「天空侵犯」(講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣)第3巻あらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます。

第35話 絶対に!
ニセちゃんに携帯を借りて「お兄ちゃん」に電話しようとするも、手が震えてなかなか掛けられず…。
この世界に来て危険な目に遭い続け、
『お兄ちゃんが……もう死んじゃってるかもしれない』
ことが怖かったのです。
一方、ゆりとニセちゃんとの戦いで重傷を負ったスナイパー仮面。
仮面にヒビが入ってせいで、ある程度自分の思考を制御できるように。
「命令」に逆らえるほどではありませんが。
「何かやらなければならないことがあったはず…」
それを思い出そうとする、スナイパー仮面。
第36話 思い出したオレのやるべきことを
ヒビの入った仮面は別の仮面に攻撃されるようで、斧を持ったコートの仮面と一戦交えたスナイパー仮面。
そしてその戦いで
「やるべきことを思い出した」
スナイパー仮面が懐から取り出したのは……「ゆりの写真」
写真には「お兄ちゃんへ」の文字。
写真の持ち主…つまりゆりの「お兄ちゃん」と「再び」戦い、決着をつける事……。
スナイパー仮面はゆりの兄と一度戦い、決着つかずの状態だったのです。
一方、意を決して兄に電話をかけたゆり。
「ゆり……か?」
生きてました、お兄ちゃん!
第37話 うん わかった
スナイパー仮面は「やるべきこと」以外にも思い出したことが。
「高所恐怖症」であること……。
クールなスナイパー仮面の可愛らしい一面。
そしてゆりの兄と「以前から何か関係があった」ということ。
この世界に来る以前から、何かしら繋がりがあったようです。
一方、「大好きなお兄ちゃん」との電話中のゆり。
一通り起こったことを伝えたうえで、お兄ちゃんから言われたことは
「ゆりの居場所のビルが分かったから助けに行く」
「一緒にいるニセちゃん、撃ち殺せ、今すぐに」
第38話 ごめんね 二瀬真由子さん
「殺される前に殺す事」
が優先だと諭す兄。
気を失った自分を屋上から階下まで運び、自分の上着をかけて寝かせてくれたニセちゃん。
そのニセちゃんを「殺せ」と…。
「ねぇ、お兄ちゃん。それ以上その話を続けるなら、あなたのほうを殺すわ」
ゆりの「覚悟」が本物だと知った兄。
ゆりを助けに行くことを保留し、「ヘリコプター奪取計画」に参加すると。
ゆりの覚悟を試していた兄。
「…ねぇお兄ちゃん?お兄ちゃんってさーー……ホンット性格歪んでるよねーー!!」
「……ごめんなさい。今度何かおごるから許して…」
平謝りの兄。
第39話 ダッサイ名前
「安全な場所」を探して吊り橋を渡り、移動するゆりとニセちゃん。
先に吊り橋を渡り、無防備に自分に背中を見せるゆりに
「私のことを信頼してくれているのか…」
そしてビル風にめくれ上がるスカートも無防備。
赤面するニセちゃんは、少し百合っ気あるかも。
一方別のビルでは、殺した人間の死体を「食す」仮面…。
その仮面にハンマー一本で立ち向かうのは「本城理火(ほんじょうりか)」
「妹の前で強いフリをしているだけ」
「ダッサイ名前」の兄、登場!

第40話 オレは…すでに…
かつて理火がゆりにした話。
剣道の「突き」が高校まで禁止されている理由は、避けにくくて威力が高く「危険」だから。
ハンマーを使って「突き」一撃で仮面を倒した理火。
仮面を倒した理火は、危険性を鑑みて仮面に止めを刺します。
ゆりが「すっごく優しい」と慕う兄・理火。
『今のオレは…すでに…お前が知ってる兄ではないのかもしれない』
物音に気付き、仮面の出現を警戒する理火ですが…現れたのは「仲間」
優しさを捨てきれない理火は、仲間と共に行動していたのです。
第41話 死んじゃいませんように
理火と合流したのは大人しそうな「沖原」と、少しヤンキー入った「武田」
他3人の仲間と話し合ったうえで、ビルを探索しに来た理火を捜しに来たようです。
2人に説得され、戻ろうとした理火ですが…頭をかすめたのは「砲丸」
投げたのは仮面をかぶったピッチャー。
野球ボールのように砲丸を投げる「ピッチャー仮面」の一投で、武田の頭には風穴が…。
第42話 スポーツマンシップ
避け切れない砲丸剛速球に、理火は沖原を連れて逃げるも…通路の先は袋小路。
「近づいて投げない」「連続で投げない」ピッチャー仮面に対し、
『野球のルールを守ってる…?』
と推測する理火。
沖原の自転車通学用ヘルメットをかぶり、ハンマーを手にして「バッター」を演じる理火。
「投げてこいオラァ!」
ピッチャー仮面を挑発する理火。
第43話 ビビるのはここまでだ
野球のルールを守り、自分に当ててくることは無い。
そう信じてビビりながらもストライクゾーンの豪速球(砲丸)を見逃した理火。
反撃は沖原の銃。
狙いはピッチャー仮面ではなく、蛍光灯。
真っ暗になった廊下で、ピッチャー仮面の目の前には白くて丸いものが…。
とっさにグラブを出したところ、白い丸いものは自転車通学用ヘルメット。

