「天空侵犯」第2巻 ネタバレ・あらすじ・感想




「天空侵犯」(講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣)第2巻あらすじをご紹介するもので、ネタバレを含みます。





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第17話 飛び降り自殺する権利


「ビルの外壁を登り」ゆりの背後に回っていた西浦。

野村を真っ二つにした時同様、異常なまでの身体能力を見せる西浦。

「仮面」はかぶった人間の身体能力を上げるようです。


絶体絶命のゆりは、

「待ってぇ!わたし飛び降りる!!今すぐ飛び降り自殺するから!!」

西浦の動きが止まります。


「仮面」は「自殺させること」が目的と、佐川仮面との対決で学んだゆり。

西浦仮面を油断させ、そのまま屋上から突き落とします。


が、その西浦の手を掴んだのは「小学校からの友達」中崎。

西浦を助けようとする中崎ですが、

『こいつは飛び降りる気がない…それなら殺さなきゃ…』

仮面の命に従い中崎の手を引き、共にビルから飛び降りた西浦…。


第18話 それでも


出会ったばかりの中学生3人組を、あっという間に失ったゆり。

屋上にいると「なんとなく」自殺してしまいそうになる…ビルの中に戻ります。

「高さから逃れられない状況」は、思っていたより恐ろしいもののようです。


先ほど食事をした部屋に戻ると、「真っ二つ」になった野村が…。

そして、野村の遺したノートも。

この世界についての考察・可能性などが記載されたノートに、小さく「死にたくない」という文字が。


冷静な野村も、内心では年相応に不安だったのでしょう。

『何をやっても無駄なのかもしれない、何をやっても死ぬのかもしれない。それでも!!何もせずに死んでいきたくはない!!』

次のビルを目指すゆり。


第19話 この仮面はマジでヤバい


ヘリコプターにほど近いビルでは、男性3人が仮面に襲われていました。

格好は……メイド?

仮面どもの強さに差があるのは分かっていたが……こんな化け物がいるなんて……」

「鎌」を武器に、男性3人を始末した「メイド仮面」


一方ゆりは、仮面に遭遇することなく3つの吊り橋をパス。

ヘリコプターまで、残す吊り橋は「あと1つ」です。


と、隣のビルに仮面がいることに気付いたゆり。

西浦らのこともあり、「仮面は殺す」と決めたゆりは、早速隣ビルの仮面に銃を向けます。

その仮面は、件の「メイド仮面」


「仮面は殺す」と決めながらも、銃を撃つことを躊躇するゆり。

「メイド仮面」は踵を返し、歩き出し……去っていくのかと思いきや「助走距離」を取っただけ。

猛ダッシュからの物凄い跳躍力で、ビル間をひとっ飛び。


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣



ゆりのいるビルに飛び移ります。


第20話 私 死んじゃうもん!


男子走り幅跳びの世界記録以上の跳躍を見せた「メイド仮面」に対し、

『勝てるわけないじゃん!』

ならば……


「私、飛び降り自殺します!」

「佐川仮面」の時のように、隙を作る作戦です。


人差し指を左右に振って「チッチッチッ」と返す「メイド仮面」……。

『嘘は通用しないよ』という意思表示のようです。

「嘘じゃ…ないもん!私、本当に飛び降りるもん!死んじゃうもん!」


お兄ちゃんもこの世界にいる、会ったらよろしくという言葉を残し、本当に柵を越え、飛び降りたゆり。

が、すぐ隣に「段差」になったもう一つの屋上がある作りのビル。

ゆりが落下したことを確認するため、下を覗き込んだ「メイド仮面」目がけて発砲するゆり。


第21話 メイド仮面さん


「段差」(とはいえ、ビル2階程度の高さ)から、梯子を伝って元の屋上に戻ると…。

銃弾が仮面に当たったのか、「メイド仮面」が立ち上がっています。

咄嗟に拳銃を構えるゆりに、下半分が割れた仮面の口から「……まって」


今までの仮面は、例外なく「言葉を発する」ことはなかったのですが…。

仮面が割れたことで人間の心を取り戻した?

