「天空侵犯」(講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣)第5巻あらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます。
5巻表紙は仮面がたくさん…左手前が「メイド仮面」、右が「ライダー仮面」、中央が「ピッチャー仮面」、その奥が「ツヴァイ」、更にその奥で柵に腰掛けるのが「アインちゃん」です。
第62話 痛くはしないでね?
取り出した仮面を被ったニセちゃん。
突然の展開に、ライダー仮面も動揺します。
自身の仮面にニセちゃんの仮面が「正常動作」していることを確認。
「彼女は間違いなく”天使”です」
と仮面から回答。
「仮面は殺す!」
一旦はニセちゃんに銃口を向けるゆりですが、友達は殺せません。
「なんて…ね。ニセちゃん…痛くはしないでね?」
精一杯の笑顔を見せるゆりに、躊躇なく斬りかかるニセちゃん…。
と思いきや、ニセちゃんが斬ったのはライダー仮面の左腕。
カウンターの右が仮面をかすめ、割れてしまいます。
「本城さん…安心して。このことはぜんぶ…”私の計画通り“だから」
第63話 たとえ人形になっても
ニセちゃんが被った仮面は「コックさん仮面」のものでした。
仮面を被りつつも「首を斬りたい」という自身の欲望は保ったまま。
自分の仮面を「不良品」と言っていたコックさん仮面のものなら、自分を保ったまま身体能力を上げられるのでは?
もちろんそうならず、他の仮面同様「操り人形」になる可能性も。
それでもゆりが殺されるくらいなら…。
そう考え「仮面を被る覚悟」をしていたニセちゃん。
身体能力は上がったものの、ライダー仮面が強敵には変わりません。
左腕は切断したものの、右腕一本でもニセちゃんを圧倒します。
ニセちゃんの人間離れした動きに恐怖を感じつつも、自分を守るために仮面を被ってくれたニセちゃん。
ニセちゃんを助けるためにゆりがサポートし、2人の力を合わせてライダー仮面を撃破…!
第64話 神に近づいたもの
ライダー仮面との死闘を制したゆりとニセちゃん。
2人の元に向かうスナイパー仮面と新崎久遠。
そしてもう1人、2人の元に向かう足音が…。
彼女と一緒にこの世界に迷い込んだというライダー仮面。
不注意で仮面を被ってしまった自分が、その彼女を殺したと。
自分の無念をゆりとニセちゃんに託し、息を引き取るライダー仮面。
そこへ「もう1人」の足音の正体・田辺幸雄さんが。
それなりにご高齢ですが、身体的にも精神的にも「若い者には負けん!」という感じのおじいさん。
「“神に近づいた者”を殺しに行かねばならん」
2人に協力を願い出ます。
第65話 奴が現れた
スナイパー仮面と新崎久遠も、田辺さんに遅れてゆりとニセちゃんの元に辿り着きますが…田辺さんの話を聞き、いったん姿を隠して話を聞くことに。
『”神に近づいた者”…こいつのことか?』
田辺さんの言う「神に近づいた者」は、仮面を操る能力を持つ者のことでした。
4人の仲間と共に「この残酷な世界を終わりにしたい」と修羅場をくぐり抜けていた田辺さんグループ。
しかし「アインちゃん」という「日本刀使いの仮面少女」を操る医師・青原和真によって、田辺さん以外の4名は殺されてしまいます。
「強い仲間」を求める青原医師に「手駒」として生かされた田辺さん。
4人の無念を晴らすため、改めてゆりとニセちゃんに協力を仰ぎます。
第66話 人の話を聞いてないっ!
