学園艦には莫大な維持費が掛かる。
生徒数の減少や、目立った活動実績のない高校から、統廃合を進める、と言うのが文科省(学園艦教育局という架空の組織)の言い分。
「昔は戦車道が盛んだったようですが…」
と文科省の役人が言いかけたところで、生徒会長・角谷杏が
「じゃあ戦車道やろっか!まさか全国優勝校を廃校にはしないよねぇ?」
という経緯で、戦車道をやることになったのです。
これは、本編開始前の出来事のようですね。
「戦車道で全国優勝。できなければ廃校」
という運命を背負ってしまった大洗女子学園。
優勝のため、西住流戦車道家元の娘・西住みほの存在は欠かせないものだったのです。
「無謀だったかもしれないけど、あと一年泣いて学園生活を送るより、希望を持ちたかった」と。
「まだ試合は終わっていません。来年もこの学校で戦車道やりたいですから、皆と」
みほの一言で、奮起する大洗女子学園チーム。
故障した戦車の整備、敵車輌の位置を特定するための偵察(優花里&歴女チームのカエサル、麻子&風紀委員チームの園みどり子・通称「そど子」)で、作戦を立て直します。
3時間の猶予の最中、寒さに震える大洗女子の面々は、気持ちが落ち込み、弱音を吐き始めます。
隊長として、皆の士気を上げなければならないみほは、「あんこう音頭」を踊り始めます。
見当違いな士気の上げ方で、面食らう大洗女子のチームメイトたち…。
しかし、一人、また一人と踊りはじめ……全員で踊るあんこう音頭。
気持ちの整った大洗女子。
3時間の中断をはさみ、試合を再開します。
カメさんチーム(生徒会)の38(t)を先頭に、一直線に一番守備の厚い場所に突っ込んでいきます。
裏をかかれたプラウダは、大洗女子の突破を許してしまいます。
砲手を会長・角谷に代わったカメさんチームは、単騎でT-34/76、T-34/85、IS-2計4輌に突っ込み、2両を撃破。
その後、副隊長・ノンナの砲撃に撃破されます。
大洗女子は残り5輌。
あんこうチーム・カバさんチーム(歴女)の2輌はフラッグ車を討ちに行きます。
フラッグ車のアヒルさんチーム(バレー部)、ウサギさんチーム(一年)、カモさんチーム(風紀委員)は別行動で逃げ回りますが、IS-2の乗り換えたノンナに次々撃破され、残りはフラッグ車のアヒルさんのみ…。
一方、あんこうとカバさんは、敵フラッグ車を見つけるも、すばしっこく撃破できません。
敵フラッグ車が街をグルグル回っていることに気付いたみほ。
カバさんの追撃を止めさせ、雪を掘り、Ⅲ突を雪中に潜ませます。
プラウダのフラッグ車を、Ⅲ突が潜む道に誘導するあんこう。
アヒルさんチームの八九式を照準に捕らえるIS-2のノンナ。
2輌の砲撃は、ほぼ同時……。
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