その隙をつき、理火の「突き」がピッチャー仮面の顔面をヒット!
が、ピッチャー仮面の右手が理火の顔面を握り潰そうと……。
第44話 この世界の重大な秘密
理火の顔面を握りながら、
「君程度では無理だ…君程度ではこの領域で”神”に成ることはできない!あきらめてヘリコプターで脱出することを選べ!」
ピッチャー仮面の顔面を足蹴にして、その右手から逃れた理火。
すかさず沖原がピッチャー仮面を撃ち殺します。
ピッチャー仮面の言葉、「神」「領域」の意味を考える理火。
武田に手を合わせ、その場を後にした理火と沖原。
そこに現れたのはヘリ同様、「怒りの仮面」にM4A1を手にしたディーラー仮面…。
第45話 オレたち兄妹の手で
ディーラー仮面は「命令(コマンド)」で完全に操られてはいない様子。
理火に対し
『あの子が”神”になって、私を助け出してくれたら素敵なんだけど…』
一方の理火、「領域」があるなら「領域外」があるのかも。
この領域に「主催者」がいて、ヘリを奪って主催者の支配範囲外に行ければ…。
そんなことを考えながらも、
「こんなムカつく世界は何としてでも消滅させてやらねばならない!オレたち兄妹の手で……!」
第46話 野村少年の考察ノート
植え込みで身を隠せ、吊り橋がすべて見える屋上庭園。
睡眠をとっていないニセちゃんを寝かせ、見張りはゆりが担当。
理火との電話で「野村少年の考察ノート」をよく読んでおくといい、と言われたゆり。
野村のノートにも記されていた「神」の文字。
野村がアイスピックを持った仮面を銃で倒したのち、その仮面が遺した言葉
「“神”にさえ…”神”にさえなっていれば…全てが上手くいったのにぃぃ!」
未だ不明な「神」の意味。
そしてこの領域の「夜」が明ける頃、吊り橋を渡る人影が…。
第47話 第3の仮面
現れた仮面はマッシュルームカットにネルシャツ、リュックを背負った「無表情」の仮面。
今まで登場したのはゆりを襲ってきた石塚仮面、佐川仮面やスナイパー仮面などの「笑顔の仮面」と、ヘリに乗っていた迷彩仮面やディーラー仮面などの「怒り顔の仮面」の2種類に大別されます。
この「無表情」の仮面は、ゆりがこの領域で見た「第3の仮面」になります。
戦闘態勢に入っていたゆりですが、仮面の挙動から敵意がないと判断。
仮面は背負っていたリュックを降ろし、去っていきます。
第48話 ありがとっ!
ニセちゃんも目を覚まし、2人で「無表情」の仮面が置いて行ったリュックを開けると…食料や武器が入っていました。
「バトルロワイヤル」で最初に支給されるバッグみたいですね。
「刃物好き」なニセちゃんは、綺麗なナイフをゲットして上機嫌。
一方ゆりの兄・理火。
日の出とともにゆりに電話する約束をしていましたが…こちらも
「ゆりがもう死んでいたら…」
不安による躊躇。
迷いを振り切って電話(ゆりは石塚仮面と戦った際、スマホを落したためニセちゃんのスマホに電話)すると、出たのはニセちゃん。
見知らぬもの同士、何となく気まずい雰囲気…。
第49話 あの娘のモノなら満たされる
理火からの電話と知りながらもニセちゃんが出たのは…ゆりが「寝ていた」から。
無表情仮面の置いて行った食料を平らげた後、よだれを垂らしながら寝てしまってます…。
「撃ち殺せ、今すぐに」
ゆりの覚悟を試すためとはいえ、ニセちゃんに無礼を詫びた後、情報の共有と今後の話を。
最後に
「これからも……妹のことよろしくな」
「はいっ……ゆりさんは私が守りますっ」
娘さんをください的な電話をする2人を、遠目から見ているのは「コックさん仮面」
足下に置いてあるボストンバッグには、遺体の頭部が詰められています。
頭部がバッグに…どこぞの伊藤誠のようですね。
仮面の「命令(コマンド)」が不完全なコックさん仮面は、猟奇殺人の次のターゲットをニセちゃんに定めた様子……。
第50話 誕生うみだすための機関
仮面の命令に従い、人間を自殺に追い込むべく「絶望」させる傷を負わせる銃撃をし、自殺に追い込むスナイパー仮面。
仮面にヒビが入り自我を取り戻し、
『オレだってこんなことはしたくないさ。だが…』
仮面の命には逆らえないようです。
理火との決着をつけるまで死ねない。
仮面に操られ、醜態を晒すくらいなら死にたい。
2つの考えの間で苦しむスナイパー仮面に
「あの…大丈夫ですか?」
声を掛けてきたのは、おっとり天然系の女子高生。

すぐさま戦闘態勢に入るスナイパー仮面ですが……
「その必要なし。この領域は”神”を生み出すための機関。この人物はすでに”神”に近い場所に到達している」
目の前の女子高生は”神”に近いため、人間を神に近づける義務を果たさなければならない、という仮面の指示…。
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