光を感じたゆりですが、

「近づか!ないで!!あなた殺してしまう!!」


心は取り戻したものの、頭の中は「仮面」に支配されたままの様子。

「コマンド」を実行するから、近づいてはならないと。

「仮面の裏、見ちゃダメ。絶対!!多分、電子的な…」


ゆりに忠告してくれる途中で、次の「コマンド」が。

『コードが破損した場合、速やかに全機能を停止させること。自ら、命を絶つこと』

仮面の下で泣きながら「お、兄さん、会えるといいね!」と言い残し、ビルから飛び降りた「メイド仮面」…。


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




第22話 左手で


強敵「メイド仮面」に勝ったゆりは、ヘリのいるビルの隣ビルに到着。

ビル間の吊り橋は屋上同士を繋いでいますが、ヘリビルには中階に繋がっています。


しかもヘリビリには他のビルからも吊り橋が。

電車のハブステーションのようです。


目的地を目の前にし、吊り橋を渡るゆりに油断が…。

足を滑らし、吊り橋から落下しそうになるゆり。

左右のバランスが崩れた吊り橋を、元に戻そうとするも……反対側に手が届かず、どんどん身体が沈んでいきます。

『ちょ…ちょっと!えっ!?私、死んじゃう!?』

時を同じくし、ヘリビルに向かう「スナイパー仮面」の姿が…。


第23話 次の仮面の武器は


「メイド仮面」の遺品である鎌で、何とか吊り橋の反対側に手が届き、落下を免れたゆり。

油断を省みながらヘリビル内部へ…と、「早速」という感じで女性の死体が。


何か武器は…女性の上着を弄ると、「ヘリコプター定期便のお知らせ」という紙が。

この領域からの退出、地上に降りたい人は利用してください。

利用は先着1名、各発着場までお越しください、というもの。


『あ……怪し過ぎる……!ワナ!?』

ワナの可能性を感じつつも、ヘリのいる屋上に向かわなければ何も始まらない。


屋上へ歩を進めようとするゆりが聞いたのは、銃声。

撃たれているのは「人間」

「仮面」に襲われていると思いきや、襲っているのも「人間」


第24話 私 天才!!


「人間」に銃を向けているのは、同じ人間であり、ゆりと同じ「女子高生」

「仮面」は被っていなくても、警官の水上同様に殺人鬼の可能性がある…。

女子高生に銃を向けるゆり、女子高生の持つ銃を撃ち当てます。


『武器さえなければ”話し合い“ができる!!私、天才!!』

武器を失った女子高生は、すぐさま獲物をナイフに変え、「人間」の喉を一突き…。

自分の銃を狙ったゆりを「優しい」と評しながら、

「それでも…わたしはあなたを殺さなきゃならない」


ヘリの利用は「先着1名」

自分がその「1名」になるため、ゆりを殺そうとする女子高生…。


第25話 対仮面


『殺される前に殺さなきゃ…!』

考えとは裏腹に、自然と涙があふれて

「人間同士で殺し合いなんてしたくないよぉ!!」

と訴えるゆり。


女子高生も「殺人」を楽しんでいるわけでなく、冷静に考えたうえで自分が助かる方法を選んでいた様子。

「今回のヘリコプターはあきらめたらどうかしら?」


女子高生の提案に乗り、承諾しようとしたところで……女子高生の背後に見えたのは「スナイパー仮面

スナイパー仮面のライフルから、身を挺して女子高生を守るゆり。

そしてすぐに臨戦態勢に入ります。

一方、身を挺して自分を守ったゆりに、女子高生は驚きと動揺…。


第26話 あなたのために


スナイパー仮面との銃撃戦の最中、自己紹介を済ます2人。

女子高生の名は「二瀬真由子にせまゆこ


4巻表紙のゆりとニセちゃん


親も含めて周りは「敵だらけ」だったニセちゃんは、この世界のルールにすぐに順応。

人間だろうが仮面だろうが、あらゆる手を使って生き延びてきました。


一方スナイパー仮面はニセちゃんの使ったナイフに弾を当て、「跳弾」で2人を撃とうとするほどの名手。

女子高生2人には荷が重い相手です。


ゆりを置いて、1人屋上に上がろうとするニセちゃんですが、その想いを噛み殺し、

「私に考えがあるわ」

ゆりを屋上に連れます。

「私には”奥の手“があるのよ。あなたのために…使ってあげるわ!」


2人が屋上に上がると、後を追ってくるスナイパー仮面。

そして2人が登って行った階段の上から転がってきたのは、手榴弾……!

