【この記事には「死役所 第73条 『白神靜佳①』のネタバレを含みます】
「おっ、神様の子!」
「なぁ、おめ神様の子だど?おえらえのかっちゃがら聞いだど
神様の子って何だべ」
「人でねながー?」
「日曜日お祭りだがら、見にこねが」
振りむいたのはセーラー服姿の美少女…シラ神さんですね。
お待ちかね(少なくとも私は待ってました)の、シラ神さん回です。

第64条「死んでからしたい10のこと」のご紹介時に、少しだけシラ神の過去が出てきましたが…。
たった一コマでしたからね。
今回から3回にわたって、シラ神さん回のようです。
「薄幸の美女」を絵に描いたようなシラ神さん。
死役所に勤めてるということは、死刑囚なわけで…。
どうして死刑になったのか、非常に気になっていました。
やっと、その謎が解明される時が来たわけですね。
時代背景は…昭和20年代後半~30年代前半といったところでしょうか。
白神さんの中学生時代。
言葉にだいぶ訛りがありますね。
同級生の男の子2人が誘われた、件の「日曜日のお祭り」。
現れたのは1人だけですね。
同じ中学でも、シラ神さんの村まで1時間かかるそうで、もう1人は途中で脱落したようです。
1時間の道のりを諦めず、シラ神さんのもとまで来た「徹也」くん。
しかし、肝心のシラ神さんがいません…。
「靜佳だば、あの中だ」
「灯明(とうみょう)の蔵」と呼ばれる、藁を組んで円柱型の蔵の中に、シラ神さんはいました。
この村の女の子は、14歳になると神様との結婚に向けて準備を始める。
その「拝婚の儀」が行われる祭りなのです。
神様と結婚する=男性と結婚しない
ではないのです。
修道女(シスター)とは違うようですね。
神様は姿が見えないから、男性に宿る。
その男性と結婚する=神様と結婚する
なのだそうです。
地方地方で、色々な歴史・思想がありますからね。
シラ神さんのお母さんは、「神様の宿った男性」と結婚した。
その子供だから「神様の子」というわけですね。
いよいよ祭りのクライマックス。
「灯明の蔵」に火を付けます。
もちろん中にいたシラ神さんは、火が回る前に外に出るわけですが、それを知らない徹也くん、「まだ中さ人が、靜佳!」
と声を掛けたところで、シラ神さんが蔵の外出ます。
髪飾りを着けた、巫女衣装のシラ神さん。
頬を赤らめ、見蕩れる徹也くん。

翌日、シラ神さんに祭りの感想を聞かれた徹也くん。
「きれいだった…」
「火がっ!『灯明の蔵』が燃えてっ!火がキレイだった!」
慌ててごまかす徹也くん。
自分が蔵から出てこないうちに火がついたとき、心配してくれたことを感謝するシラ神さん。
お互い、好意を持っているようですね。
あからさまな感じでなく、淡い恋心っている感じ。
若いっていいですね…。
続きは明日。
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