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【この記事では死役所 第99条 「それぞれの罪②」のあらすじをご紹介します】
第99条 それぞれの罪②
同じ死役所で働くシ村さんが「冤罪」だと知り、驚くハヤシくん。
しかしこれまで他人に興味を持ってこなかったハヤシくんには、冤罪なのに死役所で働くシ村さんの意図が分からず…。
※ 死役所は死刑囚が刑を執行された後に「あの世」で働く場所ですが、冤罪で死刑になった場合それが免除されます。
たまたま医療ミスで亡くなり、死役所を訪れた元刑事・安村さんが関わってきた犯罪者の人生史を見ることで、「他人」を知ろうとするハヤシくん。
前田卓五郎
生まれてすぐに養子に出されるも、祖母から嫌われており、市場で祖母に置き去られた前田さん。
奇跡的に養父母の元に戻るも、その後の人生も平たんなものではありませんでした。
太平洋戦争で家族を亡くし、結婚して家庭を設けるも事業に失敗するなど、波乱万丈な人生。
そんな辛い人生を耐えてきた前田さんは、75歳の時に隣人を〇害します。
理由は「勝手にタオルを使われたから」
羽賀美子
証券会社の同僚と結婚した美子は、夫婦仲が良く子供にも恵まれ、友人と旅行を楽しみ、料理教室に通い…。
人生を楽しんでいた美子ですが、47歳の時に夫が脳梗塞に倒れます。
寝たきりの夫の面倒を見ながらも、楽しい生活を送る美子。
しかし美子が59歳のときに見つかった乳がんは、ステージ4。
自分の死後の夫を案じ、心中を図るも自分だけ助かってしまいました。
薄井一毅
海が好きで野球少年、友達が多く家族仲も良い。
そんな薄井が集団暴行を起こしたのは、大学生の時。
その事件で安村さんの取り調べを受けますが…。
諸々の手続きを終え、成仏課に向かおうとする安村さんに、薄井は「冤罪」だったと告げるハヤシくん。
飲み会帰りの大学生がサラリーマンに暴行した事件で、薄井は飲み過ぎて寝ていたため、暴行には加わっていませんでした。
それぞれの罪
ハヤシくんの話を聞いても、安村さんはたいして驚きもせず、
「寝てなかったら一緒にやっていた」
という言葉を残し、さっさと成仏課へ。
生前自分が担当した犯罪者を事細かに覚えていた安村さんに、その一人が冤罪だったことを伝えることで、もう少し違ったリアクションを期待していたハヤシくん。
薄井さんは「運が悪い」だけで冤罪になったのか。
シ村さんも?
「嫌だなぁ…」
感想
人当たりが良く優しそうで、犯罪者のその後を心配していそうな安村さん。
しかしその実、自身が「冤罪」で無実の人に罪をかぶせても、それを全く気にする様子もなく…。
ハヤシくん的には、安村さんが薄井さんに対し「申し訳なかった」という反応を示してくれることを期待したんでしょうね。
それがものの見事に期待を裏切られ…。
ハヤシくんが「他人」を知るには、もう少し時間がかかりそうですね。
個人的には表面を取り繕うのは得意な反面、人と深く関わってこなかった安井さんと自分が似ている気がして…。
この歳でどうにかできるものでもないと思いますが、それでも「気付き」を与えてくれた安村さんに感謝。
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