ニセちゃんの「奥の手」とは手榴弾だったのです。


第27話 これで…お別れね


スナイパー仮面は「吹っ飛んでビルから落ちた」と思い込んだ2人ですが、重傷を負いながら助かっていました。

が、体勢を立て直すために一時撤退…。

2人は屋上を目指します。


自分の生徒手帳をニセちゃんに渡し、両親に自分と兄の置かれた状況を説明して欲しいと、ニセちゃんに頼むゆり。

しばらくこの「高層世界」で生きていくことを決意します。

「これで…お別れね。本城さん…あなたのことは忘れない。絶対に」


先にこの世界を脱出しようとするニセちゃんですが……。

屋上から聞こえてきたのは、ヘリのローター音。

階段を駆け上がる2人ですが、既にヘリは10メートルほど浮上していました…。

「お知らせ」に夜間飛行はしない、と書かれており、時間帯はすでに夕方…タイムリミットに間に合わなかったようです。


第28話 このふざけた世界を


自分のせいで、ニセちゃんがヘリに乗れなかった悔しさから、

「ちくしょおおおおおおお!!」

ヘリに向かって銃を放つゆり。


ヘリから姿を現したのは、迷彩服に身を包み、自動小銃を手にした「怒り」顔の仮面。

2人に向かって自動小銃を放ちます。


ヘリに乗れなかったことを悔やむニセちゃんに対し、「ヘリがこの世界の弱点」であることに気付くゆり。

必死になる部分にこそ、弱点がある」という、兄の言葉を思い出したゆり。

「怒り」顔の仮面の態度は間違いなく「必死」であり、主催者は「ヘリを奪われるわけにはいかない」


仲間を集めてヘリを、「空」を奪い取る決意を見せるゆり。

「上手くいけば…このふざけた世界ルールをブチ壊せるかもしれないっ!」

言った途端、疲労から気を失うゆり。


第29話 あの時の記憶


ゆりがこの世界に来る前、自分の通う高校で普通に授業を受けていました。

教室の窓から見えるのはスカイツリー。

都内の高校に通っているのでしょうか?


ふと、スカイツリーの2倍以上はある塔が聳え立っていることに気付いたゆり。

日本一高いはずのツリーより、高い建物が……?


訳が分からないゆりの背後で、「石塚仮面」によって惨殺される男性…。


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




気が付けば「訳が分からない」世界に飛ばされていたゆり…。

ヘリを見送った後、疲労から気を失ったゆりは眠ってしまっていました。

そしてニセちゃんもいない…。


第30話 独りじゃない


ニセちゃんが置いて行ってくれたのは、ニセちゃんの持っていた鎌とハーフブーツ。

『せっかく仲間ができたと思ったのに…』


感傷に浸る間もなく、向かいのビルではシザーハンズ仮面に襲われた男子高校生が、ビルから転落…。

「ゴッ…パァァアン…」


その様子を見ていたゆりと、目が合ったシザーハンズ仮面。

「仲間」の柔道仮面、セブンイレブン仮面と共に、吊り橋を渡ってゆりの許へ……。


第31話 明るいほうから


『3人は無理!』

別の吊り橋からの逃走を決めたゆり。


一方、ゆりを置いて行ったと思われたニセちゃんは……トイレに行っていただけ。

戻ったらゆりがおらず……仕方なく後を追うことに。


夜間、暗闇の中の吊り橋は、昼間に比べて怖さ倍増。

それでも鎌で吊り橋に切れ込みを入れ、セブンイレブン仮面を転落させたゆり。

残るは2体…。


第32話 この私が


転落したと思ったセブンイレブン仮面は、右手一本で吊り橋にしがみついていました。

そこに近づくシザーハンズ仮面。

仲間を助けるかと思いきや……吊り橋にしがみつく右手をメッタ刺し。

セブンイレブン仮面を今度こそ転落させます。


人間だろうが仮面だろうが、「殺し」を楽しんでいる様子のシザーハンズ仮面。

『あの仮面はここで殺しておいた方がいい』

水上から奪った拳銃を放つも……「カチッ」……?


リボルバー式の拳銃で、「5発」撃ったから「あと1発」残っている計算でしたが…。

警官の拳銃は装弾数「5発」

小さい頃「お兄ちゃん」に教えてもらった知識を生かせなかったゆり。

絶体絶命のピンチに現れたのは…ニセちゃん!


第33話 ヒ~ヒ!ヒャヒッ!


「本城さん…当たったらごめん」

拳銃の苦手なニセちゃんは、シザーハンズ仮面と柔道仮面を倒すために、とりあえず乱射

対するシザーハンズ仮面は、「柔道仮面を盾」にして身を守り、反撃に転じます。


弾切れした拳銃を投げつけるもかわされ、斬り付けられたニセちゃん。

横縞のブラが露に……!


©講談社・マンガボックス/三浦追儺・大羽隆廣




と、シザーハンズ仮面の背後で拳銃のマガジンを装填する「ガチャッ」という音。

振り返ると、ニセちゃんが投げつけた拳銃をゆりが構え

「死ね」

予備の銃弾をゆりが持っていることを知っていたニセちゃんが、機転を利かせ「ゆりに拳銃をパスする」ために投げつけていたのです…。


第34話 で?


ゆりに撃たれたシザーハンズ仮面は、まだ息がある様子。

以前からの疑問「仮面をはがせば元の人間に戻るかもしれない」

確かめるべく、仮面をはがすゆり。


しかしメイド仮面同様、仮面をはがしても「命令コマンドが生きてやがる…」

元の人間には戻れないようです。


そして「仮面の目的」「この世界、領域について」話し始めたシザーハンズ仮面は、「命令コマンド」によって舌を噛み切り、絶命……。

戦いを通して「仲間」になったゆりとニセちゃん。

ニセちゃんの持つ携帯で、再び「お兄ちゃん」と話せることに…!




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天空侵犯
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