ひぐらしのなく頃に 解 ~皆殺し編~ 其の七「雛見沢症候群」
綿流しのお祭り翌日、「いつも通り」雛見沢分校を訪れる大石さん。
「その世界」によって、話を聞く相手が圭一だったり、レナだったり、梨花ちゃんだったりしますが…。
今回は梨花ちゃん。
あらかじめ聞いてますからね、2人を殺害をほのめかす話を聞いたと。
「これで5年連続…しかし、今年の事件はいささか妙なんですよ。
岐阜で遺体が発見された、鷹野三四さんの死亡時刻が合わないんです。
死んだのは祭りの前の晩なんです。
でも、お祭りの晩にみんなが鷹野さんを目撃している。
歯型の鑑定には、鷹野さんが通っていた歯科医の資料を使ったんですがね、仮にそれが偽物だったら……鷹野さん、まだどっかで生きてるんじゃないかな~?
雛見沢連続怪死事件。
これがオヤシロ様の祟りに見せかけた、巧妙な計画殺人だとしたら……。
まぁ、仮説にすぎませんがね…。」
すごいですね、大石さん。
真実に辿り着いてしまいました。
鷹野さんは「検死結果の方が間違ってると思ってくれるわ」と言っていましたし、実際「罪滅し編」の大石さんは、「あちらの鑑識のポカ」と言ってましたが…
この世界の大石さん、優しく有能です。
ただ、「真実に辿り着いた脇役」って、たいてい殺されますよね…。
フラグ?
入江診療所。入江先生と梨花ちゃん、小此木が集まっています。
「ありえない」
鷹野さん犯人説を信じられない入江先生。
「大石も確信があるわけではなさそうです。
小此木、何か知らないですか?」
「今は上が調べているところですんね、曖昧なことは言えませんね」
「私も東京から疑われているようです…富竹さんと鷹野さんを殺して、私に何の得があるのか!」
「これまでとは違う…鷹野が犯人かも知れないなんて、考えたことなかったわ」
「でも、真相と突き止めるには時間が足りないのです……」
梨花ちゃんは「熱っぽい」ので学校をお休みします。
沙都子はひどく心配しています。
梨花ちゃんの予想では、自分が襲われるとしたら今日か明日。
「沙都子を巻き込むわけにはいかない」
沙都子を巻き込みたくないがための、仮病でした。
自宅にいる梨花ちゃんに、小此木から電話がかかってきます。
昨日の事件は入江先生が犯人の可能性が高い、と。
資金を横領しようとしていたのを富竹さんと鷹野さんに気付かれ、2人を殺した。
関係者である梨花ちゃんにも、危害が加わる可能性があるから、家を出ないよう言われます。
この時点で、誰を信じていいか分からない梨花ちゃんは、大石さんにも援護を求めます。
「ボクを殺すという匿名の電話があったのです」
警官を行かせ、自身も岐阜(鷹野さんの遺体が見つかった件で、岐阜に行くようです)から戻ったら、すぐに駆け付けると約束してくれた大石さん。
この世界の大石さんは、本当に頼りになります。
フラグ立ったので、死ななければいいですが…。
しかし、それでも不安な梨花ちゃん。
「本当に信じられる味方がほしい…」
と、部活メンバーが現れます。
大石さんとの電話も聞かれていたようです。
「殺されるって…どういうことですの?」
「梨花ちゃん、あんた何したのさ?」
「お見舞いに来て、正解でしたね」
「圭一は、運命は打ち破れると、今でも信じてますですか?」
「もちろんだ!」
「では、今までみんなに話さなかったことを話します。
雛見沢症候群のこと、ボクが命を狙われていること…」
皆を巻き込まないように話していなかった真実を、「打ち明けることで運命を打ち破る」ために話します。
