【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第12巻のネタバレを含みます】
表紙は「子安つばめ先輩(3年生)」(白銀会長、四宮かぐや、藤原書記は2年、石上会計、伊井野ミコ会計監査は1年生)です。
可愛いなぁ……。
第112話☆白銀御行は告らせたい①
スタンフォードへの進学を決めた白銀会長に、残された時間は短い。
『文化祭までに四宮から告られなかったら、俺から告る』
そう決意した会長は、羞恥心を捨て、「男らしくガツガツ行く」ことに。
文化祭で、かぐやのクラスは「コスプレ喫茶をやる」と聞いた会長、「四宮のコスプレが見たい」と。
コスプレした自身の可愛さで、会長を悩殺しようと目論むかぐやですが…素直に褒められ、逆に恥ずかしくなってきます。
ミニスカブレザーに着替えたかぐやに対しては、
「スカートが短すぎる。他の男どもに、四宮の肌をジロジロ見られるのは、我慢ならない」
かなーりきわどいですが、これが会長の偽らざる本心。
ドギマギしながら、かぐやが最後に選んだコスプレは……パリの姉妹校歓迎準備の際に、会長をぶっ壊した「ネコ耳」に「メイド服」!
再び会長をぶっ壊したかぐやですが、生徒会室に入ってきた石上が(てっきり藤原書記がコスプレしていると思い)「恥が欠落」「イカレた格好」と扱き下ろされ、見事にぶっ壊されます……。
第113話☆白銀御行は告らせたい②
『四宮をデートに誘う』
前回からイケイケモードの白銀会長は、かぐやをデートに誘うことに。
「出来るだけ自然に」誘いたい会長は、近くの高校の文化祭に、「偵察目的」でかぐやを誘いますが…、
「わざわざ会長がそんな事しなくて、大丈夫ですよ」
あっさり断るかぐや。
落ち込む会長。
……数秒後、かぐやは「自分がデートに誘われていた」ことに気付きますが、時すでに遅し…別の話題に移っています…。
翌日、意を決して自分から「デートに誘い直す」かぐやですが、意図せぬ石上会計、伊井野ミコ、藤原書記の妨害(?)に遭います。
「かぐやさんが行ったら、絶対ナンパされますから、行かない方がいいです!」
という藤原に対し、
「でも……男の人がいれば、ナンパされませんよね?」
男の人(会長)と一緒なら大丈夫、と遠回しにアピールしますが……。
偵察目的の文化祭は「会長と石上」の男同士で行くことに……。
第114話☆白銀御行は告らせたい③
「お遊び程度」にギターが弾ける藤原書記が、文化祭用に頼まれたTAB譜を起こしていると、
「男なら一度は、文化祭のステージでギターをかき鳴らすのを、夢見るものだ」
と白銀会長。
「そんな夢はすぐに捨ててください。会長は客観的に自分を見れてない、もう少し客観的に自分を見た方がいいです!」
ポンコツ会長を知る藤原から、手厳しい指摘を受けた会長は、客観的に自分を見るため、伊井野ミコと二人きりの生徒会室で
「俺のことを男として、どう思う?俺を恋愛対象として、見ることは可能か?」
藤原の登場で誤解は解けたものの、まったく客観視できていない質問に、あきれる二人。
改めて、客観的な意見を求めると、藤原からは
「駄目な子供の躾をしている気分です。一切男らしさを感じません。噛めば噛むほどエグみが出る食べ物っていうか、人生最後の晩餐には絶対選ばないというか…」
笑顔でグサグサ刺してきます。
一方のミコ、
「会長のこと嫌いじゃないです。尊敬も感謝もしてます…。ただ……」
藤原に耳打ちした内容が、
「顔が全然タイプじゃない」
藤原以上にきっつい評価。
後から生徒会室に来たかぐやに、
「会長が自分の悪口を言ってほしいとのことで、今合法的に会長の悪口を言う会をしているんです」
と趣旨の逸れた説明をする藤原。
「私は、今の会長で良いと思います」
というかぐやの言葉一つで、完全復活の会長……。
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第115話☆伊井野ミコは愛せない①
前年までの一日開催から、二日間開催になった文化祭。
文化祭実行委員の人手が足りず、生徒会から石上会計と伊井野ミコ会計監査が、ヘルプに行くことに。
