「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 」「222話☆四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編⑦」の ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介します。
「上っ面の友達」
そんな風にミコとの関係を評した、大仏こばち。
「言い得て妙かもね」
こばちの評に同意するミコ。
小学校からの友達。
「正しさ」を追求し、傷つき続けたミコを、一番近くで見続けたこばち。
同時に、大友京子の件で皆から白い目で見られていた石上優。
そんな石上に、密かな想いを寄せていたこばち。
一番自分に近いミコが、石上とくっ付くのは許せない。
石上とミコの関係同様、ミコとこばちの関係も気になるところ……。
第222話☆四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編⑦
大仏こばち目線で振り返る、中学時代の伊井野ミコと石上優。
一貫校だからお互い顔は知っている、くらいの関係。
浮いた不良と、疎まれる風紀委員。
中学生のミコと石上は、そんな関係。
小等部から続けていたサッカーを、「才能がない」ことに気付いて辞めた石上。
サッカーに掛けていた時間が浮き、それまでの人間関係がサッカー中心だったこともあり、時間はあるけど友達がいない、という状態に陥り、校則違反で持ち込んだ携帯ゲーム機に興じます。
そんな石上を「取り締まり」ながらもシンパシーを感じていたミコ。
「伊井野さんは……辞めないの?風紀委員。何が楽しいの?そんな嫌われ役」
素直な疑問をミコにぶつける石上。
ミコに対して、自分のように「今やっていることが自分に向いているか」見直した方がいい、と忠告します。
楽しくはない。
嫌われるのは辛い。
怖い事は多い。
それでも。
「理想はある。皆がルールを守っていれば、皆が楽しくなれる。そのための汚れ役なら、受け入れられる」
真っ直ぐな信念を持つミコの言葉に、自分のサッカーのような「何となく」でないことを感じた石上。
「……そ、陰ながら応援してるよ」
それでも生徒会長選挙に落選し続け、周りから疎まれるミコの状況に変わりはありません。
「今度こそ清き一票を💛」
ミコの背に貼られたつまらないイタズラ書き。
言葉通り、石上は陰ながらミコを応援していました。
そんな様子を見ていた大仏こばち。
ジュニアアイドルとして活躍し、その美貌で周囲からの人気を集めたこばち。
告白を断ったら一転してストーカー化。
裏で悪口を言うようになる。
好きと言う「執着」に辟易していたこばち。
自身の見た目を、目立たぬよう「地味化」します。
「好き」という感情を一人から受け、その人に自分の「好き」を捧げたい。
その想い相手は、石上でした。
本当に「陰ながら」、時に「献身的に」ミコの応援をする石上。
そんな石上を目の当たりにし、石上に対して好意を抱いていたのです。
「こういう人と一緒になりたい。こういう人に好きになってもらえたら」
しかし、ミコの机に入れられた手紙。
石上がミコに宛てたもの。
その事実を知っていたこばちは
『うん、その物語の方が綺麗』
お似合いだと、救いが必要なのはミコの方だと、自分は一歩引いてしまいます。
そうやって自分を納得させた矢先、「あの事件」は起きます。
大友京子の彼氏である、荻野コウに対する暴力。
「本当なの……?大友さんに付きまとって、荻野君を殴ったって……どうなの?」
「オマエには関係ないから」
「何それ……。ふーん、そういう感じ。じゃあいい」
今「支え」が必要なのは、間違いなく石上。
『そうじゃないでしょ、ミコちゃん!石上を支えてあげて!それがミコちゃんの役割だよ!ミコちゃんは今まで何度となく石上に支えられてきた。今こそ返す時だよ!』
そんなこばちの思いは、ミコには届きませんでした。
自分も石上のために何かしてあげたわけじゃない。
ミコを責める筋合いなんかない。
そんなことは分かっていても……。
「ミコちゃんのポジションに私が居たら、絶対に……」
こばちが見せた、石上への「好きと言う執着」……。
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