キングダムあらすじ紹介、第603話「十五日目の異変」です。
鄴からの「火急の知らせ」は、予想通りでしたね。
城内の食糧を焼失し、飢えから暴動が起こる。起これば「半日と持たず、鄴は陥落する」というものです。
鄴の城主・季伯から「朱海平原の戦を解き、鄴を包囲する桓騎軍を討って、城を解放」するよう要請されます。
この「猶予の無い」「火急の知らせ」に対し、李牧は……。
「猶予はあります」
李牧の考えはこうです。
鄴の城主・李拍は賢人なので、最低でも3日は城内の暴動は抑えられる。
鄴から朱海平原への知らせが届くまでに1日使っており、最短の残り猶予は2日。
十五日目の一日で王翦軍を倒し、返す刀で鄴へ1日で行き、桓騎軍を討つ。
李牧にしては、なかなか無茶な策じゃないですか?
選択肢が無い、というのもあるのでしょうが、「守れば勝てる」としていた戦いを「1日で終わらせる」戦いに、変えるわけですから…。
「1日で戦いを終わらせるしかない」状況に追い込まれた李牧軍。
「攻撃の陣」への変化は、そういう理由でした。
秦軍が鄴の前に落とした城・列尾。
列尾を補給線とすることが鄴攻めの大前提でしたが、
李牧の罠「守りづらく作られた城」であり、
趙にとっては「取り返しやすい」城だったことで、
その大前提を崩されます。
直後、王翦は鄴に出向き、完璧な城であり、
「攻め落とせぬ」ことを自ら判断したうえで、
「攻め落とせない」鄴をどう落とすかを考えた結果が、
王都圏9城を落とし、その住民を難民として鄴に向かわせる。
鄴の食糧を枯渇させ、「攻め落とす」のではなく「城内から落とす」。
その策が、今まさに形として浮かび上がったわけです。
恐ろしいですね、王翦。
王騎も名を連ねた秦六将。
その中の唯一軍師上がりの将軍・胡傷の弟子であり、軍師の才だけで既に六将級だという王翦。
しかし…相手はあの李牧ですからね…王騎と麃公を倒している李牧です。
更に、龐煖もまたいつ出てくるか分かりませんからね…。
まだ、どちらに転ぶか分かりません。
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