文実の委員長が「子安つばめ先輩」ということで、やる気満々の石上。
応援団の時同様、「ウェイ系」のノリに戸惑うミコ。
陰キャな自分を殺し、「ウェイ」なノリに徹する石上。
「キャンプファイアー」に特別な思い入れのあるミコは、実施を推しますが、反対意見が多数。
自治体の許可も下りなくなったし、ノリのいいつばめ先輩も、「難しいかなぁ…」と否定的。
皆の視線が自分に集まり、生徒会長選の時同様、アガって話せなくなるミコ。
ため息交じりに
「助けてやろうか?」
という石上の一言にキレたミコ、怒りで視線も気にならず、
「確かに自治体も渋っています!それは私たちが大人から信用されていないからです!じゃあ、大人の信用を勝ち取るために、必要なこととは!?風紀です。風紀委員とは、大人から信用をもぎ取る仕事のことなんです!!」
長年の風紀活動は無駄でなく、以前から町内会長の奥さん方が、ミコの活動に感心しており、ササっと「大人の信用」を勝ち取るミコ。
近隣住民への周知は、応援団で石上と一緒だった小野寺さん「わたしだってキャンプファイヤーとか、めちゃやりたいし!」と、お手伝い。
伊井野ミコ、完全勝利です。
第116話☆文化祭を語りたい
「かぐや様は告らせたい」のスピンオフ、「かぐや様を語りたい」のマスメディア部のお話です。
文化祭も近づき、取材に回るマスメディア部。
四宮かぐや、子安つばめ、天文部部長で、暴力団組長の娘・龍珠桃に話を聞いた後、最後は白銀会長の許へ。
「生徒会伝統の悪ふざけ」という宝玉ハリボテを作成中の会長。
文化祭に向けての意気込みを聞かれ、
「文化祭は男らしく決める……かな」
意味深な言葉を残します。
第117話☆藤原千花は闘いたい
筋力の無い石上会計を、バカにする藤原書記。
「僕は男ですから、女の藤原先輩より、僕の方が筋力ありますよ」
その一言でスイッチの入った藤原発案で、「生徒会腕相撲トーナメント」が開催されることに。
トーナメント前に、藤原に瞬殺された伊井野ミコ会計監査を除く、白銀会長、かぐや、石上、藤原が、トーナメントで最強を決めます。
初戦は「かぐや vs 石上」。
弓道部で鍛えているかぐやは、「引きこもり系ニートボーイ」石上を圧倒します。
二戦目は「会長 vs 藤原」。
自信があるだけあって、会長と互角の展開の藤原。
そこにかぐやが…、藤原の「ズル」を指摘します。
会長の指先の方に自分の手を移動し、てこの原理で力が加わり易くする……。
「正々堂々」勝負して、藤原惨敗。
決勝戦は「会長 vs かぐや」……が、お互い「手を繋いでいる」時間を長く感じたいがため、「試合を引き伸ばし」ます。
決め手は「手汗」。
「手汗」をかき始めたかぐやが、恥ずかしさの余り、力を入れて会長に勝利。
「初代マッスルクイーン」の座に輝きました……。
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第118話☆白銀御行は膨らませたい
クラスの出し物が「バルーンアート」の白銀会長と藤原書記。
風船を割りまくる不器用な会長に、柏木さんが「誰でもできる仕事もあるし、そっちの方が向いてるんじゃ…」と、フォローします。
何だかんだ、これまで「ポンコツ」な会長の面倒を見てきた藤原、
「何で子供の可能性を潰すようなこと、言うんですか!!」
とキレます。
「今回は藤原に迷惑をかけず、自分で頑張る」
生徒会室でお針子をするかぐやの前で、バルーンアートの練習をする会長ですが……やはり風船を割りまくる会長。
珍しく、かぐやの前で弱い自分を見せる会長。
「ボロ出さないように必死こいて、自分の駄目さを認めたくなくて足掻いてる。こういうのを無駄な努力、って言うんだろうな…」
「会長の今まで重ねてきた努力全てが、今の会長を作っているのだわ。素敵な話……!」
「そうか…無駄な努力なんて無いって、四宮は言ってくれるか」
「?当たり前でしょう?」
実は、倉庫にあった古い風船を使っていた会長。風船は劣化するから、割れて当たり前と、新しい風船を藤原に渡されますが…。
新しい風船でも「ポンコツ」は変わらず、いつもの「特訓」の流れに……。