この世界でも、そしてこれまでの世界でも話してこなかったことを。
「雛見沢には、特殊な風土病があるのです。
『雛見沢症候群』と言う名前の。
村の人は、誰もその病気のことを知らないのです。
その病気の存在が分かったのは戦時中、村から出兵した人が、次々異常な行動をとるようになったのです。
この病気を発症すると、疑心暗鬼に囚われ、周りがみんな敵や悪人に見えてしまうのです。
幻覚や幻聴に襲われ、ひどく暴力的なふるまいを取って、最後にはリンパ腺の周りを掻きむしって、死んでしまうのです。
その病気に気付いた医師の研究が、今も引き継がれています。
研究によれば、雛見沢に住む者は全員、この風土病に罹っているそうなのです。
雛見沢に住んでいれば症状は起きず、普通に生活することができます。
病気を発症する条件は、雛見沢から離れること、心に強いストレスをかかえ、妄想や疑心暗鬼に囚われやすくなっていることなのです。
場合によってはごく稀に、症状が落ち着くこともあるらしいのです。
普通は発症したら、雛見沢に戻っても症状は落ち着きませんです。
完全に治療する方法は、まだ見つかっていないのです…。
雛見沢に住む人はずっと昔から、この症状に気付いていました。
でも、当時の人は病気でなく祟りだと信じていました。
鬼ヶ淵沼から鬼が出て人を襲う伝説があります。
あれは、病気を発症したものが大勢出て、村人同士で殺し合った事件のこととも考えられるのです。
オヤシロ様を怒らせると祟りがある、しきたりを破った者に恐ろしい拷問がなされるといったことも、病気を防ぐための知恵だったのかもしれません。
皆がオヤシロ様を恐れる。
争いやもめごとが起きずに済む。
疑い合ったり、ストレスを感じずに済ませてきたのです。」
「しかし、そんな恐ろしい病気が発表されないなんて…」
「治療法が解明されていないから、知らせても無駄に不安を煽るだけなのです。
そしてこの病気を、細菌兵器として利用しようとする人たちがいるのです。
入江診療所は、実の名を『入江機関』。
雛見沢症候群を研究し、細菌兵器を作るための機関なのです。」
入江機関は、所長が入江先生で、鷹野さんが副所長。
しかし、実質的な主導権は鷹野さんが握っていました。
入江先生は、いわば「雇われ所長」。
そんな状態なので、鷹野さんが入江先生や富竹さんに知られず、「終末作戦」を実行できたんでしょうね。
「入江診療所は細菌兵器の研究所です。
入江とそのスタッフは、極秘に派遣されたのです。」
「派遣って…どこから?」
「『東京』からです。
『東京』と呼ばれる、秘密の組織があるのです。
入江機関のスポンサーであり、戦中派の政治家や経済人、軍人や官僚たちのグループです。
彼らのことはボクも知らないのですが、その周りには政財界の勢力争いや利権が、複雑に絡み合っているようなのです。
そして、細菌兵器を手に入れたがっていました…。
所長の入江は、治療法の研究に熱心な人なのです。
レベル5、つまりかなり重い症状でも、注射でそれを抑えられるようになったのです。
『東京』の彼らは、すごく大きな権力を持っています。
入江機関も、彼らが政府やお役所に働きかけて作った組織らしいのです。
でも、知っている人はほとんどいない。
秘密を守るために『山狗』と呼ばれる特殊部隊が、入江機関を見張っていますのです…。」
あまりに現実離れし過ぎた話に、信じてもらうのは難しいと感じた梨花ちゃん。
「信じられないのは当然なのですよ…」
「おれは信じる!