とりあえず「田辺さんの復讐」についていくことにしたゆりとニセちゃん。
ついて行くが手伝うかどうかは「状況次第」
予め理火にも連絡し、仮面は身体能力や技術面が上がっても、体力は普通の人間と大差ないから「長期戦」に持ち込むよう、アドバイスを受けます。
「それともうひとつ。これも推測になるが……」
青原の元に辿り着いたゆりとニセちゃん。と田辺さん。
離れたところから様子を伺うスナイパー仮面と新崎久遠。
『まずは慎重に話し合いにもっていかないと…』
田辺さんとも話していたことでしたが、
「この黒髪の少女は”神に近づいた者”!!隣の少女を操ることが出来るのだ!!」
「ニセちゃんを操る”神に近づいた者”」に祀り上げられたゆり。
そうでないことは説明済みでしたが、田辺さん、人の話を聞かないタイプのよう……。
第67話 私はなんだってする
田辺さんの啖呵で話し合いの道は閉ざされ、青原医師操るアインちゃんと、ゆりの操る(?)ニセちゃんの仮面同士の超人バトル開始。
作戦通り相手の「体力切れ」を待つニセちゃん。
途中「仲間の仇」と出てきた田辺さんが、アインちゃんに刺されます。
いい人なんだけど直情径行ですね…。
アインちゃん劣勢と見るや、青原医師は「切り札」発動。
弓を持った「ツヴァイ」が姿を現します。
「それともうひとつ。これも推測になるが……」
理火は予想していました。
医師である青原が仮面を「アイン」(1)と名付けたのであれば、2を意味する「ツヴァイ」以降の仮面が現れてもおかしくない、と。
織り込み済みの展開に即座に対応、「ツヴァイ」に活躍させる間もなく、ゆりが銃で撃退。
第68話 威嚇射撃の用意ですわっ!
「ツヴァイ」を失ったことで劣勢となった青原医師。
「おまえらみたいな頭の悪そうなガキに負けるわけが…」
往生際の悪い青原は、このまま逃がせば他に人を殺す可能性が高い。
『じゃあ…“やっちゃう”しかないかぁ…』
青原に銃口を向けるゆり。
その様子を離れたところから見ていた新崎久遠は、戦いを、これ以上の犠牲を止めたい。
何かを思い出した久遠。
「威嚇射撃の用意ですわっ!」
スマホをいじってしばらくすると、ひときわ高い塔からビルを一瞬で倒壊させる威力の「光」が…!
第69話 私の最強必殺技
「い……今のは……おまえがやったのか……?」
勘違いする青原医師と、それを利用するゆり。
「その通りよっ!私は貴方以上に”神に近づいた者”!」
青原医師を完全に屈服させます。
ゆりが手柄を横取りしたものの、その力は久遠のもの。
実態は「レールガン」
どうしても「御坂美琴」が出てきますが…。
しかし久遠には「スナイパー仮面を操る」ことはできない模様…。
第70話 ぐふっ…ぐふふっ!
アインちゃんに刺された田辺さん、重傷を負ったもののまだ生きていました。
ゆりの指示で田辺さんを診ることになった青原医師は、
「今後この場で負傷者を診る」
ことを条件に、自身とアインちゃんの命の保証を申し出ます。
一方理火は悲鳴を聞きつけ、声の元に向かうと…グラマーな女性が2体の仮面に襲われ中。
そこに現れたのは…仮面を被った「お坊さん」
お坊さんといえど仮面は仮面。
3体の仮面に襲われるかと思いきや…お坊さん仮面が別の仮面を攻撃…?
第71話 池袋
グラマーな女性を襲っていた仮面2体を、お坊さん仮面が撃破。
「貴方は”神に近づいた者”に操られている仮面か?」
頷くお坊さん仮面。
と、お坊さん仮面の携帯に着信が……お坊さん仮面の被っている仮面は「正常に機能」しているようで、お坊さん仮面自身は話せません。
理火に携帯を渡すお坊さん仮面。
「自分の名前は”吉田陸矢”、高校1年ッス!」
「池袋」にあるビル(サンシャイン60のことなのでしょう)にいるという吉田と合流することにした理火。
第72話 いつまでもこのままで
この世界に来てすぐ、「笑い」「怒り」「無表情」に続く第四の仮面、「クチナシの仮面」(文字通り”口”が無く、目だけの仮面)を被ったという吉田陸矢。
それが「神に近づいた者」になった瞬間だったと。
他にも陸矢から得た情報を、ゆりに電話で展開する理火。
理火から話を聞くゆりの様子を見ながら、
『この兄妹は本気でこの世界をどうにかしようと思ってる…すごいわ…』
ニセちゃんにそこまでの思いはありませんでした。
彼女の中にあるのは「本城さんを守ること」
そんなニセちゃんの脳内で、命令(コマンド)が作動しつつあります。
『二瀬真由子…自分自身がいつまでもこのままで居られるとでも思っているのか…?』
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