※ 本記事に於いて著作権を侵害する意図はございませんが、権利者様より著作権侵害のご指摘を頂戴した場合には、直ちに記事の修正・削除を行います。
お手数ですがお問合せフォームより、ご連絡いただけますようお願い申し上げます。
「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 」「237話☆石上優は言い出せない」の ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介します。
「部屋行こ…」
甘い雰囲気のまま、石上はミコと結ばれるのか……!?
と思いきや、話は「今後の生徒会について」
硬い話をしながらも、ミコの手はずっと石上の手と繋ぎっぱなし…。
石上の頭に真面目な話が入ってくるはずもなく、ミコの手の温もりと、ミコの頭を撫でた際の髪のサラサラ感を堪能する石上。
来年の生徒会は自分一人かもしれない。
寂しがるミコに、
「伊井野は寂しがり屋だな」
「ばれた?そうだよ、私寂しがり屋だし。甘えん坊なんだよ…もっと、甘やかしてほしい……」
石上の胸に頬を赤らめ顔をうずめ、上目遣い……。
そんなミコを抱きしめる石上。
お互いの顔が近づき……
という所で石上のスマホが。
「誰だよ……後でかけ直し…」
画面に表示された名前を見て、表情を変える石上。
「おひさです、四宮先輩。どうかしましたか?」
電話の相手はかぐや。
会長に伝えて欲しいという用件は、
「秀知院を辞める」
というもの……。
第237話☆石上優は言い出せない
「四宮……元気かな……。京都に行ってからもう半月以上…」
家のゴタゴタがあるからとはいえ、半月以上も学校を休ませる四宮家の教育方針に、納得がいかない様子の会長。
……あれ?かぐやは秀知院を辞めるのでは……?
「会長は四宮先輩のこと、本当に好きですよね」
「何を今更。当然だろ?彼女なんだから」
そこへ会長のスマホが。
「しの……なんだ、早坂か…」
生徒会室を出て、電話に出る会長。
生徒会室に残った石上とミコは……。
「どうする!?どうするの!?」
「どうしよかーーー!!」
やっぱ言えてませんでした。
「四宮先輩が学校辞めます」
なんて。
当然ながら会長には言いづらい…というか、言えないような重大案件。
かぐやからの電話の後、折り返しでメッセージを送るも、「既読」はつけど返信は無し…。
「会長と四宮先輩、このまま別れちゃうのかな…」
会長は次週に海外へ、かぐやは秀知院に戻ってこない。
そうなれば必然…というのがミコの考え。
でもそれで四宮家に何の得があるのか……?
金持ちの秀知院の中でも、比較的「一般家庭」に近い二人には、想像がつきません。
「こういうの詳しそうなのって……」
「そっか、そういう感じになってるんだね……」
「詳しそうな」というか、多分詳しいであろう柏木渚さん。
確か造船会社会長の娘で、祖父は経団連の理事だったかと。
秀知院の中で「ヤバいことを平気でするVIPの面々」にも名を連ねる渚さんなら、かぐやの置かれている状況も想像がつくでしょう。
「四宮家の人たちは、かぐやさんを他の人と結婚させようとしてるんだよ」
ずいぶんと前時代的な考え方ですが、旧家では「おじいちゃん世代」が未だに力を持っており、当時の常識を今の時代にも持ち込んでいる。
資本力のある家、力のある政治家、皇族。
そういう家と繋がるため、「家と家同士の繋がり」のために、女性は利用されてきた。
かくいう渚さん自身も…。
「翼が病院の跡取り息子じゃなかったら、間違いなく付き合ってなかった」
かぐやが四宮家の長女でなれば、近づきもしなかった。
打算的な考えではありますが、それが「旧家に生まれた女の生き方」
「会長とかぐやさんは上手く行って欲しかったけど…たぶんきっと……」
明言は避けますが、「上手く行かない」というのが渚さんの結論のようです。
生徒会室を出た渚さんを待っていたのは、四条帝。
「これで、思い通りになった?」
「……まぁ、今の所は」
意味深ですね。
四宮家を堕とすことが帝の「思い通り」なのか、かぐやを助けることが「思い通り」なのか…。
後者であってほしい。
渚さんも、帝の姉の眞妃さんも、かぐやと会長の「味方」であってほしい。
スマホの画面とにらめっこするかぐや。
開いていたのはLINEの、石上とのやり取り。
「きっと会長は力になってくれますよ」
「大事な話は直接のほうが良いと思います」
石上のメッセージが並びます。
「やっぱり、直接言わないと駄目なのね」
久しぶりに、会長に電話をかけるかぐや。
「会長……」
久しぶりのかぐやの声に、興奮する会長。
しかしその声に、当然元気はなく…。
「会長……大事な話があります」
意を決したかぐや。
「私、会長といる時間がとても幸せでした。それを私は、大切な思い出のままにしたい。会長……ここで、終わりにしませんか?」
かぐやから切り出した「別れ」
嘘であってほしい。
四宮家を謀つための、偽りの「別れ」であってほしい。
前の記事:第236話☆そして、石上優は目を閉じた⑤
次の記事:第238話☆
コメント