途方もない話だが、梨花ちゃんがそういうなら、おれは信じる!」
「私…その頃のことはよく覚えてないんだけど、雛見沢を離れていた時に、おかしくなったことがあったんだ…」
「監督が、病気を鎮める注射を……もしかしたら私の注射は…」
レナの話は、茨城に住んでいた頃の話ですね。
「鬼隠し編」でも少し触れられましたが、学校中のガラスを割って、謹慎になったという。
沙都子が「栄養剤の研究」と称して打っていた注射は、もちろん「雛見沢症候群」治療用のクスリ。
久しぶりに沙都子が登校した際、校長先生が来たのを「叔父が来た」と錯乱状態になったのは、雛見沢症候群を発症していたから。
レナは雛見沢から離れ、なおかつ両親の離婚と言うストレスを抱えていた。
沙都子は叔父・鉄平からの虐待による多大なストレスを抱えていた。
2人とも、雛見沢症候群を発症する条件を満たしていたんですね。
「さっき、病気が発症する条件は雛見沢を離れることだ、と言いました。
でも、正確には違うのです。
『女王感染者』から離れると、発症するのです。
『女王感染者』は、どの時代にも最低一人はいて、古手神社の女系なのです。
雛見沢の人達は、それを本能的に感じて、古手家の女性に優しくしてくれるのです。」
「雛見沢の人達は、皆その病気に感染してるんだよね?」
「じゃあ、梨花ちゃんが死んだら…」
「雛見沢の住民は、一人残らず病気を発症します。
鬼が淵から鬼が現れた伝説のように、恐ろしい殺し合いが起きるのです。
何のためにそんなことをするのか、分かりません。
でも、それで得をする者がいるなら、ボクが狙われてもおかしくないのです。」
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場面は変わり、入江診療所。
診察室に入江先生と小此木。
その小此木のもとに、山狗の部下が入ってきて、何かを伝えます。
「何か、あったんですか?」
「鷹野さんから連絡がありました。作戦は予定通り、今夜決行すると。」
「何を……仰ってるんですか……?」
おそらく、入江先生はこの後、山狗に殺されるんでしょうね。
「服毒自殺」に見せかけて。
作戦の決行=梨花ちゃん殺害
その前に入江先生は殺されますから…。
「おじさんの勘じゃ、鷹野さんが犯人だね!」
「見つかった死体の死亡時間が合わないってのも、怪しすぎるよな」
「小此木の電話も信用できませんわ」
「監督が黒幕と言うのは、考えにくいです。
ああいう人は、どちらかと言えば利用される側のタイプです。」
「ひどいよ~詩ぃちゃん」
笑い合う皆。
一人だけポカーンとした表情の梨花ちゃん。
「どうした?梨花ちゃん」
「正直びっくりなのです……こんなにすぐ信じてもらえるなんて……」
「何言ってるんだよ!
仲間の話を信用できなくなったら、おしまいだろ!」
「梨花はまだ、話していないことがあるのです」
羽入です。
「他の世界で病気になった、圭一やレナや詩音のこと」
「そのあと羽入が、何もできなかった申し訳なさから、後ろにずっとくっついて歩いて、ごめんなさいごめんなさいと、謝っていたこともね」
惨劇を起こした人が、共通して体験した「足音が余計に聞こえる」現象。
実は、その犯人は羽入でした。
そのきっかけが「雛見沢症候群の発症」だとすると、レナがその現象を「オヤシロ様の祟りの前兆」と言っていたのも、あながち間違いではありませんね。
大石さんから電話があり、岐阜から雛見沢に向かっていると。
「大石と警察は信用していいんでしょ?」
「ボクにはケーサツより何より、皆がいてくれる方が心強いのですよ!」
大石さんと熊ちゃんが雛見沢に向かう途中、電話設備のフェンスの鎖を切る、怪しい人物。
「厄醒し編」では、熊ちゃんだけで遭遇した場面です。
「あの車…何やってる?熊ちゃん、車両ナンバーの照会!」
『…電話設備工作中にトラブル、私服警官2名による職質と思われます。発砲許可を』(無線音)
「こんばんわ~。警察ですが、ちょ~っとお話よろしいですか?」
「作業中ですんで、立ち入らないでくださいね」
「おたくら、どこの会社?」
「小此木電話設備工事です。興宮の。」
「聞いたことありませんね~。身分証明できるもの、持ってます?」
『発砲を許可する』
大石さん、熊ちゃんが相次いで狙撃されます……。
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