【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第10巻のネタバレを含みます】
第92話☆かぐや様を照れさせたい
白銀会長は、かぐやは多分、自分を好いてくれている…が、それが「恋愛感情」としての好きなのか、「LOVE」なのか「LIKE」なのかが分かりません。
「友達でいたい」「優しい人だと思う」
そんな定型文で振られることを避けるべく、かぐやの気持ちを確かめようとします。
掃除当番でゴミ箱を運んでいるかぐやに、代わりに持つと言って手に触れてみたり、
「四宮って、綺麗だよな」
とドストレートに褒めてみたり……が、顔色一つ変えないかぐや。
内心はこんな感じですが、第81話で身につけた「ルーティーン」のおかげで、平静を保っています。
積極的に攻めたものの、「優しい男」で終わるのかと、落ち込む会長。
「私は優しい人間が好きです。優しくなくても、優しくあろうとする人々が好きです。私はそういう人と、ずっと一緒に居たいです。」
と言い、去るかぐや。
『「そういう人と、ずっと一緒に居たい」ってこれ、遠回しなプロポーズじゃね!?』
単純で幸せそうな会長…。
第93話☆かぐや様は連れ出したい
バイトも生徒会もない放課後、白銀会長はクラスの友人に「色んな高校の人と繋がりを作る、交流会的なの」に誘われます。
その様子を見ていた、かぐやと早坂。
「止めなくていいんですか?あれ多分合コンですよ?」
「合コンってアレでしょ!?男女がつがいを求めて乳繰り合う盛り場のことでしょう!?」
そんな場所から、絶対に会長を連れ出したいかぐや。
「スミシー・A・ハーサカ」として、送り込まれる早坂……。
カラオケ店で「むかしこっぴどく振った女」である、ハーサカと再会した会長は、
「好きな人が居るって言ってたじゃない。彼女……君がこんなところに居たら、きっと悲しむよ?」
と諭され、帰ることに…。
別の男子にグイグイ絡まれるハーサカを助けるため、二人で別室に。
結果、かぐやの指令
「会長を連れ出す」
ことに成功した早坂ですが……様子がおかしい……?
第94話☆かぐや様は阻止したい
「男女がつがいを求めて乳繰り合う盛り場」である合コンから、かぐやの指令通り白銀会長を連れ出した、早坂。
二人で別室に移った後、
「会長を落せるものなら、落としてみなさい」
と煽られ、チャレンジした結果フラれた、58話のリベンジにかかります。
「性欲にまみれた男の群れ」に早坂を放り込んだかぐや、
「今日の早坂なら、手段を選ばず、会長を落としにかかる…」
早坂と会長のいる部屋を特定したものの、中に入れずドアの前で立ち尽くしていると…中から聞こえてきたのは、
「いや…もうこれ以上は…!」
「お前が言い出したことだぞ。満足するまで、付き合ってもらうからな。オラ連続でイクぞ!」
「大きい!そんな……出さないで!!もう限界!!」
「遅かった……」
完全にイヤらしいことを……という感じのやり取りに、後悔するかぐや。
会長がトイレに行った隙に、かぐやが部屋に入ると、早坂がソファに寝転んでいます…というより、倒れています。
会長の「ラップ」がひどく、例えるなら「ナマコの内臓みたいな歌声」。
「そのくせ大きい声出すから、もう限界」だと。
会長トイレから戻ると、部屋には誰もおらず……。
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第95話☆伊井野ミコは癒されたい
「げっ、石上だけ……?」
二年は学年集会で、生徒会室に石上と伊井野ミコだけ。
犬猿の仲の二人は、軽く相手を罵りあった後、イヤホンして石上の声を遮るミコ。
が、イヤホンジャックの刺さりが甘く、環境BGMが聞こえてきます。
小川のせせらぎ、雨の音、カエルの鳴き声……石上も同時に癒されていましたが、次に聞こえてきたのはラクダの泣き声。
「ン゛エ゛エ゛エ゛ア゛ア゛ア゛」という、とても「癒し」とは遠い鳴き声ですが、ミコは癒されてる顔。
次に聞こえてきたのは、男性の声。
「ああ…君は偉いよ。とても頑張ってる。そのままの君で良いんだ。君は良い子だ。大丈夫…大丈夫だから…」
『怖い怖い怖い!!なにこれ洗脳??伊井野これ聞いて癒されんの??』
イケメンが励ますCDだが、今日イチ癒された顔のミコ。
そこに二年の三人(白銀会長、かぐや、藤原書記)が。こんなん聞かれたら、俺だったら死ぬ。
ミコと同じようにイヤホンジャックを甘めに刺し、電波萌えアニソンを流す石上。
「他人の振り見て我が振り直せだ」
ミコが気付いてくれるよう、「あえて」恥をかいた石上ですが……ミコには通じず、スマホの再生をタップ。
「あぁ、可愛い。君は本当にキュートだ…。みんな君にメロメロだよ…」
「メロメロじゃねぇよバカ!!」
第96話☆かぐや様は食べさせたい
シンプルだからこそ、その作り方に強い拘りを持つ男子が多い「チャーハン」。
御多分に漏れず、白銀会長も石上会計も、自分の作り方に拘りがあり、それを否定されたことで「どっちが美味いか」を決めることに。
唐突に決まったチャーハン対決、かぐやも参戦を表明します。
白銀会長の胃袋を掴むため。そして、会長のチャーハンを味わうために。
藤原書記が「味王」、伊井野ミコが審査委員長として開催する、生徒会チャーハン対決!
