さて今回は、「死役所」第5巻をご紹介していきます。
表紙はシ村さんとハヤシくん。
ハヤシくんについては「死役所(ハヤシくんについて)【旦那回】」で
たっぷり語らせていただきましたので、こちらもご覧になってください。
林 晴也
死役所職員で「真(まこと)すか」「何故(なにゆえ)すか」
と言う独特の言い回しでお馴染みの「ハヤシくん」。
上述の通り、すでにたっぷり語らせていただいたので、割愛します。
命の放送
何となく重そうなタイトルでしたが、、、そんな重い話ではありませんでした。
肝硬変で亡くなり、死役所に来た生野(いくの)さん。
生前は動画配信(ニコニコの生配信、生主ですね)をしていた生野さん。
「キタコレ」「マジ草」「ネ申」「BAN」などのネット用語(若干古め)を
会話中に多用します。
自室での生配信に始まり、チャリに乗って野外での生配信、
行き先をコメントで決める生配信等を通し、段々視聴者が増えていったようです。
肝硬変になって入院してからも、病院内から配信を行います。
何人もが見舞いに凸るほどの人気者になった生野さん。
一週間ほど意識不明になり、亡くなります。
葬儀に凸る視聴者、それを配信する視聴者も現れ、、、
さすがに配信者だからと、その葬儀を配信するのはいささか不謹慎な気もしますが、、、
スマホがあれば、個人が簡単に動画を配信できる時代ですからね。
これも一つの文化なのでしょうか。
ヒーローごっこ
ずぶ濡れで死役所を訪れた小学生の勇樹。
シ村さんから差し出されたバスタオルで頭を拭いた後、
マントのように巻き付け、ヒーローのように走り去ります。
「生活事故死課」で成仏申請の手続き中、仕事中のハヤシくんを「ヒョウカワさん」
と呼び、「怪人が現れました、行きましょう!」と。
(「ヒョウカワさん」とは、勇樹が憧れていた、仮面ヤンダーの役名)
職員から「行ってこい、ヒョウカワ!」と付き合うように言われ、勇樹を探しに。
「タコ怪人」なるイシ間さんを倒すため、「ヒョウカワさん」に囮(おとり)を頼みます。
その隙に「タコ怪人」に紙くずを投げつける勇樹。
「ぐわ~!やられた~!!」と付き合ってあげる、優しいタコ怪人のイシ間さん。
いつまでも遊んではおれず、成仏申請の続きをする勇樹とハヤシくん。
生まれ変わったら本物のヒーローになりたい、という勇樹。
勇樹の資料を調べ、「挺身申請書」の提出が必要なことに気付くハヤシくん。
他者(溺れていた猫)を助けるため、自分の命を擲(なげう)っていた勇樹。
「童(わっぱ) とっくに本当のヒーローだったのね」
何気なく言ったハヤシくんの一言に、泣き出す勇樹。
たまにはいいことを言う、ハヤシくんでした。
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