羌瘣を捕えて牢獄に入れようとする壁ですが、信が立ち塞がります。
こいつは蚩尤じゃない。自分と同じ伍の羌瘣だと。
壁としては、刺客は出来るだけ捕えて、暗殺計画の黒幕を自白させたいので、羌瘣を投獄すると強く信に詰め寄ります。
しかし、王弟反乱時も今回の暗殺未遂も、信にかなり助けられた恩義があります。そして「仲間」である羌瘣を想う真っ直ぐな心、何より壁にとっては「よくできた弟~手のかかる弟」のように思っている信に、無理強いはできません。
「明日の朝また来る」と告げ、去ります。
信と羌瘣は部屋を宛がってもらい、激戦の疲れを癒します。
深夜、羌瘣は部屋を抜け出し、別室に隠されていた自分の剣を持ち出し、脱走します。
そこに待ち構えていたのはミノムシ…ではなく貂でした。
おそらくここから脱走するだろうから、待っていた、と。
同じ頃、羌瘣の脱出に気づいて「何も言わずに逃げやがって、あの男」とふてくされ気味に起きていた信の元を、政が訪れます。
貂と政から語られる、羌瘣に関わる重大な事実。
羌瘣は「女性」であると。
ま、そうですよね。顔隠してる部分が多いし、小っさいけど、可愛いもん(笑)
政は「蚩尤は女性が継ぐものと聞いて、知っていた」そうで、貂は「同じ女として」気づいたそうです。
…ミノムシ…じゃない、貂も女の子だったのですね。
言葉遣い雑だし、一人称「オレ」だし、ちんちくりんだから…。
でも、王弟反乱時に壁が貂について「何か」に気づき、「信や政には絶対言うなよ!」と口止めされる描写がありましたので…壁は貂が「女の子」であることに気づいていたんですね。
貂は、自分も戦場に行きたいけど、強くない。だから蚩尤の技を教えてほしいと、羌瘣に頼みます。
「同じ女なら少しはマネゴトができると思ったのか思ったのか?」
「残念だが万のうち一つも不可能だ」
「何も分かってない奴らを見ると、皆殺しにしたくなる」
殺意に満ちた眼。
「蚩尤」という名に翻弄された、羌瘣の過去が語られます。
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