最初はかぐやの「牡蠣チャーハン」。
「『春牡蠣』…ですね…」
知ったかぶった藤原ですが、かぐやが使ったのは、普通に「冬牡蠣」で、藤原赤っ恥。
藤原9点、ミコ5点と、ミコは辛口評価ですが、これがチャーハン勝負だったから、5点。これが牡蠣勝負だったら、間違いなく満点だと。
「健康面に気を遣った、栄養バランス。愛を感じる丁寧な下ごしらえ。何よりおいしく食べてほしいという、気持ちがとても感じ取れました。四宮先輩は良い奥さんになるのでしょうね。」
ちょろいです、かぐや。
次は石上のチャーハンでは、「軍鶏の卵と鶏がらスープ、言うならば軍鶏の親子チャーハン」と再び知ったかぶりますが、卵はスーパーで、スープはウェイパーだと…藤原また赤っ恥。
藤原8点、ミコ1点。非常に厳しい点数のミコですが…その実「おいしいけど言うのが恥ずかしかった」と。
最後は会長、一口食べて、涙を流す藤原。
「具なしチャーハンが、会長の家の台所事情を物語っていて…。」
憐れまれた会長、満場一致で優勝です。
ちなみに、かぐやと会長のチャーハンは、いずれもミコが完食…。
第97話☆柏木渚は誅したい
「彼に浮気されたんです!!」伊井野ミコとかぐやのいる生徒会に、相談に来た柏木さん。
きっかけは「昼休み、二人で仲良さそうに話していた」とのこと。
「これは浮気でしょうね」
同意するかぐや。
法的にも不貞に当たらないし…一人、釈然としないミコ。
一緒に食事した際、彼氏のスマホを盗み見た柏木さん。パスコードは指の動きで覚えており、メールを一通り見たと。
が、特に怪しいところもなく、彼を信じて探偵を雇った柏木さん。
「全然信じてないじゃないですか!!」
と突っ込むミコに、「信じてるから潔白を証明したい」「探偵を雇うのは勇気がいる」と、意見の合うかぐやと柏木さん。
最終的に「相手の女子に勉強を教わった」ことが、決定的な浮気だと。
かぐやも激しく同意し、
「自分の知らないところで他の女の手ほどきを受けるなんて…。その女に内側から染められている、証拠。私なら許しません。」
二人の怖さに圧倒され、「イケメンが励ましてくれるCD」に、心の拠り所を求めるミコ。
最終的に、彼氏を問い詰める柏木さんですが、実は「誕プレ」を選ぶのを女友達に手伝ってもらっていた、と。
その場でプレゼントを手渡され、生徒会面々の面前で、だいぶ深めのキスをする、柏木さんと彼氏…。
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第98話☆四条眞妃は何とかしたい
第97話で、柏木さんの彼氏との浮気疑惑をかけられた、四条眞妃。
柏木さんと彼氏の前では、「こいつをそんな目で見るわけないじゃ~ん!」と高笑いでしたが、本当は彼氏さんが好き…。
泣きながら地べたに横たわっていた四条眞妃を、気づかず踏んずけてしまった、白銀会長と石上会計。
生徒会室に連れてきて話を聞くと、実は四条眞妃、四宮家の分家で、かぐやとは親戚関係。
ただ、眞妃から見てかぐやは「再従祖叔母」にあたるという、かなり遠い血筋のよう。
成績は学年三位で、白銀会長(一位)、かぐや(二位)に次ぐ秀才で、いわゆる「ツンデレ」で、態度は高慢。
が、その高慢が、最後まで持たないのが可愛いところ。
石上に、柏木さんの彼氏が好きなんでしょ?と突っ込まれるも、「好きじゃない」と否定。
「好きじゃないって!」
「ホントは好きなんでしょ!!」
「……うん」と素直。
「略奪でもするのか?」
と白銀会長に聞かれると、「庶民は野蛮ね、そんなはしたないことを、この私がするわけないでしょう」とバッサリ否定しますが…。
「だから別に、彼が誰と付き合おうと関係ない……最後に私のそばにいてくれたら、それで十分…」と、めっちゃ健気。