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第119話☆白銀圭は見せつけたい
中等部の文化祭を見に行きたい白銀会長ですが、「悪目立ちしたくないから、制服では来ないで!」と妹・圭にきつく言われます。
私服で来るなら、試しにどの格好で行くか見せて、と言われ、着替えた会長ですが…。
会長のファッションは、中二で止まっていました。
圭にもらったウェストポーチを、馬鹿正直にウェストにつけて蹴られ、散々ディスられる会長…。
「新しい服を買うしかない」という結論に至りますが、父と会長の財布の中身は、「二千円札」と「長野五輪の記念五千円硬貨」という使いづらいもの…。
「仕方ない」と圭が取り出したのは、「毎年誕生日に、兄が勝手に財布に入れる千円」を貯めておいたもの。
翌日の中等部文化祭、圭に買ってもらった服で現れた会長に、「カッコいいねーー!!」「私もあんなお兄様がいたらなー!」「私だったら絶対自慢して周るのにー!」
周りから聞こえる声に、まんざらでもない圭ちゃん。
何だかんだ、やっぱり仲良し兄妹…。
兄のために服を買ってあげる圭。
二人が出かけた後、何も言わずエプロンを付け、夕飯の支度を始める父……いい家族…っ!
第120話☆四宮かぐやについて①
秀知院学園の文化祭「奉心祭」の由来になっている古事、「重病の姫を助けるため、『若者の心臓を火にくべ、その灰を蘿蔔の汁に解き飲ませよ』という噂を聞いた、一人の男が心臓を捧げ、姫を助けた」。
子安つばめ先輩から聞いた、胡散臭い話に興味を示さないかぐやですが、「奉心祭でハートの贈り物をすると、永遠の愛がもたらされる」という話は、すっかり信じ込みます。
自分から贈るのは恥ずかしい…水玉に紛れて一つだけハートの入ったハンカチなら…、そんな考えを巡らしていると、会長が生徒会室に。
普段より疲れている会長ですが、文実から仕事を巻き取ってきたと。
「一番文化祭のために頑張った人たちが、文化祭を楽しめないなんてのは、あんまりだからなー」
何気ない一言に、改めて魅力的だと感じるかぐや……あと一歩、次のステップに進んでみたい……。
帰宅したかぐやは、早坂に「水玉だけど、一つだけハート。でもハートに気付かれちゃダメ」なハンカチを探せと、無茶振ります。
「そんなニッチなニーズに合わせた商品はありません」
と一蹴されます。
「これを贈るってことは、もう告白みたいなものですよ?」
「私は、白銀御行が好き」
早坂に、初めて自分の気持ちを吐露したかぐや。
『恋愛は好きになった方の負け』
その考えなら、かぐやは負けを認めたことになります。
実際、かぐやは仄かな敗北感を感じます……が、同時に「重い荷を下ろした」安堵もありました。
しかしそれは、かぐや主観のお話。
「先に恋に落ちた方が負け」ならば、白銀御行は入学式から間もない四月、四宮かぐやに「恋に落ちて」いました……。
第121話☆1年生 春
秀知院学園に入学して一週間、白銀御行はクサっていました。
いいとこの子息・令嬢で、小学校から秀知院にいる「純院」と、白銀のような外部生「混院」は、区別されていることを知ったからです。
「親が金持ちだと偉いのか」と荒れる白銀に声を掛けたのは、当時の生徒会長。
「外の世界を、フラットな視点で見てきた人材」が欲しい、という理由でした。
「とりあえず見学だけでも」という生徒会長に連れられ、学園内の沼の清掃を手伝う白銀。
清掃の最中、一人の女生徒が沼に落ちます。
『俺は泳げないし……誰か泳げる奴、助けに入れよ!誰か…誰かーー』
腰にロープを巻き付け、沼に飛び込んだのは、当時「氷のかぐや様」と呼ばれ、他を寄せ付けない雰囲気を纏っていた、四宮かぐやでした。
『家が金持ちだとか、生まれつき才能があるとか関係ない。動くべき時に動けるか。それができる人間は、たとえ泥にまみれても、きれいだ…』
この時、四宮かぐやに恋に落ちた、白銀御行。
「彼女の横に立てる人間」として、生徒会長を目指すようになります……。
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