*ネタバレ注意*「死役所」あらすじ・感想 第106条 「見た目②」





※ 本記事に於いて著作権を侵害する意図はございませんが、権利者様より著作権侵害のご指摘を頂戴した場合には、直ちに記事の修正・削除を行います。
お手数ですがお問合せフォームより、ご連絡いただけますようお願い申し上げます。


【この記事では死役所 第106条 「見た目②」のあらすじをご紹介します】








スポンサーリンク

第106条 見た目②


前回に引き続き、乳がんで亡くなった整形美女、梅澤巴菜さんのお話です。

幼いころから「見た目」で辛い目に遭ってきた巴菜さん。

髪型やメイクで「少しでも美しく」と努力を重ねますが、境遇は変わらず。

こんな顔、変えちゃいたいと思うように。


大丈夫


バイト代で整形手術したことを母に告げる巴菜さん。

巴菜さんが顔のことでずっと悩んでいたことを知っており、

綺麗になれるといいね

心から応援してくれるお母さん。


「ひとえブス」からパッチリ二重瞼になったものの、マスクを外した姿を見た男性から

マスク詐欺じゃん、あの鼻はねーわ

心無い言葉を投げかけられます。


バイト代を貯め、今度は鼻の手術を受ける巴菜さん。

手術中はもちろん麻酔が効いていますが、麻酔が切れれば痛みが襲ってきます。

大丈夫、絶対綺麗になれる

自分に言い聞かせ、痛みに耐える巴菜さん。


ないです!


目と鼻を整形し、すっかり見違えた巴菜さん。

医師の他に気になる所は?との問いに

ないです!

ハッキリと答える巴菜さん。


しばらくして、頬骨が出ている、胸が小さい、涙袋が欲しい、ほくろが多い、鼻は別の施術の方が良かったか…。

次から次へと「手を入れたい」場所が見えてきます。


職場でも自身の整形はオープンにしている巴菜さん。

反応は人それぞれですが…他の人の顔に「ああすれば良いのに」「こうすれば良いのに」と我関せずな巴菜さん。

そんな中、胸のシリコンを入れてから10年経つことに気づき、検査に行くことに。


シリコンの検査で乳がんが見つかった巴菜さん。

闘病の甲斐もなく、亡くなってしまいます…。


理想の自分


死役所

手続きが終わった芙美さんと再び話す機会が。


自身の整形のことは、芙美さんと意見が合いません。

幼いころに受けた軽い嫌がらせは、それでも自尊心を削るには十分だったという巴菜さん。

整形で奇麗になれたものの、やればやるほどキリがなく「理想の自分」にはなれなかったと。


贅沢過ぎません?

外見をいじるだけ、簡単に理想の自分になれた。

簡単に治したから満足できないのだ。

おとなし気な雰囲気の芙美さんですが、かなりハッキリ言いますね。

しかしそれには理由が…。





私に比べたら


子宮がんで亡くなった芙美さん。

告知を受けたときはお母さんが一緒で、がんの事実にショックを受けたお母さんは号泣したと。

しかし芙美さんは「違うこと」がショックでした。

自分の中には子宮があった、という事実。


芙美さんは心が男性だったのです。

幼いころから着飾らされることに違和感を感じていた。

スカートなんて着たくない。

男性に告白されることに戸惑う。

それでも芙美さんの母親は「男の子に憧れている」「年頃になったら直る」

芙美さんの訴えに耳を貸してはくれませんでした。


そんな芙美さんが「女」の部分のがんで亡くなる。

母親に理解があれば、子宮も卵巣も取っていれば。

悔やみきれない芙美さんにとって、巴菜さんは「簡単に理想」を手に入れた、と思えたのです。


誰にも負けない


ブスな女よりかわいい男に生まれたかった。

ブサイクでも男に生まれたかった。

美人なんだからいい。

性別があってるからいい。


お互いの意見が交わることはありませんが、本音をぶつけ合って心は交わった模様の巴菜さんと芙美さん。


シン宮さんとニシ川さんは、変わらず整形のお話に。

生きているうちに整形しておけばよかったシン宮さんと、興味のないニシ川さん。


そういえば……シ村さんの奥さん、生きていればもうお婆ちゃん。

それに比べたら、今の自分の方が若くて魅力的よね、と問うシン宮さん。

どんなに老いても、妻の魅力は誰にも負けないと思います。

キッパリと言い切るシ村さん…。


感想

わたし自身は見た目で得をしたことも損をしたことも無いと思っていて、整形をしたいと思ったことはありません。

同時に自分の性別に違和感を感じたこともありません。

そういう意味では、巴菜さんや芙美さんが経験した苦しみは想像するしかありません。


しかしそれでも「理想の自分」には程遠く、「ああだったら」「こうだったら」と当たり前に感じます。

人は生きている限り…いや、死んでもなお「理想の自分」に近づきたがる生き物なのかもしれませんね。


努力でどうにかできる部分なら、「理想の自分」に近づけるよう努力したい。

そんな風に思えるお話でした。




前の記事:第105条 見た目①
次の記事:第107条 速く速く速く


死役所
スポンサーリンク
スポンサーリンク
旦那をフォローする
スポンサーリンク
ゆるハル、時々旦那

コメント

タイトルとURLをコピーしました