以来、二回目の脳内裁判が開廷します。
「被告人:かぐや(アホ)」「弁護人:かぐや」「検察官:かぐや(氷)」「裁判長:かぐや(幼)」の四氏による裁判で、論点は以下の三点。
①会長との関係性について
②海外留学について
③大人キッスについて
①については「友達以上恋人未満」という結論に。
②については「会長と行く」という結論に至ったものの、検察官のかぐや(氷)が
「今お父様と距離を置けている現状を、幸福と思いなさい。眠れる獅子を起こすような真似は、絶対に避けるべき」
かぐやが父親を、相当恐れていることが分かります。
③については…再び検察官のかぐや(氷)が、その無計画な行動を非難します。
「氷ちゃんは会長のこと、好きじゃないからそんなこと言えるのよ!」
かぐや(アホ)に言われた、かぐや(氷)がブチ切れます。
「白銀御行を一番最初に好きになったのは、他でもないこの私よ!!貴方たちと同じように…いえ、それ以上に!!彼との未来を一番真面目に考えているのも私!!」
裁判長、かぐや(幼)のガベル(木槌)を奪ったかぐや(氷)が、かぐや(アホ)に投げつけ、頭に命中……。
脳内裁判が強制的に終了し、目を醒ましたのは「氷のかぐや様」……。
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