秦軍の勢いに負け、撤退する趙軍を追う秦軍。
こんな感じですかね。
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追いかけた先にあったのは、重厚な盾の壁と、壁から突き出す無数の槍。
それに気づいた秦兵は、止まろうとするも後ろから来る仲間の勢いに押され、槍に串刺しに…。
そこへ横から、雨のように降り注ぐ矢。
勢いづいたところを、一気に劣勢に貶められる恐怖。
趙右軍の馮忌は、やはり只者ではないようです。
その様子を真横で見ていた飛信隊。
小数兵とはいえ、途中で見つかり、秦左軍同様に盾の壁と無数の槍にやられる可能性が高いです。
それを見越し、力の強い4人を先頭に据え、まずは盾の壁の突破を考えます。
4人中3人は魏戦の経験があるものの、「竜仙(りゅうせん)」はこれが初陣。
顔色の悪い竜仙。
伍長の1人の松左(しょうさ)曰く、竜仙には第一子が生まれたばかりだと。
ここで竜仙が死ねば、生まれて間もない子供が、いきなり片親になってしまう。
察してやれ、と。
信は構わず、作戦の説明を続けます。
ここで自分たちが、王騎から与えられた命を達せなければ、趙軍に勝つことができなければ、馬陽を突破されれば、自分たちの家族も殺される。
馬央の人たちが趙軍にされたように、老人から女子供、乳飲み子に至るまで惨殺される、と。
それを止めるために、今ここで趙右軍の将・馮忌を討たなければならない。
信の檄に、竜仙も覚悟を決めます。
その頃、趙右軍の反撃に曝された秦の左軍は……。
こんな感じで囲まれています。
左右からは矢の雨が……。
後方が開いており、そちらに向けて走ると背を討たれる。
これも馮忌の策でした。
矢傷を負いながら、「後ろは罠だ!突破口は前だ!前進せよ!」と檄を飛ばす壁。

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