鄴城
朱海平原の戦いに敗れ、李牧がその解放に向けて目指す地、鄴。
王翦をして「攻略できない」と言わしめた、難攻不落の鄴。
秦軍が周りの城を落し、その民を向かわせた鄴。
人を集めたうえで、食糧庫に火を放ち、外からでなく、内部からの崩壊を狙っている、鄴。
桓騎軍が城外を囲んでいる鄴。
次の戦いの舞台となる鄴は、今まさに内部からの崩壊を始めている最中でした。
食糧が尽き、飢えた民衆は鄴城外に出ようとします。
無論、そんなことをすれば周りを囲む桓騎軍に攻め入られ、鄴はあっという間に落ちてしまいます。
それを避けるべく、城門に近づくことを許さない趙軍。
城外からは、「桓騎軍は一般人を殺さぬ!城を明け渡せ!」の声。
桓騎軍の声は、もちろん陽動です。
城門付近では、民衆と趙軍の小競り合いが起き、一触即発の状態です。
それを感じ取った桓騎軍。
軍内でも「手の付けられない」ゼノウ一家に準備を始めさせます。
そこに伝令が。
「李牧軍だ!李牧軍が南下して、ここへ向かっているそうだ!!」
李牧軍が到着し、鄴の城内の軍勢が出てくれば、桓騎軍はたちまち挟撃されます。
桓騎軍の軍師・摩論は、桓騎に撤退を進言します。

しかし、当の桓騎は眉一つ動かさず、「摩論、落ち着け」の一言。
そこへ別の伝令が、続報を持ってきます。
「李牧軍の後ろから、王翦軍がものすごい勢いで南下している」と。
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十の二
鄴の桓騎軍に伝令が来た一日前、朱海平原の十五日目。
王翦軍は「軍を縮小して」李牧軍を追う作戦に出ます。
その規模は「十の二」。
2割の勢力で、李牧軍を追う、と。
理由は2つ。
一つ目は朱海平原での激闘で、負傷者が多く、全軍足並みを揃えて追うのは難しい。
二つ目は兵糧。全員を食べさせる分は残っておらず、残りをかき集め、李牧を追う「選抜隊」に与え、気力・体力を回復させて追撃戦を遂行させる。
李牧を追う事だけを考える、信。
王賁もそれに近しい気持ちです。
しかし、蒙恬だけは別のことを考えていました。
「追撃隊もきついが、ここに置き去りになるものの方が『もっと過酷』になる」
残軍を率いる田里弥は、李牧軍は全兵南下していった。
王都・邯鄲にある王都軍は危険だが、出てくる気配はない。
「差し迫る問題はただ、食糧だけだ」と。

「そこは何とか『うまくやりながら』ゆっくり南下し、陥落した鄴に遅れて入城する」
「食糧だけ」「うまくやりながら」
非常に含みを持った言い方ですね。
「いずれ秦の領土となる地、考えなしの愚行はおかさぬ」
と言っているので、少なからず周辺集落を襲って、食糧を確保、ということもあるのでしょうか…。
そして、選び抜かれた精兵たちが、王翦指揮のもと、鄴を、李牧を目指します。
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