「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(10.マキ④~敵の正体~)


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マキ(阿野万記・あの まき)編④

5巻表紙がマキです。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

勝利目前のジアースを攻撃する国防軍の戦闘機。

しかし、それはミリヲタのマキでさえ知らない戦闘機。

ここはどこなの?

私たちは何と戦っているの?

モジの戦闘後、自分たちの乗っているジアースのコックピットが、

敵の「急所」と全く同じ形をしていることを知ったパイロットたち。

その時から引っかかっていた疑問。

その疑問を解決すべく、相手の急所(つぼみ状の形態)に穴を開けるマキ…。

「や、止めておいた方が…」

キリエです。

キリエは何となく、気づいているのでしょう。

疑問の正体に。

学校でパシリに使われていたカコに、「バカ」「ブタ」「鈍い」と罵られていたキリエ。

鈍いのではなく、自分を中心に考えず、大局的にものを見るだけ。

バカではなく、非常に思慮深い子。

それがキリエだと思います。

モジとは違うベクトルで賢い子だと思ってます。

急所を開き終わると…果たして中には人間が。

ジアースのコックピット同様、馬の蹄状に並んだ椅子に、人間が座っています。

中央に、パイロットと思しき男性。

ジアースと違うのは、パイロットが全員成人と思われる年恰好、ということくらいですね。

じゃあ、この人たちはいったいどこの人間なんだ、っていう疑問です。

ココペリから聞いてねーのか?

 仕方ねーなー、あいつは…

「本当のことを答えて!!」

いつものように回りくどく、神経を逆なでするような

言い方をするコエムシを遮るように、マキが叫びます。

「枝状分岐宇端末点の未来の可能性の淘汰」

枝状分岐宇端末点とは、並行世界、いわゆるパラレルワールドですね。

増えすぎた宇宙を減らすため、宇宙同士を戦わせ、淘汰する。

コエムシ曰く「植木の剪定」のようなものであり、「自然現象」だと。

「剪定後の多様性を保持するため、できるだけ似通った宇宙同士を戦わせる」

ことになっており、今回の戦いは相手の宇宙で行われたため、

司令本部との通信ができなかった。

「似通った宇宙」同士の戦いであるため、相手の宇宙(地球)も

自分たちの宇宙(地球)と酷似している。

そのため、戦闘開始しても違和感なく戦っていたようです。

つまりジアース、及びパイロットたちは、並行世界の宇宙(地球)と戦っていたのです。

ロボットの形状こそ違え、コックピットは同じつぼみ状。

中には人間が乗っている。

負ければ、負けた方の宇宙(地球)は「ポン」。

今までジアースが勝利してきた分だけ、「ポン」となった宇宙(地球)が

存在するのです。

また、敵を倒す=急所を破壊する 、 ではなく、

厳密には敵パイロットを殺すことが勝利条件だそうです。

それは同朋人によるものでは無効(チズがカコを殺したケース)だが、

敵性地球人によるものであれば、パイロットに限られない(モジのケース)。

色々合点がいくものの、にわかには信じられない話です。

しかし、ジアースパイロットたちが置かれている状況を考えると、

信じざるを得ないのでしょう。

「あたしたちは今までに、何人くらいの人を殺してきたの?」

答えを聞くのが怖い。

けれども、ここまで聞いたしまったからには知っておきたい。

そんなマキの質問でした。

一つの地球、ひいてはその地球が属する宇宙そのものを消すわけだが…。

一戦ごとにおよそ100億人だな

ココペリが戦った分を除くと、ワク・コダマ・ダイチ・ナカマ・チズ・モジが戦い、

勝利しています。

100億 × 6 = 600億

およそ600億人を殺してきた、という計算になります。

地球の人口が100億に達するのは、2050年ごろと言われていますが、

そこは創作物ですので。

ちなみに、2017年時点での地球の総人口は、約75億だそうです。

自分がこの後、相手パイロットを殺すことで100億の人が死ぬ…。

ジアースの能力で命のある場所が分かる

(チズの時には、特定の人を探すこともできました)マキ。

その命の姿、生命の営みが、コックピットに次々と映し出されます。

この人たちを全員、今から自分が殺す…。

事の重大さに怯(ひる)むマキ。

いいこと教えてやるぜ

 このまま何もしなければ200億人を一気に…

「やれる!!」

コエムシなりの檄なのか、或いはただの意地悪なのか…。

このまま何もせずに48時間(タイムオーバー)を迎えれば、

自分の地球を含めて両方が「ポン」。

そうなれば100億 × 2 = 200億人 を一気に殺せる。

そう言いかけたところを、マキが制します。

弟と、両親のこれからの生活のためなら、やれる。

攻撃前にもう一度、ウシロに念押しするマキ。

「ウシロ。あんたちゃんと、カナちゃんを守って戦いなさいよ」

夜中にウシロを呼び出した際に言った言葉です。

その言葉を受けて返事もなく、無表情なウシロ。

その言葉は届いているのか…。

敵急所を攻撃し、ジアースが勝利。

ジアースは自分たちの地球に転送されます。

すぐさま何かを確認するマキ。

戦闘場所となった地球で行ったのと同様に、命のある場所を探します。

両親と、弟の場所を。

「産まれ…たんだ…

あんなにきれいに輝いて…」

マキが別の地球で戦っている間に、弟が誕生していました。

涙を流しながら、弟の誕生を喜ぶマキ。

そして……そのまま崩れるように倒れ、亡くなります……。

「どうしよう…ぼくは戦えないかもしれない…」

次のパイロットに選ばれたのは……キリエ。

マキ編完です。

徹頭徹尾、産まれてくる弟と、今まで自分を育ててくれた両親のため、立派に戦ったマキ。

弟の誕生と入れ違いで、亡くなりました。

マキが最後まで心配したウシロ、

マキの死はウシロの気持ちに影響を及ぼすのでしょうか…。

そして次のパイロットのキリエ。

「戦えないかもしれない」という言葉に、不安を覚えます。

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