キリエ(切江洋介・きりえ ようすけ)編②
3巻表紙の右側がキリエです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
チズの戦闘の4日後、キリエは畑飼に会いに行きました。
「本田さんに対して、どういう気持ちだったんですか?」
率直に聞くキリエ。
ジアースで殺されそうになった際もそうでしたが、悪びれる様子のない畑飼。
「どうって言われても別になあ」
ムービーで脅迫していたことも知っている、と告げるキリエ。
ここから畑飼のターン。
- 俺にはそれができるんだから、する
- それが悪いことか
- それが嫌ならチズが自分で何とかすべき
- 選択の結果そこにいるのだから
- 自分で解決できないならだれかに相談すればいい
- 相談相手がいないなら、そういう人生を歩んだ本人が悪い
- 何か問題が起きた時に、その原因を自分以外に求めるのはダメな人間に共通する悪い癖
- チズがすべきなのは、自分に誤りがなかったかを考える
- それから自分のところに来るなら、今度はおれが考える
- 俺は教育してやっている、学校の勉強よりずっと役立つ勉強を
- そこから何を汲み出すかは本人次第
まぁつらつらと言葉が出てきます。
ちなみにチズの姉・市子は畑飼にとって貴重な人物だったそう。
市子とは1年付き合ってキスまでしかしていなかった、と。
畑飼曰く、女なんて大体誰でも同じで、別にそいつじゃなくても構わない。
セックスだって100人すりゃそんなに違いはない。
自分には何か優位性があると思い込んで、外からもたらされる幸せを待ってるだけ。
努力なんてしない。
チズもそういう女の1人だと。
ただ、市子は違っていた。
だから大事だった。
チズの紹介をした際に、市子についてもエピソード紹介しましたが、
確かに変わった女性ですが、一般的な女性と違う、特別感ありますね。
性別関係なく、こういう考え方で生きれたら、幸せかもしれないなって思います。
強欲な私には無理な生き方ですが…(涙)
再び畑飼のターン。
今度は畑飼からキリエに質問。
チズと、黒い怪獣(ジアース)の関係。
キリエもそれに関わっているんじゃないか?
本田と知り合ったのは自然学校だろ?
最初の出現場所がそこだったもの。
そうすると、他の自然学校参加者も関係している?
チズは、どこにいる?
答えに窮するキリエ。
畑飼の推測は当たっています。
けど、そんなこと言えるわけありません。
チズは…戦闘の後に亡くなっています…。
畑飼は続けます。
「俺と、友達になろう
俺と組めば楽しく生きられる。
もういじめられることもなくなる。」
動揺するキリエ。
「ばーか、見りゃ分かるよ」
キリエの顔には殴られた跡。
カコに殴られた跡ですね。
「カコ君、足、速いよね」
の時ですね。
「本田と、やりたいだろ?
ほかにも女なんかいくらでも世話してやれる。
その方がほかの仲間にも迷惑がかからないと思うぞ。
おどしてるわけじゃない。
どうだ?」
ポケットに手を入れたキリエ。
取り出したのは、チズから預かった飛び出しナイフ。
畑飼を殺すために用意し、カコを殺したナイフ。
「わ、あ、!」
咄嗟に出た、という感じの声とともに、畑飼をナイフで刺します。
胸のあたりを刺しましたが、刃渡りの短い飛び出しナイフ。
傷を与えられても、致命傷には程遠い感じです。
すぐさま、周りに人が集まります。
田中さんを含む、キリエを監視していた軍の人間です。
畑飼を取り押さえ、田中さんはキリエに聞きます。
「この人をどうしたい?切江君」
話は戻って、キリエがパイロットとなった今。
夜中、コエムシを呼び出し、田中さんのもとへ転送してもらうキリエ。
時刻は深夜2時半…にもかかわらず、先客。
カンジでした。
キリエが来たため、慌ててコエムシに転送してもらうカンジ。
カコ・チズの戦闘の後、横田基地に集まった際に
「田中さんっていい匂いするよな~」
と言っていた、自称「マザコン」カンジ。
田中さんに相談事でもしていたのでしょうか?
キリエも田中さんに相談。
「もしボクが戦闘のジャマになったら
ボクを殺してください」
畑飼は好き勝手色々言いますね。
大前提として、犯罪行為ですからね。
それを色々な言い回しでごまかし、
すべてを知っているキリエを取り込むことで、
リスク因子を消そうとしている感じがします。
畑飼の強かさ、そこだけは羨ましいと思います。
その誘いに乗らなかったキリエは素晴らしいです。
しかし、やはりまだ戦う覚悟ができていない、戦う意味が見出せないようですね…。
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