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【この記事では死役所 第112条 「ゴリラ②」のあらすじをご紹介します】
第112条 ゴリラ②
前話「ゴリラ①」の続きです。
ゴリラ好きで、人を見下すところがある湯田颯磨さん。
第110条「ザ・青春」で自〇に巻き込まれた遊佐林太郎さんを、巻き込んだ加害者。
高校時代の湯田さんはボッチスタート。
ゴリラのキャラ缶バッジきっかけで友達ができます。
そんな友達も、「人を見下す」性格から、疎遠になってしまいます。
高校卒業時、入学したころ同様ボッチになってしまった湯田さんですが、彼の大学生活は…。
つぶやき
彼の大学生活は、SNSのつぶやきによって表されます。
大学入学当初は
「高校はクソだった」
「大学はたっぷり楽しむ」
と、意気込んでいた彼のつぶやき。
間もなく彼のつぶやきは
「グループに入れない」
「周りの馬鹿どもうるさい」
「ゴリラの方が頭いい」
「〇ねよ」
「ゴリラのナックルウォークかっこいい」
「馬鹿どもとつるむなら一人の方がいい」
カララ…
充実した大学生活を送りたい、という思いとは裏腹に、友達を作れない湯田さん。
友達が作れない原因を自分の中に見出さず、周囲を見下す「つぶやき」を続けます。
「カララ…」
ある晴れた日、自宅マンションのベランダに出た湯田さん。
手すりを乗り越え、そのまま……。
知らねーし
こうして亡くなり、死役所を訪れた湯田さん。
そこで自身の自〇に巻き込まれた被害者、遊佐さんと対面します。
殴りかかりそうな勢いで胸ぐらをつかまれ、
「オレの人生返せよぉ~~~!!!」
目の前でわめき散らす遊佐さんに、唖然とする湯田さん。
ニシ川さんからことの経緯を聞くものの、
「人がいたとか知らねーし、もう俺〇んでるし…」
どこか他人事な湯田さん。
お前は人として駄目だ
少し落ち着きを取り戻した遊佐さんが、湯田さんの許に現れます。
自分の理不尽な〇を受け入れるため、湯田さんの話を聞くと。
「人生つまんねーから」
まともに話そうとしない湯田さん。
そんな湯田さんを殴る遊佐さん。
そこに通りかかったのは、死役所職員のイガラシさん。
イガラシさんを見て
「このおっさん、ゴリラみてー」
高校の頃を思い出す湯田さん。
「お前は人として駄目だ」
吉川くんのキツイ一言を思い出し、気が付けば涙が頬を伝っていました。
子供のころからゴリラが好きで、いつも一人で絵をかいたり図鑑を見たり。
ゴリラきっかけで初めて友達ができたものの、その友達を怒らせ
「お前は人として駄目だ」
と言われた。
以降、高校ではずっと一人。
大学に入っても何も変わらなかった。
「お前友達が欲しいだけじゃんかよぉお!!」
友達
遊佐さんの一言で、自分が何を望んでいたのか気づいた湯田さん。
イガラシさんの仲介で「握手」をして別れた二人。
この握手で「友達」になれたかも…。
そんな思いで遊佐さんを目で追う湯田さん。
握手した手を「汚ねぇ」と言わんばかりに、服でゴシゴシ拭く遊佐さん。
やはり自分は「友達」が作れない…。
居た堪れなくなった湯田さんは、死役所内で飛び降りを繰り返します。
「俺は人として駄目…俺なんて…」
現世では、罪のない遊佐さんを巻き添えに自〇した湯田さんの自宅に、心無い張り紙が張られています。
湯田さん宅を訪れ、その張り紙を剝がしたのは、高校時代の友達である神保くんと吉川くん。
湯田さんの死を悼み、線香をあげに来たのでした。
感想
救われないですね。
いや、死役所はそういう話多いですけど。
「お前は人として駄目だ」
湯田さんにきつい言葉を浴びせた吉川くんが、一番つらいんじゃないですかね。
そういう描写は無いですが、神保くんを守るためとはいえ、なかなか言えない言葉です。
言った方もかなり勇気がいる言葉だと思いますし。
時間が経っているとはいえ、その相手が自〇したとなれば、辛くて当然です。
そして、〇んでもなお友達ができない湯田さん。
生まれつきの性格や、素養があるかもしれませんが、「人を見下す」ことで自分を保つ湯田さんに、寄ってくる人はいないでしょう…。
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