キングダムあらすじ紹介、第601話「決着の日」です。
秦の王都・咸陽を目指し、夜明け前の薄暗い中を駆ける早馬。
壁と楊端和の軍が、犬戎(けんじゅう)軍を破って、橑陽(りょうよう)の城を落とした報せでした。
橑陽から五日がかりで届いた報せ……。
朱海平原はどうなっているのか……列尾の封鎖が厳しくなり、情報が全く届かぬ中、兵たちの、信の身を案じる秦国王・政。
橑陽では、壁が「朱海平原で秦軍が全滅する」夢で夜更けに目を醒ますと、楊端和とキタリが起きていました。
勘がきくという二人。
胸騒ぎがして眠れないと。
その原因は……決着の日が「今日」だと。
朱海平原の秦左軍。
昨夜龐煖が現れ、ひと暴れしていった楽華本陣。
「じぃ」の死によって落ち込んでいる蒙恬でしたが、そこは五千将。
じィへの涙は戦いに勝ってからだ、と気持ちを切り替えます。
そこへ陸仙が「胡漸副官は 本当に優しい方でした。いつも若のことを第一に…」

「うん 知ってる」
零れる涙。
「陸仙 じィの話は後だ…」
再び気持ちを切り替える蒙恬。
開戦から十五日。
この日は日の出とともに出陣。
昨夜の龐煖の出現を、その気配で感じ取った羌瘣。
龐煖は信を追ってきたと確信し、「お前の危機は私が守る」と。
「そういうのはやめろ 羌瘣 皆で勝つんだ ちゃんと生き残ってな」
拳を突き出し、「了」と応える羌瘣。
秦と趙の今後を左右する、運命の一日が始まります。
蒙恬、やっぱり辛そうですね。
父親であり、祖父でもあった「じィ」の死。
勿論、蒙驁大将軍という祖父、蒙武大将軍という父がいるわけですが、一緒に過ごした時間は明らかにじィの方が長いわけで。
決戦前夜の龐煖の出現が、この戦いにどういった影響を与えるのか。
あるいは、再び出現するのか……。
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