四条眞妃、会長と石上という大事な相談相手、二名ゲット。
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第99話☆白銀御行は信じられたい
白銀会長の「合コン参加」を、いまだ引きずっているかぐや。
藤原書記に、合コンでは具体的に何をするか聞いたところ、生徒会の皆で、合コン系ゲームをすることに。
藤原が選んだのは「十円玉ゲーム」。
「知ってます!これ使うんですよね?」
鳥居のマークと「はい」「いいえ」に50音が書かれた紙……懐かしいですね、「こっくりさん」……どんな合コンだよ。
「十円玉ゲーム」とは、誰かの質問にYESなら表、NOなら裏を出しますが、誰がどの十円玉を出したか分からないようにする、言わば匿名アンケートです。
石上の質問:「ぶっちゃけ僕のこと嫌いな人」
石上の質問を「重い」と貶した、伊井野ミコの質問:「皆さんは正直、私のことをウザいと思ってるんじゃないですか?」
発想が同じレベルな二人…。
かぐやは、場にある十円玉の年号を確認したうえで、
「私に恋愛感情を抱いている人」
と質問します。会長が自分に恋愛感情を抱いているか、確認するために。
一枚表が出されますが、会長が持っているはずの年号の十円玉が、場にありません。
かぐやの行動を読んで、会長がポッケの中ですり替えたのです。
カウンターで会長の質問、
「年号で誰が何を出したか特定可能と気づき、それを利用しようとした不届きもの」。
表(不届きもの)を出したのは…かぐやと藤原、石上の三人……かぐやだけではなかったのですね。
第100話☆生徒会は撮られたい
かぐやにとって、携帯は「電話をするもの」であり、同年代の女子が事あるごとに、携帯で写真を撮る様子に、軽蔑の視線すら向けていました。
しかしそれは、「撮りたいものが無かったから」。
生徒会に入って以降のかぐやは、日常を写真に残すようにしていました…。
学校のパンフレットのモデルを、生徒会に頼みに来た校長ですが、かぐやは家の方針で「不特定多数が目にするメディアに、顔写真を掲載してはならない」と。
残った白銀会長、藤原書記、石上会計と伊井野ミコをモデルに、写真を撮り続けます。
その様子を羨ましく思うかぐや。
そんな様子に気付いたのか、最後にパンフレットと関係なく、生徒会の集合写真を撮ろうと提案する会長。
屋上での撮影に、「メディアに掲載されるものでなければ…」と一緒に写真を撮ろうとしたとき、突風に煽られて、かぐやの携帯は屋上から落下します。
写真が消えてしまったことに、涙を流して落ち込むかぐや……。
第101話☆生徒会は撮らせたい
かぐやが使っていたガラケーは、古い機種でデータのサルベージは無理。
やはり、今までの写真はすべて消えてしまったのです。
落ち込み継続中のかぐやは、早坂に「適当なのを」と、スマホに機種変します。
翌日も落ち込み続けるかぐやですが、生徒会の皆も気にかけますが、原因に心当たりがありません。
「携帯が壊れたくらいで、四宮かぐやが落ち込むはずがない」
出た結論は、「いつも通り接する」でした。妙な気遣いはしない。
かぐやがスマホに変えたことで、やっと全員LINEができるようになり、会長が生徒会のグループを作ります。
「四宮が仲間外れになる」と、会長が今まで作らなかったのです。
ついでにアルバムも作り、次々にアップされる写真。
「……凄い量ですね……前の携帯が壊れた時、全部無くなってしまったかと思ったのに…かえって、前より一杯になってしまいました」
元気を取り戻したかぐや。
最後はかぐやのスマホの「笑顔検出機能」で、昨日撮れなかった、生徒会集合写真。
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